人気サロンの“らしさ”を紐解く! ライフスタイルにフィットし、シンプル+αのデザインで彩る! ハイセンスサロン「utuwa」【前編】
「周りとは少し違う、洗練されたシンプル+αのデザイン」を提案し、高円寺にありながらクリエイティブサロンとして業界内外で注目される、utuwa。トレンドにとらわれず、その人らしいヘアデザインでお客さまのライフスタイルを彩ります。
今回は、代表の黒須光雄さんと人気スタイリスト岡村智代さん、塚本麻貴さんのスペシャル対談が実現!インタビューは前後編の2本立て。前編では、utuwaのコンセプトやメンバーの魅力、2023年のイチオシヘアスタイルを発表していただきました。
SPECIAL CONTENTS
2023.06.28
utuwaメンバープロフィール紹介
utuwa 代表
黒須 光雄 (くろす みつお)
栃木県出身。山野美容専門学校卒業。都内2店舗を経て、2019年4月にutuwaをオープン。ベーシック+αの少しエッジが効いたデザインが、お客さまのみならず同業者にもファンが多い。またそのデザイン性の高さから、KAMI CHARISMAの受賞やTHA・ミルボンDAなどコンテンストでも受賞歴多数。サロンワークのかたわら、業界誌、一般誌の撮影、セミナーなど活躍は多岐にわたる。
utuwa スタイリスト
岡村智代(おかむら ともよ)
新潟県出身。東京総合美容専門学校卒業。外国人のようにラフでナチュラルなスタイルを得意とし、幅のあるヘアデザイン力で、同世代のお客さまから支持を集める人気スタイリスト。サロンワークはもちろんのこと、ママ美容師として生産性の高い働き方も注目を集める。
utuwa スタイリスト
塚本 麻貴 (つかもと まき)
広島県出身。広島県理容美容専門学校卒業。都内2店舗を経てutuwaのオープニングスタッフとして参加。ナチュラルからデザイン性の高いスタイルまで、お客さま一人ひとりのライフスタイルにフィットするデザインを提案。特に前髪・顔周りの似合わせに定評がある。
ヘアスタイルを通じて、関わる人たちの人生を彩りたい
bangs編集部(以下、編集部):デザインサロンとして業界内外から人気の『utuwa』さん。サロン名からセンスを感じます。
黒須光雄(以下:黒須):ありがとうございます。utuwa の由来は、「うつわ(器)」からきています。うつわってそのもの自体が主役ではなく、添えるものを引き立たせたり、盛ることでうつわそのものの良さが際立ったりしますよね。美容室もお客さまの生活やその人自身をよりよく豊かにする場所。関わっていく人たちに対して、彩りを添える存在でありたいと思いutuwaにしました。
また、うつわは作家の情熱やセンスが注入された逸品ですよね。utuwaも、職人のように精一杯の熱意と技術を込めてヘアデザインにこだわるサロンでありたいと考えています。
編集部:店内には、あちらこちらに素敵なうつわが飾ってありますね。どれも素敵です。
岡村智代(以下、岡村):ありがたいことにお客さまがプレゼントしてくださって、年々増えていきました。和モダンのシンプルな内装に、個性の光るうつわたちがアクセントになっています。デザインサロンだと内観もインテリジェンスなところが多いですが、utuwaは大人世代のお客さまが来てくださるので、あえて家でくつろぐようなリラックスできる空間にしています。
編集部:高円寺にしたのは理由がありますか?
黒須:このエリアの人たちは、あえて高円寺を選んで住んでいる人が多いんですよね。ご自身のやりたいことにフォーカスして生きている印象があって、そんな人たちがお店に集まったらおもしろい空間になるだろうなと思いました。
また、都心部に比べるとクリエイティブに特化した美容室が少ないので、伸びしろを感じたんです。おしゃれな古着屋や雑貨屋が点在し、文芸や演劇などサブカルチャーの聖地でもあるのに、美容室が発展しないのは寂しいな…と。日本を代表するデザインサロンを高円寺に生み出したい! その思いが、決め手の一つです。
実際に高円寺のお客さまはトレンドヘアよりも誰とも被らないオリジナリティーさを求めるので、デザインサロンとの相性はいいですね。
編集部:実際にどんなお客さまがいらっしゃいますか?
塚本 麻貴(以下、塚本):私は20代〜40代が中心に学生さんやメンズの方など幅広くいらっしゃいますね。美大生や服飾系、デザイン関係のお仕事をされている方など、おしゃれを楽しんでいる方が多いです。ここ最近は留学生やアジア系の海外の方も来ますね。男女比で言うと少しだけ女性が多いです。
岡村:私は、高円寺に住むママさんがよく来てくれます。私自身も二児の母なので気持ちがわかるんですけど、ママって世間体だったり家事育児をする関係で、無難なヘアに収まりがちなんですよね。でも心の底では、ママになってもオシャレを楽しみたい気持ちはあるんです。本当のニーズはどうなのか深掘りして、できる限りご要望を叶えられるように努めています。高円寺には自営業のご家庭やヘアに自由が効くママさんも多いので、ナチュラルベースにポイントで個性が光るデザインを提案しています。美意識も高いので、サロンで扱う商品への興味も高いですね!
黒須:主に20〜40代の方がutuwaに来ていただいていますが、その年代は仕事や家庭による制約があるケースも多いので、その中で新しい魅力がひき出せるようなデザインやエッジの効いたスタイルを提案しています。
僕のお客さまは、建築関係や映像系のクリエイターの方、IT関係や経営者の方などいらっしゃってますね。職業に合わせて自由度は異なりますが、遊べる範囲を見極めてデザインを楽しんでもらえるようなヘアを心がけています。
一人のお客さまを、スタッフ全員で接客!
編集部:スタイリストによってそれぞれお客さまのカラーが異なるんですね。接客で大切にしていることはありますか?
岡村:スタッフ一丸となってお客さまに向き合うようにしています。どのお客さまともコミュニケーションを取るようにしているので、仮に担当が休みのときは、別のスタイリストを指名していただくこともあるんですよ。
塚本:空気感や技術力など“utuwaらしさ”を気に入って通ってくださっているので、スタッフ一人ひとりがどのお客さまに対しても責任を持って接しています。一人のお客さまをスタッフ全員で接客することは、担当スタイリスト側としても安心感がありますね。
黒須:二人が言うように「全員で接客」は、うちのサロンの強みです。妻である岡村とは、美容師の仕事と家事育児をお互いに助け合ってるので、どうしてもどちらかが休まないといけない日もあります。そんな中、utuwaを信頼して誰が担当しても任していただけるお客さまや、それを担うスタッフに感謝です。
岡村:以前は日曜を休みにしてたんですけど、黒須やスタッフの協力もあり、隔週で出勤できるようになりました。お客さまも予約が取りやすくなって喜んでいますね。スタッフ同士でサポートし、それぞれの働き方を尊重し合える絆は、utuwaにいい空気感をもたらしてくれます。
編集部:お客さんとスタッフさん同士がまるでファミリーのようですね。
黒須:まさに、そんな感じです。アシスタントの成長も見守ってくれていて、一生懸命やっていることに対して、よかったことも気になったことも愛を持って叱咤激励してくださる…まさに家族のようです。アシスタントにとって、一人のお客さまを喜ばせるために自分は何ができるのかを真剣に考えることは、後々スタイリストになったときに大きな糧になるはずです。
また、utuwaでは雑誌を用意していないんですよ。セット面に座っている間は、お客さまとコミュニケーションをして信頼を深めるチャンスです。世間話をするというよりは、髪に関する知識やスタイリング、ケアなどのお話をしますね。誰かしら会話をし、お客さまへのお気遣いを徹底してます。
塚本:髪の乾かし方など何度お伝えしても、その度に感動してくださるんですよね。ここにきたら美容のことを教えてもらえる! と楽しみにしてくださっていて、私たちのモチベーションにもつながります。ライフスタイルやファッションなどにこだわりのある方は、ヘアの専門知識などにも興味をもっていただけるようです。
岡村:私のお客さまはママさんが多いので、日頃はお子さまのためにバタバタと動いている分、美容室に来たら大人同士でスタッフと会話ができるのを楽しみにしてくださっているようです。私はヘッドスパやインナーケアなどを勉強しているので、お客さまのリラックス効果につながることや心身のビューティーに関することを中心にお話ししますね。
編集部:お客さまとの向き合い方までプロフェッショナルですね! おしゃれなお客さまが多いとのことですが、2023年utuwaのトレンドなどはありますか?
黒須:トレンドは一通りチェックしていますが、utuwaでは「今期のトレンドはこれだね」っといった発信はしていないんですよね。utuwaに来るお客さまはトレンドよりも人とはかぶりたくないおしゃれさを求めるので、パーソナルに似合うデザインを推しています。スタイリストによって、得意とするジャンルやお客さまの層も違うので、表現が豊富なのもutuwaのおもしろさです。
岡村は、ナチュラルな中に少しエッジの効いたデザインがうまいですし、塚本はカットと連動した繊細なデザインカラーが絶妙です。そんなふうにスタイリストの個性を活かして、お客さまが本来持ち合わせている魅力やらしさを存分に引き出すお手伝いをさせていただいています。
-後編は、実際にutuwaのみなさんのイチオシヘアスタイルをご紹介! 作品に込めた思いやデザインのこだわりについて、たっぷり紹介します。お楽しみに!
>後編へ続く
黒須 光雄 くろす みつお
栃木県出身。山野美容専門学校卒業。都内2店舗を経て、2019年4月にutuwaをオープン。ベーシック+αの少しエッジが効いたデザインが、お客さまのみならず同業者にもファンが多い。またそのデザイン性の高さから、KAMI CHARISMAの受賞やTHA・ミルボンDAなどコンテンストでも受賞歴多数。サロンワークのかたわら、業界誌、一般誌の撮影、セミナーなど活躍は多岐にわたる。
岡村 智代 おかむら ともよ
新潟県出身。東京総合美容専門学校卒業。外国人のようにラフでナチュラルなスタイルを得意とし、幅のあるヘアデザイン力で、同世代のお客さまから支持を集める人気スタイリスト。サロンワークはもちろんのこと、ママ美容師として生産性の高い働き方も注目を集める。
塚本 麻貴つかもと まき
広島県出身。広島県理容美容専門学校卒業。都内2店舗を経てutuwaのオープニングスタッフとして参加。ナチュラルからデザイン性の高いスタイルまで、お客さま一人ひとりのライフスタイルにフィットするデザインを提案。特に前髪・顔周りの似合わせに定評がある。
Director桑名 真理子(くわな まりこ)
メイク技術者の目線を武器に、美容WEBマガジンの創刊、12年間で延べ1000件を担当。人の魅力にフォーカスする企画が得意。美容ライフが豊かになる、ワクワクする景色をつくります。
Photographer菊池 麻美(きくち あさみ)
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒、2003年・2004年 CANON写真新世紀佳作。レゲエと海外旅行をこよなく愛するフリーランスフォトグラファー・シネマトグラファー。