iro./齋藤アイリス春花
最近は、デザインカラーのオーダーをいただくことが多いです。このピンクと毛先グリーンカラーは、アニメのキャラクターのヘアに似ているということで、フォロワーさんからの反響も多く、特に海外でバズっているようです。(2022年7月現在、20.8万いいね)。色落ちまで考えて、低ダメージでブリーチを仕上げることを心がけています。
もう一つの作品は、2ブリーチで絶妙なアイスミントグリーンに仕上げた思い入れのあるヘア。これは私がアシスタント時代に、アシスタントが主役のヘアショーに出場したときの作品です。まわりはステージの上で、アレンジだけして整えているヘアが多いなか、私はウエットの状態から10分で仕上げました。完成度が高いと評価していただいた思い出の一枚。
一人ひとりの個性を生かしたヘアを作ることにこだわりもっています。
iro. 代官山店
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店長
齋藤 アイリス 春花
(さいとう あいりす はるか)
iro/向田夏希
ウルフベースに蛍光のグリーンと毛先にポイントでブラックカラーを入れたデザインヘア。鮮やかなヘアにブラックが効いていて、個人的にも気に入っているヘアデザイン。カラーはマニックパニックをつかっています。発色がよく気に入ってますね。私は今の年齢だからこそ溢れてくる個性があると思っていて、そのセンスを大事にしています。
エッジを効かせたオレンジ&ピンクボブ。カラーのグラデーションや質感には特にこだわりました。ファッションに合わせてメイクはスモーキー、リップは抜け感を出してバランスをとっています。ヘアを変えることで自分なりのオシャレを楽しんでもらえるよう、お客さまに寄り添ってその人ならではのオシャレを提案するように心がけています。
最後に「こんなのもできるよ」ということで…丸坊主に絵を描くようなカラーをすることもあります。これはめちゃくちゃ大変なんですよ。オーダーに合わせて動物の柄を入れたこともありました。本当にレアなお客さまですけれどね。
樗木さんをはじめ、周りのレベルが高いので、自分もそれに負けない武器を身につけたいなと思っています!
iro.
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スタイリスト
向田 夏希
(むかいだ なつき)
スタイリスト/石𣘺 晴香
石𣘺:これはアニメの「推し」と同じ色にしたいというお客さまの要望を叶えたヘアです。全体に深い赤に染めて、ポイントでホワイトを入れています。ここまでパキッと色を入れるためには、きちんと履歴を把握した上で、ブリーチのベースをしっかりつくる必要があります。ダメージ状態も把握しながら「推し」と同じヘアを再現することができました。
こちらは、お客さまが根本だけをブルーにしたいとおっしゃっていたのですが、スライシングを入れることを提案してつくったものです。髪をかき分けたり動くたびに、絶妙な色合いが混じり合って、いろんな表現が楽しめるヘア。お客さまにも「ブルーの濃淡がいい感じ!」と配色を喜んでいただきました。
最後は、ピンクベージュに赤を毛先に入れたスタイルです。顔まわりの毛先にも繊細に赤を入れ、全体につながりが出るようにしています。
赤はインパクトが強い色なので、どのくらいのバランスで、どの場所に入れればかわいくなるのかかなり計算しています。また、ピンクベージュと相性の良い鮮やかな赤をセレクトしました。
配色の考え方は、樗木さんがセミナーなどで発信するほどの知見を持っているので、しっかり学んでより高いレベルで洗練されたヘアデザインを生み出せるようになりたいです。
iro.
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スタイリスト
石𣘺 晴香
(いしばし はるか)
代表/樗木 佑太
ときどき美容師のお客さまから「アシスタントのときどんな作品を作っていたんですか?」って聞かれることがあるんですよ。だから、今回はあえてアシスタント3年目くらいのときにつくったお気に入りの作品を紹介します。
昔から好きなものはあんまり変わっていなくて、エッジの効いたクールな雰囲気が好きです。モデルさんは雰囲気のある個性的な方を選ぶことが多いですね。コンサバティブなものはつくりたいと思ったことがないんです。
これはウルフが再注目され始めたくらいのころだったんですが、襟足だけブリーチしたヘアは珍しかったんじゃないかなと思います。ブリーチが好きだったのもありますし、全部ブリーチするよりも、ウルフのポイントである襟足を際立たせたほうが印象的なヘアになるかなと。
質感もややドライです。今はツヤツヤな質感が人気ですけれど、個人的に撮影するときはドライな質感にすることがありますね。
2017年のヘアショーで披露したベリーショート。ブラックライトで光るようなライトグリーンカラーがポイントです。立ち上げたヘアセットや遊び心のあるスタッズのついたジャケットでグランジの雰囲気を取り入れつつ、あえてミニスカートを合わせてジェンダーフリーな仕上がりにしました。
かなり高い位置でブロッキングして、ツーセクションで切っています。トップの髪の長いところの幅が狭くて、モヒカンのようになっています。この作品で社内のコンテストで優勝した、思い入れのあるヘアです。
どうやったら新しいか、どうやったら強さが出るかなど考えて、自分的にも新しいバランスにチャレンジできたかなと。言葉で説明しなくても、ヘアデザインや作品全体から伝わるようなものをつくりたいんです。
トレンドはあまり意識していないし、僕は全員から評価してほしいとは考えていません。好きな人にだけ届けばいい。自分のスタンスをブラさず、これからも貫いていきたいと思っています。
iro.
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代表
樗木 佑太
(おおてき ゆうた)