美容エディター注目の次世代のパイオニア! Find a STAR☆第14回・grico/寺尾フミヤ×美容エディター/桑名真理子

bangs特集記事の編集担当にして、1000名以上の人気美容師を取材してきた美容エディターの桑名真理子が、今後の美容業界を担う NextStar美容師を直撃! 美容師としての歩みやこれからの野望、美容業界に対して伝えたいことや改革したいことを聞きます。

第14回目はgricoHARAJUKUの副店長、寺尾フミヤさん。代表のエザキヨシタカ氏に強い感銘を受けgricoに入社し、歴代最速デビュー&副店長就任を果たした寺尾さん。そんな寺尾さんに、gricoとの出会いや、これからの野望について伺いました。

SPECIAL CONTENTS

2022.10.05

  • grico
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目次

寺尾フミヤさんって、こんな人!

gricoHARAJUKU副店長。島根県出身。関西美容専門学校卒業後、gricoに入社。1年目から、エザキヨシタカ氏の専属アシスタントとして日本全国、海外のセミナー、ヘアショーなどに同行。grico史上最速スタイリストデビュー、最年少で副店長に昇格。

スポーツのチームプレーと個人プレーには、美容師との共通点がある!?

桑名真理子(以下、桑名):寺尾さんと初めてお会いしたのは、今から4年ほど前。grico代表のエザキヨシタカさんと、ある大御所美容師さんの対談を取材させていただいたときでした。急遽取材に参加していただいたんですよね。

寺尾フミヤ(以下、寺尾):はい、出会いは七里ヶ浜でしたね。あのときは緊張しましたがすごく楽しかったです。

桑名:当時から、真面目さというのが根っこにあって、そこにストイックさが覆いかぶさっているような魅力のある方だなと思っていて。真面目さとストイックさを培う経験に心当たりはありますか?

寺尾:僕、高校生のときに陸上部でやり投げをやっていたんですよ。

桑名:やり投げですか!?

寺尾:はい。中学では野球部だったのですが、膝をこわしてしまって高校では続けられそうにないということで、心機一転新しいことをしようと決めました。陸上というと走る競技が注目されがちですが、野球をやっていたころから肩の強さに自信があったので、僕は一度もやったことのなかったやり投げを選んだんです。でも、顧問の先生も専門外だったので、誰かに教えてもらえる環境がなくて…。

そこでYoutubeを見て、練習していました。とは言っても、当時はまだYouTubeも情報が充実していたわけではなく、大会のビデオしか載っていなくて、そこからどうにか勉強したんです。「ちょっとステップを変えてみようかな」とか一人で考えながら練習するのですが、それが僕に合っていたんでしょうね。我流にもかかわらず、県大会で2位という結果を残しました。

桑名:すごい!

「やり投げのポーズが見たい」という編集部の無茶振りに応えてくれる寺尾さん

寺尾:それまでやっていた野球はチームプレーで、仲間と同じ目標を目指すよさがあります。一方で、陸上は自分のやったことが全部自分に帰ってくるから、違ったシビアな面があります。それを両方経験できたのがよかったのかもしれません。

美容師も同じで、チームプレーと個人プレー、どちらも大事だと思いませんか? サロンや会社のためにはチームプレーが大事だし、スタイリストとしてお客さまを美しくする個人プレーも追求しないといけないじゃないですか。

桑名:はい。まさしくそうだと思います。

寺尾:ちなみに、県大会で1位の選手は、今は僕のお客さんとしてgricoに来てくれているんです。

桑名:なんだかすごく納得です。当時はライバルだったかもしれませんが、寺尾さんって仲良くなりたいと思わせるフレンドリーな魅力があります。

寺尾:照れますね、ありがとうございます(笑)!

エザキさんに初めて会ったときに「gricoを目指します!」と宣言!

桑名:寺尾さんは島根がご出身で、関西の美容専門学校に進んだと聞いています。

寺尾:はい。都会には出たいけどいきなり東京はこわい…と決めたのが大阪の美容専門学校でした。

桑名:gricoさんとの出会いは?

寺尾:当時、美容師のSNSといえばTwitterがメジャーでした。僕はあまり有名なサロンや美容師さんのことは知らなかったのですが、ある日、エザキの取材記事がTwitterに流れてきて、「今までに見たことのない美容師さんだ」と驚いたんです。

「美容師の手足がなくなってもスタッフを守れるように、アパレルやセミナーなどで収益化の道を作る。美容師は髪を切ることだけが仕事じゃない」という内容だったと記憶しています。桑名さんが、当時編集を担当された媒体ですよね?

桑名:そうです! 読んでいただけていたなんて感激です!

寺尾;その記事に感銘を受けて、エザキの発信を逐一追うようになりました。当時、エザキがやっていたオンラインサロンにも加入していました。今ではそうでもありませんが、学生がオンラインサロンに入るというのは珍しかったのと、僕がどんどん質問やコメントを送るので、年上のサロンメンバーにかわいがってもらっていたんです。

それで、エザキにも認知してもらって「一度gricoに遊びにおいで」と言っていただきました。1年生の9月のことでしたね。

エザキは「gricoでは、こんなことができるよ」というのを、僕がイメージしやすいように話してくれるんです。もともと魅力を感じてオンラインサロンに入っていましたが、直接話しを聞いて僕はその場で「gricoを目指します!」と宣言していました。

桑名:現在、入社何年目ですか?

寺尾:6年目になります。今年26歳です!

桑名:下積み時代に積んだ経験の中で、今の自分の役に立っているということはありますか?

寺尾:エザキのアシスタントについたという1点に尽きますね。サロンワークのほかに、隔週で週5日のセミナーや中国出張など、エザキはどこからも引っ張りだこで尋常じゃなく忙しい美容師。20代そこそこの自分がそんなすごい人について行動できたのは、他の人にはなかなかできない経験だったと思います。

桑名:経験こそ自分を磨く財産になりますよね。寺尾さんはどうやって信頼を得ていったんでしょう?

寺尾:それこそ日々の積み重ねですね。自分はまだアシスタントでしたが、お客さまと関わる以上は担当スタイリストと同じ…いや、それ以上に大切に関わるようにしていました。1〜2ヶ月に一度、スタイリストに会うのを楽しみにしているお客さまを、アシスタントの自分ががっかりさせるようなことがあってはいけないと考えていました。シャンプーもめちゃくちゃ本気でやって、シャンプー指名もたくさんいただきましたね。

SNS隆盛の時代だからこそ、インプットは雑誌などのアナログなものから得る

桑名:デビューしたのはいつですか?

寺尾:本当は1年半でデビューしたかったのですが、丸2年でデビューしたことになります。

桑名:なぜ、1年半という目標を?

寺尾:エザキが新卒で働いていたサロンで、1年半でデビューしているんです。自分が経験している以上、スタッフがやりたいと言ったら応援してくれると思ったし、無理な目標ではないと考えていましたが、少し遅れましたね。でも、1年半という目標を立てたからこそ、2年でデビューできたのかもしれません。

桑名:今、スタイリストになって4年目ですが、どんなヘアスタイルを推していますか?

寺尾:アンニュイなスタイルが好きですね。gricoらしいスタイルを作ることはだいぶ得意になってきて、雑誌などでお声掛けいただくことも増えてきました。これからは、さらに自分らしい遊び心を入れたスタイルを作れるようになりたいです。

©Men's PREPPY photo:SHOTA SOTODATE

桑名:アンニュイなスタイルってバランスが難しいと思うのですが、インプットはどんなものから得ていますか?

寺尾:海外の古い雑誌などが多いですね。70〜80年代の写真で、外国人が好きな格好して喫煙している感じとか色気があって好きなんです。ちょっと退廃的な雰囲気というか…。

あとは、美術館にもよく行きます。自分の好きなものを写真に撮ってスクラップしているのですが、まとめて見返すと、自分の好きなものが明確にわかるようになりますよね。

桑名:結構アナログなインプットをされていて驚きました!

寺尾:そうかもしれませんね。今はSNS隆盛の時代なので、自分からいくらでも発信はできますが、アナログなメディア…それこそ、雑誌は編集部の方に選んでもらわないと自分のスタイルは載せられないじゃないですか。画面で見るよりも大きな紙面になることで、テンションも上がりますし、自分のお客さまにも喜んでいただけるので。

桑名:雑誌の編集者さんも泣いて喜ぶお言葉です。最後になりますが、寺尾さんが今後美容業界でやっていきたいことについて教えていただけますか?

寺尾:僕は、gricoに入社したときから、エザキのあとを継いで社長になることが目標なんです。エザキは美容師の、そして美容業界の地位を上げるべく尽力していて、僕もそのマインドを受け継いでいきたいですが、まだまだ実績は足りません。僕自身、飛び級が得意なタイプではありませんしね。ただ、エザキという美容業界で影響力のある人のもとにいる以上、まずはこの会社の中で着実に上り詰めていくことが、外部への認知にもつながると考えています。

僕がエザキに会って人生が変わったように、僕も誰かにとってのそんな存在になれるよう、もらった恩を後輩に送っていけたらなと思っています。

そして、美容師としてはかわいい・かっこいいスタイルを作ってどんどん雑誌に取り上げられるようにもなりたいです。でもそれは自分が目立ちたいとかそういうことではなくて、その先のお客さまに喜んでいただいたり、誰かに「明日もがんばろう」と思ってもらえるような結果になるからこそ意味があります。常に自分以外の外側にベクトルを向けていたいですね。

桑名:私も誰かの「明日もがんばろう」を生み出せる人でありたいなと刺激を受けました。今日は本当にありがとうございました!

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