次世代美容師のパイオニア!WaysTOKYOななえ×美容エディター桑名真理子-Find a STAR☆第31回-

1600名以上の人気美容師を取材してきた美容エディターの桑名真理子が、今後の美容業界を担う NextStar美容師を直撃 !

第31回目は、独自のレイヤーカット技術や似合わせ理論で数々のハイプレイヤーが集うWaysTOKYOの新宿店/店長ななえさんが登場! 透明感のある女性らしい柔らかいカラーと顔まわり・レイヤーカットが好評でお客さまから絶大な人気を誇るななえさん。今回はななえさんのこれまでの美容師としての歩みやストロングポイント、これからの展望を伺いました。

SPECIAL CONTENTS

2025.02.12

INDEX
目 次

ななえさんってこんな人

WaysTOKYO 新宿店 店長

ななえ

兵庫県出身。関西ビューティープロ専門学校卒業。新卒でWays TOKYOに入社後、その明るい人柄とストイックな姿勢でわずか1年2カ月で最速スタイリストデビューを果たす。レイヤーカットを武器にサロンのトッププレイヤーとなり、2年7カ月で新宿店の店長へ。透明感のある柔らかく女性らしいカラーと顔まわりカットを得意とする。

Ways TOKYOのスター性に憧れて、美容師の道へ。

桑名真理子(以下、桑名):ななえさんとの出会いは、Ways TOKYOさんのセミナーを私が担当した際に、アシスタントとしていらしゃったんですよね。

ななえ:はい、同行させていただきました。その数ヶ月後に表参道店の店長・四戸侑太の取材のときも桑名さんがいらっしゃって、お世話になりました。

桑名:ななえさんは底抜けに明るくてハツラツとしている姿が印象的です。どの現場も全力で、ただならぬ根性を感じたんですよね。

出会って4年が経ちましたが着実にキャリアステップされていて、今回オファーしました。そもそも、美容師になろうと思ったきっかけは?

ななえ:最初はヘアメイクさんに憧れていたんです。中学生のころに母のメイク道具をこっそり使うのが楽しくて、高校生になるとバイトで稼いだお金を握りしめて美容部員さんにメイクをしてもらいに行っていました。周りからメイクを褒めてもらえるのが嬉しかったですし、美容部員さんやプロのアーティストさんのように輝く女性になりたい!と思って、関西ビューティプロ専門学校へ入学しました。

桑名:私も母の鏡台でリップを塗るのが楽しくてメイクの道へ進んだので、とっても共感! 進路を決めたご両親の反応はいかがでしたか?

ななえ:すごく賛成してくれましたね。それこそ父は若かりしころファッションデザイナーをしていて、ファッションショーで出会ったのが母。手に職タイプの家系なので快く背中を押してくれました。

桑名:学生時代で特に印象に残ってることはありますか?

ななえ:年に2 回ヘアメイク、ブライダル、着付けなどさまざまな部門のコンテストがあって、一年のときにブライダル部門でグランプリをとったのが思い出深いですね。

優勝を目指していたというよりも「モデルさんを最大限かわいくしよう」という気持ちで挑んだことで結果につながったことが、とても嬉しかったですね。そこからさらに全力でやろうってなって。

桑名:すごい! 学生時代からストイックに目標を叶えていらっしゃったんですね。

ななえ:好きなことだと負けず嫌いが発揮するんですよ。グランプリを取ったのをきっかけに、さらにメラメラ燃えてきて美容にのめり込んでいきました。

桑名:それだけメイクを楽しまれていた最中、ヘアの道に行こうと思ったのは?

ななえ:私が通っていたコースは3年制でメイクとヘアを同時進行で習うことができるのですが、思いのほかヘアの順位が良かったんですよ。アイモデルでメイクの授業を受けていても、自分自身なんだかしっくりこなくて…。もしかしたらセルフメイクが好きなのかも、と気がついたんです。

ただ、髪が一本落ちているだけでもゾッとするほど髪の毛自体が苦手だったので、ちょっとずつ時間をかけて好きになっていきました。ヘアは練習したことを実践して形作られていくプロセスが好きでハマりましたね。ちょうどそのタイミングで、Ways TOKYOのヘアアレンジセミナーが学校で開催されて、受講したのが大きな決め手になりました。

桑名:そこから運命が動き出したんですね!セミナーではどんなことを感じたんですか?

ななえ:技術や教育の素晴らしさはもちろんですが、壇上している皆さんは何でこんなにキラキラしているんだろうって、スター性にビックリしました。同じ学校を卒業した木村一平・小西涼・小屋侑大のように、私も美容師になって輝きたいと憧れを抱きましたね。それでもっと上手くなりたいとヘアへの思いが強くなり、2年目の春に美容師になろうと決意しました。

桑名:Ways TOKYOのみなさんは、とても華やかでオーラがすごいと私も感じます。新卒で上京することは決めていたんですか?

ななえ:美容師になろうと決めたのが遅かったので、右も左も分からない状態の今こそ揉まれた方がいいと上京を決めました。新卒になったばかりのスポンジ状態で東京に行った方がいろいろ吸収できるんじゃないかと東京の美容室をめちゃくちゃ見ましたね。

ななえ:ただ、第一志望にしていたサロンを受けて最終審査まで行ったのですが落ちてしまって…。その後も2社ほど受けたのですが結果に繋がらなかったんです。途方にくれていたときに、ふと「なんで私は美容師になりたいと思ったんだっけ!?」と原点を思い返して、Ways TOKYOに憧れていたことを再認識したんです。ちょうど新卒採用をしていて、これは受けるしかない!と、応募しました。

合格通知をもらった日のことは今も忘れていません。ちょうど12月25日だったんですよ!最高のクリスマスプレゼントでしたね。

桑名:まるでドラマみたいなお話! 数ある美容室をいろいろ見てきたけど、美容師の魅力を教えてくれたWays TOKYOさんにご縁があるなんて、運命を感じますね。

挫折を乗り越えて掴んだ、サロン内最速でスタイリストデビュー

桑名:晴れてWays TOKYOさんへ入社して、下積み時代はいかがでしたか?

ななえ:入社してすぐのころは、精神のバロメーターが大きく波打っていました。先輩の人間性を知りながら、アシスタントととしてどう立ち回ればいいのか難しくて…。先輩のお客さまを担当する責任感と自分の思い描いてる美容師像とのミックスを上手くできなかったんです。自分らしさとアシスタント業とのバランスを掴むまで、大変でしたね。

桑名:燃えたぎる美容師像があるから故の試練ですね。どう脱却したんですか?

ななえ:これは本当に、お客さまのおかげです。積極的に挨拶をしたり話しかけることを心がけていたところ、お客さまからも声をかけていただけるようになって。また、口コミツールに私宛の激励のコメントがを見つけるたびに、すごく励みになりました。

桑名:ななえさんのキャラクターは、とっても魅力的ですよね。周りをパッと明るくする星に生まれてきた人だなって。

ななえ:かけていただいた言葉ひとつひとつが私を奮い立たせてくれましたし、対話力が自分の武器だと気づけました。3ヶ月くらいかけて仕事のスタンスやスタッフの人柄などがつかめてきて楽しくなっていきましたね。

桑名:そこから軌道に乗ってきたんですね。下積みはどのくらい経験しましたか?

ななえ:1年2ヶ月です。はじめに四戸侑太の専属になって少しずつ自信がついてきた頃に大木光についてアシスタント業が楽しくなっていきました。デビューすることが現実的になってきたときに、最後は木村一平につきたいと直談判。不安なことはアシスタントのときに理解しておきたいと思って懇願したんです。自ら名乗り出るスタッフは多分、私くらいだったと思います。

桑名:自ら厳しい道を選んで高みを目指すななえさん、カッコ良すぎます! お三方から学んだことは?

ななえ:それぞれ独自で得意な技術を持っていて、理論的に教えてくださったのが身になっています。

四戸はお客さまのことを「お姫さま」と言うくらい低姿勢で、おもてなしや接客がぐんを抜いています。大木はサロンワーク中は技術に集中していて、その匠な姿勢に尊敬していますし、私がお客さまとお話しして対話力を磨くことができました。木村は、妥協のない確固たる技術を提供し、美容師としての自信や風格が別格です。

美容師の仕事の楽しさを教えてくださった先輩たちには、本当に感謝ですね。

桑名:素敵な姉弟関係ですね。1年2ヶ月でデビューは個人的に早い印象ですが、ご自身はどう感じていましたか?

ななえ:何年でデビューしたいという意識は全くなくて、どちらかというと同期や同い年の中で一番がいいと考えていました。というのも、専門学校が3年制だったので一年遅れている分、頑張りたいと思っていて。

結果的にアシスタントを8ヶ月した後ジュニアカラーリストになり、Ways TOKYOの中で最速の1年2ヶ月でスタイリストデビューすることができました。

お客さまは担当してほしい美容師についてくると信じて。新天地でのチャレンジ

桑名:サロン内で最速デビューするなど、華々しいスタートを切ったななえさん。美容師としての武器はどう見つけていったのですか?

ななえ:ジュニアカラーリストになったころSNSでカウンセリング動画が流行ってて、「3ヶ月やり続けたら伸びる」と聞いたのでやってみたら、本当に結果が出たんです。

カットカラーをメインにリアルサロンワークを投稿して、リーチ数や保存数、いいね数が特に伸びましたね。ノルマを達成するとスタイリストになれるのですが、100万を達成した月もあって! 反響が出てきたタイミングでジュニアスタイリストになって軌道にのることができ、最速でスタイリストになることができました。

ななえ:そこから美容師として手応えを感じたのは、予約が埋まってきてリピート率も上がった2年目。そこで目標にしていた先輩の売上を抜くことができ、スタイリストとしてさらに極めていこうと燃えてきて。

デビューした年に新宿店がオープンして、2022年11月末に移動してからも挑戦の連続。神宮前・表参道エリアからガラッと街の雰囲気が変わり年齢層も少し低くなるため、そこで集客ができるメンバーの一員に抜擢されました。

桑名:新宿エリアを選んだのはどんな狙いがあったんですか?

ななえ:新宿はターミナルの中心地で人口が一番動くエリアです。新エリアで挑戦したいと考えたとき、これまでとは違った客層や街のポテンシャルを考えると、新宿はおもしろいと幹部陣が感じたようです。美容室の店舗展開は、表参道・神宮前の次は銀座という流れが支流ですが、新宿での出店は業界的にもセンセーショナルでした。

また、ビルのオーナーさんが「女性の出入りを多くするために美容室を入れたい」と言っていて、ちょうど最上階が空いていたんです。新宿を一望できて、自然光が燦々と入る最高の環境です。

桑名:新天地では、集客などどのようにして軌道に乗せましたか?

ななえ:私の考えとして、お客さまは担当してほしい美容師についてきてくれると信じています。これはトッププレイヤーである先輩たちの専属アシスタントをしていたときに感じたこと。業界的にはエリアを変えたら10%ほどリピーターが減ると聞きますが、実際に新宿店へ移動したときに実感することはありませんでした。むしろ新宿店へ移動してから200万の売上を叩き出すなど、美容師として軌道にのったように感じます。

桑名:「あなたじゃないとダメ!」と希望してくださるお客さまが多くいらっしゃるんなんて、美容師冥利に尽きますね。ななえさんが大切にしている理想の美容師像はありますか?

ななえ:ヘアを美しくするのはもちろんのこと、身も心もキレイになるお手伝いができるよう心がけています。私の武器でもあるコミュニケーションも欠かさず、美容室を出るときに笑顔で帰ってもらいたいですね。

桑名:ななえさんがおすすめする、イチオシヘアは?

ななえ:このロングヘアはお客さまから好評です。毛先に厚みを持たせて顔まわりはワンカールで簡単にスタイリングできるようにしています。Ways TOKYOはレイヤーカットを得意としていて、このヘアもトレンド感のあるレイヤーを入れています。カラーは不動の人気のベージュ系。ベージュは肌馴染みが良くてどんな職業の方でも試せる万能カラーです。元々の髪質もいいですが、よりツヤのある仕上がりにしています。

ななえ:もうひとつおすすめなのが、このボブヘア。毛先はプツッと切りっぱなしにして顔まわりだけレイヤーを入れています。このヘアは、顔まわりを内巻き、毛先を外巻きにストレートアイロンで巻くだけで簡単に仕上がるようにカット。後ろにレイヤーいれると扱いにくい場合もあるので、あえて後ろを重めにしています。カラーは透明感の出るダークめのグレージュで仕上げています。

ななえ:ヘアを仕上げるときに愛用しているオイル『LOA THE OIL “CARE”(写真:右)』は、軽やかな仕上がりで心地のいい香りがよくヘビロテしています。ふわっとした柔らかいスタイルにしたいときに万能なオイルです。

顔まわりのシルエットを決めたいときは、Waysの『シルキーヘア&ボディオイル(写真:左)』をオン。サラッとした軽いタッチのオイルで、ベタつかず髪にツヤを与え、適度なまとまり感を演出してくれます。

桑名:人気美容師として、お客さまやメディアからも注目されているななえさん。今後の展望は?

ななえ:これまで自分の目標はある程度叶えてきてキャリアステップも踏めていますので、今後はスタッフが楽しんでもらえるように動いていきたいですね。店長を任せていただいてますが、実は教育やマネジメントは苦手なタイプ。自分のことを高めるのは得意なのですが、相手を見守って育てることはこれからの課題です。そこが私の強みになったとき、また見える世界が変わるんじゃないかとワクワクしています。

今はチャンスさえあればなんでもやってみたいです。例えばセミナーだったりヘアショーも準備段階があって前向きな話し合いがあって形になっていく段階が好きです。しんどいけどやり切りたいって思いますね。そういった活動を通してWays TOKYOで働きたい人が増えていき、スタッフが美容師として輝いていったら本望です。

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PROFILE
プロフィール
ななえ
WaysTOKYO 新宿店 店長

ななえ

兵庫県出身。関西ビューティープロ専門学校卒業。新卒でWays TOKYOに入社後、その明るい人柄とストイックな姿勢でわずか1年2カ月で最速スタイリストデビューを果たす。レイヤーカットを武器にサロンのトッププレイヤーとなり、2年7カ月で新宿店の店長へ。透明感のある柔らかく女性らしいカラーと顔まわりカットを得意とする。

EDIT
編集
桑名 真理子

Director桑名 真理子(くわな まりこ)

メイク技術者の目線を武器に、美容WEBマガジンの創刊、12年間で延べ1000件を担当。人の魅力にフォーカスする企画が得意。美容ライフが豊かになる、ワクワクする景色をつくります。

菊池 麻美

Photographer菊池 麻美(きくち あさみ)

多摩美術大学グラフィックデザイン科卒、2003年・2004年 CANON写真新世紀佳作。レゲエと海外旅行をこよなく愛するフリーランスフォトグラファー・シネマトグラファー。