どのヘアスタイルもパーフェクト美容師! 饗場一将の作るヘアスタイル図鑑!【前編】
丁寧なカウンセリングと独自の小顔カット理論で、圧倒的な技術力が人気のサロン、K-two 。そのQUEEN’S GARDEN by K-two 銀座の代表を務めるのが、饗場一将さんです。一人ひとりのお客さまに向けて最大限の可愛さを引き出し、パーソナルな似合わせと再現性のあるスタイルが定評の饗場さん。その技術とセンスで、どんなスタイルもハイクオリティに仕上げる“パーフェクト美容師”です。
今回は、そんな饗場さんが提案するスタイルを、饗場さんの日頃の活動やセンスの源泉を探る話を踏まえて紹介します。ぜひ最後までご覧ください!
SPECIAL CONTENTS
2023.06.01
饗場一将さんってこんな人!
神奈川県出身。鎌倉早見美容芸術専門学校を卒業後、都内1店舗を経て、2010年に株式会社K-twoエフェクトへ入社。サロンワークをはじめ、数々の一般誌や業界誌、セミナー講師、コンテスト審査員などさまざまな分野で活躍中。パーソナルな似合わせと再現性を重視した大人女性のスタイルに定評がある。2016年 JHA newcomer部門ノミネート、2018年 JHA 東京エリア賞受賞。現在はQUEEN’S GARDEN by K-two 銀座にて代表を務める。
目の前のお客さまに、真摯に向き合いたい
美容師はお客さまがいて成り立つ職業。ですから「人様の役に立ちたい」という気持ちを軸に、お客さま一人ひとりと誠心誠意むき合うよう心がけています。何を叶えて欲しいのかをキャッチするためにも、カウンセリングは大切にしていますね。お客さまのニーズを手繰り寄せるコツは「一生懸命、興味を持つこと」。そうすることで自然と会話も弾みますし、お互いのコミュニケーションが円滑になるんですよ。仕事やライフスタイル、趣味嗜好などお客さまを深く知った上で、スタイル提案をするようにしています。
女性はキャリアやライフステージに合わせてなりたい女性像も変わりますし、いくつになってもキレイでいたいはず。どんなご要望も叶えられるように、オールジャンル技術を磨いて、美容師としての引き出しを増やしてきました。一生懸命お伝えしてくださったお客さまのご希望にフィットして、おうちに帰ってからも扱いやすい、再現性のあるヘアを提案しています。
客層は30代を中心に、幅広い年齢のお客さまがきてくださっていますね。小顔カットのパイオニアでもあるK-twoのしっかりとした理論のもと、骨格、顔の印象、毛質など見極めて内面ともマッチするようパーソナルに合わせていきます。
例えばこのモデルさんは、お顔立ちはチャーミングな印象ですが、美容室でもパソコンをひらくほど仕事熱心! 仕事やプライベート、モデル業も全力投球でカッコいい一面を持っています。その印象をヘアでも投影したくて、前髪をかき分けてクールにしつつ、10本ほど前髪を下ろして、可愛らしさも演出。明るめのブラウンヘアにルーズに巻いたカールも、柔らかくてキュートな魅力をより引き立てています。実際このスタイルは、SNSでバズりましたね。
このヘアもモデルさんの人間性に合わせて、無造作なショートボブにしました。彼女は一見クールで端正な顔立ちでありながら、古民家を改装してシーシャバーを開くなどそのアクティブさがとっても魅力的。やりたいことを実行する行動力や好奇心を動きのあるカール感やオレンジピンクのメイクなどに反映しています。
マッシュショートをベースに、頬あたりにレイヤーを入れて動きを出しています。カールは28mmのコテで無造作に巻き、軽くオイルをつけてスタイリングしています。普段からスタイリング剤はニュアンスが出る程度にしています。
最近のオススメはSINN PURETE(シン ピュルテ)のオイル。軽めなテクスチャーでつけても重くならず、パッケージも上質でオシャレ! お客さまからも好評です。
さまざまな役割を担う美容師の仕事。その奥深さが、おもしろい
美容師3年目でK-twoに入社し、今年で18年目。現在はプレイヤーとしてサロンに立つ傍ら、サロン事業部の責任者としても日々邁進しています。
K-twoの強みは、確固たる技術です。どのヘアスタイルや工程にも、全てに理由があるんですよ。基礎が大切なのでカリキュラムもしっかりしていますし、後輩への指導には余念がありません。ひざ掛けからクロスの付け方にはじまり、カットやカラーの施術はもちろん接客面など、プロとして必須なスキルをオールジャンル磨いていきます。習得すればするほど美容が好きになる、そんな勉強熱心なスタッフが多いですね。
美容師は、髪を切るだけでなくさまざまな役割を担っています。ヘアをデザインするデザイナーであり、それをお客さまに提案するプランナー、それを形にする職人でもある。さらに、今はSNSが普及して自己ブランディングやマーケティングも必要です。その役割を全て網羅しないといけないのですが、そんな奥深さが仕事のおもしろさでもありますね。K-twoは偉大な先代たちや活躍するスタイリストがたくさんいるので、その背中を見て刺激を受けていますね。
>後編へ続く
饗場一将
神奈川県出身。鎌倉早見美容芸術専門学校を卒業後、都内1店舗を経て、2010年に株式会社K-twoエフェクトへ入社。サロンワークをはじめ、数々の一般誌や業界誌、セミナー講師、コンテスト審査員などさまざまな分野で活躍中。パーソナルな似合わせと再現性を重視した大人女性のスタイルに定評がある。2016年 JHA newcomer部門ノミネート、2018年 JHA 東京エリア賞受賞。現在はQUEEN’S GARDEN by K-two 銀座にて代表を務める。
Director桑名 真理子(くわな まりこ)
メイク技術者の目線を武器に、美容WEBマガジンの創刊、12年間で延べ1000件を担当。人の魅力にフォーカスする企画が得意。美容ライフが豊かになる、ワクワクする景色をつくります。
Photographer菊池 麻美(きくち あさみ)
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒、2003年・2004年 CANON写真新世紀佳作。レゲエと海外旅行をこよなく愛するフリーランスフォトグラファー・シネマトグラファー。