美容界のおしゃれアイコンにフォーカス!「ファッショニスター 」Vol.2 fifthグループ 堀雄大さん
ファッショニスタと呼ぶにふさわしい、内面もビジュアルもセンス抜群の美容師さんに迫る企画「ファッショニスター 」。今回フォーカスするのは、メンズから支持されるファッションアイコンであり、センターパートのカリスマとしても知られるfifthの堀雄大さんです。彼のフェイバリットアイテムやオススメのヘアデザイン、マイブームなど盛りだくさんのインタビューとなっています。それでは早速ご覧ください。
SPECIAL CONTENTS
2023.05.11
堀さんってどんな人?
fifthグループ総店長
堀雄大(ほりゆうだい)
日本美容専門学校卒。カラーに特化した都内の美容室で4年間勤め、ジュニアスタイリストになるタイミングでfifthに転職。InstagramやYouTubeチャンネルで発信しているヘアデザインや、自身のファッションやヘアスタイルが20代男性からの熱い支持を集めている。特にセンターパートを得意とし、オーダーは月間450名越え。
FASHION:シーンに合わせて、柄物や色物を楽しむ
最近は、柄物や色物が好きなんですよ。持っていない柄や色の服を見ると、つい手に取ってしまいますね。「これ持ってないな、着たらどうなるんだろうな」と考えてしまう。わくわくしながらチャレンジしています。
今日着ているのは古着なんですけれど、これはラルフローレンのビンテージなんですよ。ラルフローレンでこの柄はちょっと珍しいんじゃないかな? つい最近、某ハイブランドが同じ柄のジャケットを出していて驚きました。
ちなみにこの取材の後にパーティーがあって、ドレスコードがスマートカジュアルなんです。フォーマルシーンに合わせつつ、ジャケットとマルジェラの靴で色彩のトーンを合わせながら、自分らしいファッションをギリギリまで攻めています。
好きなブランドはLoeweとCOMME des GARÇONSですね。デザイン性があるアイテムが好きなんですよ。Loeweはデザイナーのジョナサン・アンダーソンの普遍的なものづくりの姿勢に共感しています。ジェンダーレスな感じも時代にあっていると思いますね。
僕が服を好きになった当初、モードがめちゃくちゃ流行っていて、みんながブラックっぽい服を着ていた中で、シルエットや素材感が普通じゃなかったのが、COMME des GARÇONSでした。日本を代表するブランドだと思いますし、川久保玲さんのような生き方を心から尊敬しています。
HAIR:月450名以上がオーダーする「センターパート」に徹底的にこだわる
ヘアスタイルのこだわりは、自分が世の中に発信したいヘアスタイルをまず自分で体現することですね。今はセンターパートを推しているので、自分自身もセンターパートにしています。
センターパートのいいところは、年齢問わず誰でも似合うし、アレンジもしやすいし、TPOを選ばないところですね。ファッションやその日のイベントに合わせて、ヘアスタイルをカチッとしたり、サラサラにしたりして楽しめます。サロンワークがない日は、ヘアオイルだけつけて、リラックススタイルにしていますね。
僕のお客さまはいろんな年齢層なんですけれど、センターパートは中学生がやっても似合うし、50代の人がやってもキマるし、万能なんですよね。学校や職場環境の規定でできない髪型でもない。NGの髪型も多い中で、センターパートはどこへでも行けるヘアスタイルだし、誰でもカッコよくなる。僕は、お客さまに顔を出す勇気さえあれば、絶対に誰にでも似合わせる自信があります。カットの仕方やシルエットのつくり方によって印象が変わるので、飽きさせない自信もあるんですよ。
SNS :360度どこからもキマる、センターパートが人気
僕のInstagramの中で、最近一番注目された髪型がこのスタイルです。このときは宮永えいとさんのYou Tube企画で、fifthの福岡天神店に行ったんです。
グラデーションが出るように刈り上げて、後頭部のシルエットが一番綺麗に出るようにカットとパーマをかけてもらいました。僕の髪の毛のクセや骨格を見て丁寧に仕上げていただき、とっても満足してます。僕のお客さまからもセンターパートとパーマの掛け合わせはオーダーが多く、コンマパーマなどニュアンスを出すパーマが特に人気です。
自分の髪のスタイリングでは、ナカノ モデニカ ナチュラルジェルとRETØUCHのバームとなどを使っています。ツヤ系のスタイリング剤が多いですね。最近はドライ系のワックスを使うことが減りました。
あと、僕自身の髪をカラーしないのには理由があります。それは、お客さまのヘアとギャップが生まれてしまうから。ビジネスマンのお客さまが多いので、その人たちが真似できるヘアスタイルでいることが大事だと思っています。愛用しているスタイリング剤やヘアケア剤についても同じ考え方です。
BAG:オールブラックのBottega veneta® のカセットにハマり中
いつも持ち歩いているバッグは、Bottega veneta® のカセットですね。デザイン性があるし、オールブラックでシンプルだから、どんな服にも似合います。サイズもちょうどいいですね。バッグはハマるとそれしか持たないかもしれないですね。
持ち歩いている香水はAesopのMarrakechです。これはロールオンタイプでめっちゃ便利ですね。僕はもともとレディースブランディングだったので、女性が好む香りをあえてつけるようにしていたんですよ。なのでちょっと甘いものや、フローラルな香りを選びがちです。
IPSAのクリエイティブコンシーラーも愛用中です。パレットの3色をモデルさんの肌色に合わせてカスタムしています。写真を撮るときのレタッチを減らすための仕込みですね。
名刺入れは、Bottegaです。誕生日プレゼントでスタッフにもらったんですけど、この色をセレクトするのってなかなかすごくないですか? 僕の好みをよく理解しているなって思います。黄色が好きなんです。
あと最近、スタッフの女の子に誕生日プレゼントを買ったんですけれど、年齢が離れているから何をあげたら喜ばれるのかわからなかった。いつも着ている服がヒステリックグラマーだったので、生まれて初めてヒステリックグラマーのお店に入りました(笑)。相手の喜ぶものを選ぶことで自分のセンスの引き出しも磨かれますね。
FAVORITE:週3サウナでリフレッシュして男を上げる
最近の日課は、サウナ。ほぼ毎日サウナに行くほどハマっています。そのため、スキンケアも愛用のものを携帯してます。シャンプーはRETØUCH、スキンケアはTHREE。THREEのスターターキットは5000円くらいで化粧水と洗顔と乳液が揃うのでオススメです。
良く行くサウナは、恵比寿店-Ledian Spaと、東京新宿天然温泉テルマー湯、あとは渋谷改良湯ですね。サウナは12分を3セット、あと水風呂と外気浴の時間を入れて大体1時間半くらいかけています。
ハマり始めたのは2年前くらいですかね。サウナブームをきっかけに知ったんですけれど、それから今まで週3日は通っています。おかげさまで仕事で忙しい毎日を送っているので、1日休息できる日が少ないのですが、それだとパフォーマンスが上がらないので、日々のサウナでリフレッシュしていますね。メンタルケアにもなっているんじゃないかな? って思っています。
Motto:「仕事にユーモアを」「大器晩成」
仕事のこだわりは…そうですね、「仕事にユーモアを」という意識はいつもあります。ストイックに仕事しきたいからこそ、その中に楽しさをプラスしてとモチベーションを上げています。ユーモアといっても、その意味するところを広く捉えていて、例えばファッションやSNS投稿なども創意工夫したり遊びを入れてみたりしています。そうやって目の前の仕事に向き合う姿勢が、景色を広げてくれる気がするんです。
あと僕、アシスタントのころは「大器晩成」という言葉が好きだったんですよ。不器用だったので同期より遅れていたけれど、将来絶対に一番ビッグになるとずっと信じてやってきました。そうでもないと、アシスタント時代はただただ悔しいじゃないですか。だから自分の時間と努力を惜しみませんでした。
仕事も人生も、僕の趣味の一つでもある登山と似ている気がします。登山って我慢強く一歩一歩歩むことを頑張れば、誰でも山頂につくことができるんですよ。もちろん、人によってペースは違うけれど、諦めなければ必ず着く。着いた先には、最後まで頑張った人にしか見えない眺望が広がっている。だから努力を楽しむことができる。これっていろいろなことにつながるんじゃないかなと思っています。
堀雄大ほりゆうだい
日本美容専門学校卒。カラーに特化した都内の美容室で4年間勤め、ジュニアスタイリストになるタイミングでfifthに転職。InstagramやYouTubeチャンネルで発信しているヘアデザインや、自身のファッションやヘアスタイルが20代男性からの熱い支持を集めている。特にセンターパートを得意とし、オーダーは月間450名越え。
Director桑名 真理子(くわな まりこ)
メイク技術者の目線を武器に、美容WEBマガジンの創刊、12年間で延べ1000件を担当。人の魅力にフォーカスする企画が得意。美容ライフが豊かになる、ワクワクする景色をつくります。
Writer外山 武史(とやま たけし)
SUKETTO LLC代表。インタビューをした美容師さんの人数は延べ1000人以上。いつも美容師さんの味方でありたいと願うライターです!
Photographer菊池 麻美(きくち あさみ)
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒、2003年・2004年 CANON写真新世紀佳作。レゲエと海外旅行をこよなく愛するフリーランスフォトグラファー・シネマトグラファー。