個性ある実力派ヘアスタイリスト集団! C・crew が想い描く” Groovy なヘアスタイル”【前編】
磨き上げた技術とこだわりのセンスで、実力派人気サロンの C・crew。スタイリストもそれぞれのセンスが光っています。そこで、全スタイリストが集結し、cool でスタイリッシュなヘアスタイルを前後編にわたってお届け。前編は、代表陣の森田怜(もりた りょう)さん、内山俊平(うちやま しゅんぺい)さん、桑原大貴(くわばら たいき)さんに、C・crewのスタイル作りについてお伺いしました。
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SPECIAL CONTENTS
2021.08.31
C・crew 全スタッフ撮影会密着【PV】
同じ時間、同じ場所、同じテンションでスタイルを作ることに意味がある
―今回は、スタッフさん全員で同じ日に同じ場所でスタイル作りをしたと聞いています。なにか理由があるのでしょうか?
内山俊平(C・crew オーナー 以下、内山):スタイル作りって、一人で考えて取り組まないといけない時間もあるし、それも大切なんですけど、一方で、同じタイミングでやれば周りがどんなことをしているかも見ることができるし、それっていいなと考えました。
森田怜(C・crew オーナー 以下、森田):C・crewはスタッフ同士仲が良くて、休みの日とかによくみんなで出かけることも多いんです。そんなメンバーが集まって、みんなで作ったらどうなるんだろうってことですよね。みんなで一緒の日に同じテンションでやっていくことに意味があるのかな、と。
―コンセプト決定から今日の撮影まで、どのような形で進めたのでしょうか?
桑原 大貴(C・crew 副代表 以下、桑原):そこでチームを作って、代表陣がある程度とりまとめる形にしました。作りたいスタイルと衣装のイメージをヒアリングして、そこにアドバイスを加える形です。
森田:本当はテーマ一つにしようかなとも思ったのですが、今日実際にやってみて、一つにしなくて良かったなと思いました。テーマに縛られないことでスタッフそれぞれにやりたいことがあるってわかったし、みんなの良いところが出せたんじゃないかな。
森田:そもそも、僕たちの共通認識としては「スタイル作りを楽しんでほしい」というのがあって。実は、僕としてはすごく迷ったんですけよ。こうしたメディアに出る以上、ちゃんとしたものを作らせなきゃ、指導しなきゃ、と思ったんです。代表陣と話し合い、最初はスタイル作りは楽しいということをわかってもらうために、まずは自分たちの好きなものを作ってもらおうという形になりました。
撮影の日は、サロンワークでは見られない顔を見ることができた1日だった
―楽しんでいる様子は見て取れましたか?
森田:はい。ちょっとうざいくらいのテンションでしたね(笑)。「やってみたらできるじゃん」ってそれぞれのスタッフで思ったみたいです。これを機に、スタッフからも「もっとこういうことをやってみたい」という主張が出てくるんじゃないかな。僕らからしても、普段のサロンワークでは見えない瞬間というのがたくさんありました。
桑原:たしかに。テーマを設けなかったことによって、人それぞれ、やりたいイメージっていうのが如実に出るじゃないですか。「この子はこういうのを作りたいのか」とか、意外にスタイルへのこだわりがすごくあるというのもわかりましたね。
桑原:僕たちが「こういう風にしたらいいんじゃない」ってアドバイスするのですが、「いや、そうじゃなくてこうしたい」という意思の強さ、譲れないところも見ることができました。撮影してよかったところもあるし、改善ポイントを見えてきたので、今後の撮影に対していい勉強になりました。
―あまり手直しみたいなこともされなかったですか?
桑原:はい。あんまりがっつり手直しを加えなくてよかったです。本当にアドバイスくらい。実際に撮影してみたら、僕たちでは作れないような感性で作っているのがわかったのでそれが一番良かったんじゃないかと思います。
内山:個性が爆発しすぎて大丈夫か? という不安もありますが。奇抜なサロンって思われてないかな……(笑)。
自分の好きなテイストは、スパイス程度に入れるのがちょうどいい
―お三方自身の作品作りについてもお伺いしたいのですが、作品づくりにする時に気をつけていることや心がけているとかを教えていただけますか?
森田:僕らが意識しているのは“自己満足”にならないようにということですね。自分の好きな要素、好きなテイストをがっつり入れてしまうと、どうしても独りよがりになりがちです。なので、好きな要素はスパイスとして入れる程度に留めるようにしていています。
例えば、ナチュラルでもストリートでも、一般的に可愛いと思ってもらえるところにヘアスタイルや衣装の照準を合わせて、そこに自分の好きなスパイスを入れてオリジナリティを出していくようなイメージです。このことは、今回の撮影でもスタッフには伝えましたね。
内山:僕も、一つのテーマを決めて、その中に自分らしさを入れ込むことが多いですね。写真や完成したスタイルを見たときに「内山さんっぽい」と思ってもらえるものを目指しています。
今回でいうと、衣装は夜のクラブを想定していて。クラブというと、服とヘアスタイルをバッチリ決めていく場所というイメージがありますが、その中に、自分らしさとなるナチュラルなスタイル、メイクを薄めに、ヘアを作り込みすぎないようにというテイストを加えました。
桑原:僕は写真を撮った時の全体のバランスを気にしていますね。もちろんヘアスタイルも大事なのですが、一枚の写真に残したときにヘアがイケていても全体的なバランスが崩れていると自分としては納得できなくて。逆にヘアを作り込んでいなくても、撮影した時の風や雰囲気でおしゃれに仕上がったということもあるので、トータルのバランスで見るといのは大切にしています。
あとは、モデルさんの表情も、肉眼で見るのと写真で見るのでは異なるので。その印象の違いも意識しています。
―「こういうスタイルが好き」「おしゃれなスタイル作りたい」というのが思い描けるのはインプットあってこそだと思うのですが、どんなものから作りたいスタイルの着想を得ることが多いですか?
森田:映画、雑誌、街にいるおしゃれな人……全部じゃないですかね。僕の場合は、今まで見てきたもの、映画やコレクションを自分なりに噛み砕くことが多いです。一流の人が作ったものを見るのは参考になると思います。
内山:ピンタレストはちょくちょく見ますね。なにかを調べるというわけではなく眺めることが多いのですが結構インスピレーションに繋がりますよ。Instagramはフォトグラファーの方をフォローしていて、いいなと思ったものはスクショで残すようにしています。
桑原:僕もだいだい似たような感じですね。ただ、今回のことでいうと、僕はもともとC・crewとは全然違うタイプのお店にいたので、C・crewを客観視して、「C・crewってどんなサロンなのか」というのを重要視して作りました。
桑原:過去にスタッフが作った作品をすべて見たのですが、それでわかったのが、衣装のみならず小物にもこだわって、ヘアスタイルを含めたトータルで一つの作品を作り上げている人が多いということ。僕は今まで、作り込みすぎないナチュラルなスタイルを作ることが多かったのですが、今回はまったく違ったテイストに仕上がっていると思います。
―ありがとうございました! 中編は、実際にみなさんが作られたスタイルを紹介しながら、作品に込めた思いや、C・crewというお店について伺います。
森田怜Rei Morita
1990年生まれ、福岡県出身。都内有名店を経て、2019年4月1日より神宮前3丁目にC・crewをオープン、2021年には店舗を拡大のため道玄坂に移転。卓越したカット技術とセンスのいいカラーで注目を集め、数多くの撮影・セミナーもこなす。モデル・芸能人からの信頼も厚い、今注目の若手オーナー。
内山俊平Shunpe Uchiyama
1988年生まれ。佐賀県出身。都内有名店を経て、2019年4月1日より神宮前3丁目にC・crewをオープン、2021年には店舗を拡大のため道玄坂に移転。丁寧な技術、丁寧な接客、マイペースな人柄でお客様からの支持を集める今注目の若手オーナー。
桑原 大貴Taiki Kuwabara
1990年生まれ。新潟県出身。新潟理容美容専門学校を卒業後、都内1店舗を経て、2015年ALBUMに参加し、店長、クリエイティブディレクターとして活躍。「外国人ヘアのスペシャリスト」として日本人の髪質に合わせたハイトーンカラーを打ち出す。2021年4月より、副代表としてC・crewのメンバーとなる。
Director桑名 真理子(くわな まりこ)
メイク技術者の目線を武器に、美容WEBマガジンの創刊、12年間で延べ1000件を担当。人の魅力にフォーカスする企画が得意。美容ライフが豊かになる、ワクワクする景色をつくります。