人気サロンの“らしさ”を紐解く! スターを生み出すへアサロンSay.は、あらゆる女性にショート・ボブ・ウルフを似合わせるプロ集団【前編】
「高い技術で自分史上1番の"可愛い"ヘアスタイルを叶える」という言葉を掲げ、多くの女性から支持されているヘアサロンSay.(セイドット)。代表の戸崎亨祐さんをはじめ、技術と発信力を持ったスタイリストたちが、日々その腕を振るっています。
今回はそんな人気サロンの“らしさ”に迫りました。インタビューは前後編の2本立て。前編では、Say.のサロンのコンセプトや4人それぞれの強みなどについてうかがいます。
SPECIAL CONTENTS
2022.11.16
Say.メンバープロフィール紹介
Say.代表 戸崎 亨祐(とさきこうすけ)さん
栃木県出身。資生堂美容技術専門学校卒業。栃木県内のサロン1店舗を経て、都内の地域密着型サロンに転職。その後、面貸サロンや店長業務を経験し、GARDENに入社。トップスタイリストなどの要職を経て2020年4月に独立。表参道にSay.を立ち上げる。
Say.取締役 吉田 伊織(よしだいおり)さん
福岡県出身。大村美容専門学校卒業後に上京し、都内の有名店で経験を積む。Say.の初期メンバー。ショートボブが得意で、Instagramの「ショートボブカタログ」が大好評。ホットペッパーのビューティーアワード2022でグランプリを獲得した実力派。表参道と福岡の2拠点で活動を展開。
Say.店長 安富 佳祐(やすどみけいすけ)さん
山口県出身。大村美容専門学校卒業後に上京し、都内有名店で経験を積む。ハイセンスなデザインサロンを経てフリーランスに転向。独学で技術と撮影を学ぶ。Say.のオープニングからジョイン。上質な切りっぱなしボブが多くの女性から支持されている。吉田伊織氏とともに表参道と福岡の2拠点で活動を展開。
Say.スタイリスト 伊東 優太(いとうゆうた)さん
神奈川県出身。東京マックス美容専門学校卒業後、都内の有名サロンを2社経験。戸崎氏を慕い、Say.にジョイン。一人ひとりの顧客のライフスタイルやファッションに合わせて、最も似合うカラーやカットを提案。なかでもウルフスタイルを得意とする。
美容界のスターになる美容師が育つ場所
bangs編集部(以下、編集部):早速ですが「Say.(セイドット)」というサロン名の由来から教えてください!
戸崎 亨祐(以下、戸崎):セイという漢字には、すごく良い意味を持ったものが多いんです。例えば、誠実の誠、精神の精、星もそうですよね。セイという言葉を変換するだけでいっぱい出てきました。僕らのサロンのロゴには星がついているのですが、これには意味があります。美容界のスターになるような美容師を育てていきたいんですよ。
「発言(Say)」することも大事だと思っています。お客さまの想いを伝えることもそうですし、自分たちの夢ややりたいことを発信することも大切にしています。そういう意味で「声(セイ)」の意味も込められているんですよ。
サロンのデザインや技術の特色をあげるとしたら、スタッフ一人ひとりが自分の得意分野を武器にして成長できる会社であることです。それぞれやりたいことでお客さまの支持を集めています。能力を生かしきれずにもがいている美容師さんって結構いると思うんですよ。実は、吉田もその一人でした。今はホットペッパーのビューティーアワードでグランプリを獲得するほどの人気です。
戸崎 :僕が思うに、吉田は人が良いから周りに気を遣いすぎて、自分のことに集中できていなかったんですよ。それなりの時間を使って、やりたいことを追求した結果、すごく変わったと思います。
吉田伊織(以下、吉田):コロナ禍でサロンとしても僕個人としても伸び悩んでいたときに、みんなで「優しくありたければ、強くあれ」という言葉を合言葉にしていたんです。仕事に対する姿勢だけではなく、数字でも魅せられる自分を目指して、やるべきことに集中し、苦手なこととも向き合った結果今に至ります。
安富 佳祐(以下、安富):ちなみに、僕は吉田と地元が近くて、昔からいつか一緒にサロンをやろうと言っていたんです。一時期別々のところで働いていたんですがSay.でも再び合流して、今は東京と福岡の店舗で一緒に働いています。
伊東 優太(以下、伊東):戸崎さんは、僕にとってお父さんみたいな感じの人で、成長を見守ってくれるんですよね。ヒントはくれるけれど、正解を自分で見つけさせるというところが素敵です。吉田さんは、すごく細かく教えてくれるんですよ。安富さんは練習を見てくれますし面倒見がいい。みんなそれぞれ、お互いを支え合う家族みたいな感じです。
もともと僕は戸崎さんと一緒のサロンで働いていて、先に僕が辞めているんです。その時に戸崎さんにもらった言葉が「stay hungry, stay foolish」。これを身体に刻んで、覚悟を決めてやってきました。この言葉を忘れずに、ぶち上げていきたいと思っています。
4人が4人とも異なるデザインで突き抜けた
戸崎:自分の好きなこと、得意なことでヒットするためには、信念を突き通す覚悟が必要だと思います。ヒットするまでは光も見えず、挫折感もあるけれど、突き通さないと当たらないんですよ。当たるまで一人でやり続けることって本当に苦しいので、それを応援する会社でありたいと思っています。
結果が出るまではかなり時間がかかるんですが、地道に発信を続けていると、あるとき一気にブレイクするんですよね。でも努力してもなかなか変化を感じられずに、途中でやめてしまう人が多い。僕はブレイクするところまでやりきった経験があるし、Say.のみんなも、同じことを経験してきているんですよ。そして、今は一人ひとりが自分の得意なデザインでファンをつくっているから、そこがSay.の強みだと思います。
伊東:僕はもともとウルフ以外のヘアも出していたんですけど、あるとき電車ですごく可愛いウルフの女性を見かけたんですよ。それから勝手にお店に泊まって、朝までデザインして、着替えてまたサロンにくるくらい、ウルフを切ることに夢中になりました。やるならウルフを推している人の中で1番になりたいと思ったんです。
伊東:個性を求めている人だけではなく、普通の人でもやりやすいウルフを考えたりだとか、試行錯誤をしていくうちに同じウルフでも色々な人に似合わせられるようになりました。中高生は校則が厳しくてあまり髪で遊べないんですよ。そんな時でも、校則に当てはまるギリギリまで攻めたウルフをデザインして、個性を出せるように工夫しています。
かわいいスタイルがSNSに溢れすぎて、みんな迷子になっている
吉田:Instagramを見ていると、かわいいスタイルが溢れていると思うんです。お客さまも、かわいいスタイルが多すぎて迷っているんじゃないかと感じていたんですよね。だから、Instagramのなかでヘアカタログをつくるような感じで、デザインのバリエーションとその解説をのせています。正直、めちゃくちゃ手間がかかっていますけれど、ヘアカタをきっかけに流れが変わった気がします。
安富:僕は切りっぱなしボブとショートを推しています。戸崎さんと同じことをしていてもダメだと思ったので、戸崎さんが切ったあと髪を伸ばしているお客さまにきていただけるようなスタイルを探しました。
戸崎:吉田も安富もそうなんですけど、女性目線を持って情報を発信しているんですよね。しかも、しっかりと似合わせにもっていく。できないことはできないという。これがお客さまの信頼にもつながっていると思います。
編集部:お話を聞いたことで、多くの女性に支持される理由が見えてきました。お客さまはもちろん、そこで働く美容師も幸せになれるヘアサロンだということが、これを読むみなさんに伝わればいいなと思います。
-後編は、実際にSay.のみなさんが生み出す、カラーとヘアスタイルを紹介! 作品に込めた思いやSay.の魅力についてうかがいます!お楽しみに!
>後編へ続く(11月24日公開予定)
戸崎 亨祐とさき こうすけ
栃木県出身。資生堂美容技術専門学校卒業。栃木県内のサロン1店舗を経て、都内の地域密着型サロンに転職。その後、面貸サロンや店長業務を経験し、GARDENに入社。トップスタイリストなどの要職を経て2020年4月に独立。表参道にSay.を立ち上げる。
吉田 伊織よしだ いおり
福岡県出身。大村美容専門学校卒業後に上京し、都内の有名店で経験を積む。Say.の初期メンバー。ショートボブが得意で、Instagramの「ショートボブカタログ」が大好評。ホットペッパーのビューティーアワード2022でグランプリを獲得した実力派。表参道と福岡の2拠点で活動を展開。
安富 佳祐やすどみ けいすけ
山口県出身。大村美容専門学校卒業後に上京し、都内有名店で経験を積む。ハイセンスなデザインサロンを経てフリーランスに転向。独学で技術と撮影を学ぶ。Say.のオープニングからジョイン。上質な切りっぱなしボブが多くの女性から支持されている。吉田伊織氏とともに表参道と福岡の2拠点で活動を展開。
伊東 優太いとう ゆうた
神奈川県出身。東京マックス美容専門学校卒業後、都内の有名サロンを2社経験。戸崎氏を慕い、Say.にジョイン。一人ひとりの顧客のライフスタイルやファッションに合わせて、最も似合うカラーやカットを提案。なかでもウルフスタイルを得意とする。
Director桑名 真理子(くわな まりこ)
メイク技術者の目線を武器に、美容WEBマガジンの創刊、12年間で延べ1000件を担当。人の魅力にフォーカスする企画が得意。美容ライフが豊かになる、ワクワクする景色をつくります。
Writer外山 武史(とやま たけし)
SUKETTO LLC代表。インタビューをした美容師さんの人数は延べ1000人以上。いつも美容師さんの味方でありたいと願うライターです!
Photographer菊池 麻美(きくち あさみ)
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒、2003年・2004年 CANON写真新世紀佳作。レゲエと海外旅行をこよなく愛するフリーランスフォトグラファー・シネマトグラファー。