【-神サロモ-file 01 / しおたあやのさん】 有名美容師からオファー殺到! あの人気モデルさんにフォーカスします!

それぞれの美容師の世界観を発信するスタイル作り・撮影に欠かせない、”サロンモデル”。サロンモデルは、美容師を支える存在の一つといえます。 今回は、有名美容師たちから絶大な信頼を集める“神サロンモデル”を取材! 栄えある第一回のゲストは、ナチュラルな雰囲気と笑顔がチャーミングな塩田彩乃(しおたあやの)さん!サロモになったきっかけやバズったヘアスタイル、サロモとして大切にしていることをお聞きました。 サロモ探しのポイントが知りたいという美容師さん、これからサロモになりたいという方も必読の記事です!

SPECIAL CONTENTS

2021.07.27

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目 次

ふつうの女の子だった私を、かわいく撮ってもらえることがうれしかった

―しおたさんは今、大学4年生と聞きました。最初にサロモをしたのはいつですか?

17歳のときが初めてでした。地元の福岡の高校に通っていて、髪を安く切れるところをサイトで探していたんです。そのサイトでは、カットモデルや撮影モデルの募集をしていて、目的に合わせて、費用感やヘアスタイルなど、条件が提示されています。友だちが撮影モデルをやっているのを見て、「自分もやってみようかな」と挑戦したのが最初です。

当時は今くらいのミディアムヘアをボブくらいまで短くしたので、正直「切りすぎたな…」と思ったのを覚えています。慣れていなくて、どれくらいの長さにしたいのかを伝えられないのは、初めてのサロモあるあるかもしれませんね。

―その後、サロモとしての活動をコンスタントに続けるようになったのでしょうか?

福岡にいたころは、年に2〜3回だけでしたので、本格的にサロモとして活動を始めたのは、大学進学をきっかけに上京したあとですね。

ただ、東京でも始めのうちはサイトで探してモデルをして…の繰り返しで、自分で積極的にSNSに投稿することはあまりしていなかったんです。1年間くらい月1回ペースでゆるく続けていたのですが、大学2年生くらいのときから「もっとサロモをやりたい!」と思い、SNSも本格的に投稿するようになりました。

―「もっとやりたい!」と思ったきっかけは?

当時は、モデルになれることがとにかく楽しくて。私は、高校時代はふつうの女子高生で、周りから「かわいい」と言われることもなく、モテたりするタイプでもありませんでした。そんな私が、プロの力で魅力を引き出してもらい、かわいく撮ってもらえることが嬉しかったんです。

楽しんでやっていたら、大学2年生の夏くらいからSNSのDMや美容師さん同士の紹介で声をかけてもらうことが増えました。

おそらく声をかけてもらえるきっかけになったであろうスタイルが、2つあって、ひとつはUn amiの赤羽 麻希さんと森 千里さんに撮影したいただいたミディアムスタイル。

Un ami 赤羽 麻希さんとの作品
Un ami 赤羽 麻希さんとの作品

Un ami森 千里さんとの作品
Un ami森 千里さんとの作品

もうひとつはその後、K-twoの饗場 一将さんに切っていただいたボブです。このスタイルで「ボブもいいね!」と言っていただけることがものすごく増えて、ボブのモデルとして呼んでいただけることが増えました。どちらも大学2年生の夏のころです。

K-twoの饗場 一将さんとの作品
K-twoの饗場 一将さんとの作品

ちょうどそれくらいの時期から、月に35回は絶対にやる!と目標を決めていたんですよ。

―月35回!? すごい! 目標を立てた理由があるんですか?

それが自分でも謎で…(笑)。スケジュールを埋めたいタイプなので、一種の強迫観念なのかもしれませんね。目標があるから、自分を追い込んで達成しよう! と頑張れたのかなと思います。

「かわいく撮ってもらえる」から、「美容師さんの役に立ちたい」へと意識変革

―たくさんの経験を経て、サロモのあり方について考えることはありますか?

前は、「自分がかわいく撮ってもらえるのが嬉しい」とか「美容師さんが満足してくれたらいい」と思ってやっているところが大きかったです。美容師さんはみなさん優しいから、その場では絶対に「かわいい」「いい写真撮れました」っておっしゃってくれるんです。

でも、今はその後にまた撮影に呼んでいただけるかどうかがすべてと考えるようになりました。2回目がないと「あぁ、満足されることができなかった」のかなって。撮影したものの、インスタに写真を載せてもらえなかった、ということも何回もあります。

美容師さんにとっては私の写真を載せることで、お客さまに来ていただいたりフォロワーさんが増えたりしないと意味がない。そこが本当にシビアなので、今でも悩むことがあります。

自分に自信があるタイプでもないからこそ、ずーっと「かわいくなりたい」とは思い続けていて、そのための努力は惜しみません。それでもときどき、周りのモデルさんと比べたり、落ち込むこともあって…。そんなときは「もっときれいになりたい、もっと頑張ろう!」ってどんどんパワーが出てくるんですよね。

写真にはストーリー性も反映されるから、美容師さんとの関係性はとても大事

―サロンモデルの中で、他のモデルさんとは違う、ご自身の魅力を磨くためにやっていることはありますか?

私、本当に美容師さんが好きなんです。撮影で意気投合して友だちになることも多いですね。だからというわけではありませんが、フレンドリーに撮影ができる空気感は大切にしています。

今は情報が多い社会なので、他の人と差をつけるためには、美容師さんとの関係で、ストーリー性のある背景を感じさせることが大事なんじゃないかと思います。美容師さんにとっても、コミュニケーションが取りやすい人の方が、きっと撮影しやすいですよね。

もう一つ、美容師さんからよく言っていただくのが「そこまで考えてくているんですね」ということ。

たとえば、私は必ず撮影の途中で写真を見せてもらって、それでポージングや角度を調整するようにしています。「今日はこっちの角度の方がいいかも」とか、あくまで自分の目線なので美容師さんがどう考えているかはわからないのですが、全力で臨みたいので。

私の場合、そうやって考えながらやってきたから、今でもモデルとしてやっていけているのかもしれません。

―一つひとつのことを流さずにアップデートされているんですね。

「あの時、もっとこうしていればよかったのかも」と思うことは本当にあるので、その場でできる限りのことはやりたいです。

フィジカル的には、やっぱりダイエットはずーっと続けています。食事制限がメインなのですが、2年半ほど自己流で続けたら体にガタがきてしまったので、それからは試行錯誤中です。小顔矯正や痩身エステにも、頑張ってお金を貯めて通っていますよ!

―サロンモデルに向いているのはどんな人だと思いますか? また、サロンモデルになりたいという人にメッセージをお願いします!

早起きができる人、ですね! もともと朝は強くなかったのですが、サロモを始めてから4〜5時間寝ると自然と目が覚めるようになったんです。「朝起きられるようになったんだね」と母には驚かれました(笑)。

サロモになりたいという人は、まずはいただいたお仕事一つひとつを全力で挑んでみてください。かわいくしてもらった美容師さん、そして可愛くなった自分をも愛して、サロンモデルを楽しんでほしいと思います♪

PROFILE
プロフィール
塩田 彩乃

塩田 彩乃Ayano Shiota

福岡県出身。大学進学を機に上京してからサロンモデルの活動を本格的にスタート。数々の美容師の撮影現場でモデルとして信頼を集めるほか、現在はCanCam it girlとしても活躍中。

EDIT
編集
桑名 真理子

Director桑名 真理子(くわな まりこ)

メイク技術者の目線を武器に、美容WEBマガジンの創刊、12年間で延べ1000件を担当。人の魅力にフォーカスする企画が得意。美容ライフが豊かになる、ワクワクする景色をつくります。

須川 奈津江

Writer須川 奈津江(すがわ なつえ)

フリーランスの編集・ライター@東京東側。お仕事は美容師さんメディアでの執筆、教育、健康、レシピ本などの実用書・ライト文芸の編集などなど。

munico

Photo&Movie Directormunico

美容師であり、クリエイターとしても活動するkiyoと冨岡奈央のユニット。美容師としての感性を生かした広告の制作などを手掛けている。