人気サロンの“らしさ”を紐解く! ハイライト・ウルフ・ブリーチ・メンズスタイル…ヘアカラーも個性もカラフルなONYX【前編】
次世代カリスマ美容師として注目されるKOUSEIさんとTOMOYAさんを中心に構成されている個性派集団「ONYX」。オープン当初から洗練されたカラー技術で人気を集めてきましたが、現在はそれに加え、スタッフ一人ひとりが尖った個性を発揮して、幅広い顧客を抱えています。
そこで今回は、代表2人と人気急上昇中の2人のスタッフを交えて、「ONYX」のカラーの魅力を語っていただきました。インタビューは前後編の2本立て。
前編では、4人が現場で感じているヘアデザインのトレンドや、理想のヘアデザインにするために、美容師にどのようにオーダーするのが良いかなど、教えていただきました。
SPECIAL CONTENTS
2022.05.11
ONYX対談! メンバープロフィール紹介
代表 KOUSEIさん
東京・渋谷「SHACHU」で渋谷本店の店長を務めたのち、「ONYX」をオープン。ハイトーンカラーやハイライトを用いたヘアカラーデザインなど透明感と立体感のあるデザインが得意。
代表 TOMOYAさん
有名店でキャリアを積み、フリーランスに転身。独立の準備を始めたタイミングでKOUSEI氏と再会し、意気投合。プレイヤーとしては小顔に見せる洗練ウルフ×カラーを打ち出している。
店長/トップスタイリスト yu-taさん
カット、カラー、パーマのどれもハイレベルなオーラウンドプレイヤー。特技は、フェイドスタイルやパーマなどのメンズスタイル、エッジの効いたメンズ・レディース向けハイトーンカラー。
Jr.スタイリスト ayaさん
美容専門学校勤務からONYXという珍しいキャリアの持ち主で、学生にも人気。ブリーチカラーを打ち出すとともに、オリジナルの成人式用ヘアアクセブランド「.fu」を展開している。
ハイライト・ウルフ・ブリーチ・メンズ…得意なスタイルはみんな別々!
bangs編集部(以下、編集部):今日はよろしくお願いします。早速ですが、みなさんの得意な技術や、推しているヘアスタイルを教えてください!
TOMOYA:僕はカットですね。レイヤースタイルが得意で、2年くらい前からウルフカットのバリエーションを増やして、さまざまなお客さまに楽しんでいただけるようにしています。ウルフの中にもショートからロングまで幅があるし、カットのデザインに合わせて、センスが引き立つカラーも入れています。カットと連動したデザインを強く意識していますね。
TOMOYA:時代の流れ的にも、ボブからショートに人気が移ってきたことを感じていて。さらにカットでデザインを楽しむ人が増えてきたことを実感しています。顔まわりをちょっと切るだけでも表情が変わり、気分も変わるものです。
特にウルフはニュアンスの変化を出しやすいスタイルだと思います。おかげさまで僕のウルフを支持してくださるお客さまも増えており、ありがたいです。
KOUSEI:僕はハイライトですね。カラーのコントラストや、ムラのない発色、白髪隠しなどが支持されています。わりと自己流で研究しながらやってきたのですが、それが受け入れられて今に至ります。色をどこに配置するとおしゃれに見えるのか、試行錯誤しながらセンスを磨いてきました。お客さまの年齢層も、最近では10代、20代から大人女子、主婦層の方まで、幅広いです。
yu-ta:自分はメンズ、レディースのどちらもできるのですが、メンズのお客さまを担当する機会が多いです。フェード、マッシュ、スパイラルなど、オールラウンドに対応しています。王道のメンズスタイルも得意なのですが、そこにカラーを組み合わせることで、お客さまに合わせたオンリーワンのヘアを提案しています。
aya:私はブリーチヘアを得意にしたいと思い、今修行をしているところです。お客さまのリクエストに応えつつ、しっかりとお顔やファッションに似合う色に寄せて、洗練されたヘアデザインを提供したいと思っています。
また私は、オリジナルで成人式・卒業式用のヘアアクセをつくり、ヘアセットのサービスとあわせて提案しています。
aya:ヘアアクセのブランド名は「.fu」です。ONYXにサポートしてもらい、自分のブランドをつくるという夢を実現しました!
美容師が自由に力を発揮するステージをつくることがONYXのコンセプト
編集部:4人それぞれ得意分野が全く違うのですね。そこがONYXらしさなのでしょうか。
TOMOYA:技術に関しては、サロンとして何かを打ち出そうとか、そういう話をしているわけではないんですよね。それぞれのスタイリストが、自分の得意分野を追求してくれればいいと考えています。その中で次世代のスターが生まれてくれれば本望です。
KOUSEI:僕は、ONYXは美容師が活躍するためのステージだと思っています。とにかく、みんなが思う存分力を発揮するステージをつくりたい。ステージの上で何をするのかは自由です。そうして、一人ひとりが輝くことが、サロンの魅力につながっていくと思っています。
編集部:だからONYXのメンバーは個性的なのですね。ではそれぞれ推したいヘアデザインも異なると思いますが、最近人気のヘアスタイルを教えてください。
TOMOYA:僕のお客さまはウルフヘアが多いのですが、顔周りを切り込みたいというオーダーが増えてきましたね。やっぱり一度、髪を切り込むともっと刺激がほしくなるんですかね。元々髪が長かった人が、リップラインくらいまで切って、最近はリップラインより上まで切ったりしています。
TOMOYA:あとは僕の顔まわりのカットは毛先のニュアンスを大事にしていて、いわゆる姫カットと差別化できていると思うんですよね。ベースはウルフなんだけれど、軽くて短くてかわいいスタイルが僕のInstagramでも増えると、「私もこれにしたい」と言ってくださるお客さまも増えてくるという感じですね。
KOUSEI:僕の場合は、相変わらず外国人風のハイライトカラーとバレイヤージュのオーダーが多いんですけれど、最近特に増えたなと感じているのは「白髪ぼかし」ですね。白髪染めより断然おしゃれだし、上品な立体感を出すことができます。この人気のおかげで、お客さまの幅が広がりました。
aya:私はカラーのお客さまが多いのですが、ターコイズ系のカラーが人気ですし、Instagramにアップしたときのリアクションも良いと感じました。昨年から引き続き、ターコイズ系はおしゃれな人が注目しているカラーですね。
yu-ta:メンズに関しては、王道のフェードスタイルや、スパイラルパーマが人気で、特にパーマをやりたい人が増えている印象です。あとは、Instagramで紹介したツイストヘアにカラーを入れたツイストメッシュも人気でした。
写真でイメージを共有しつつ「お任せでお願いします」がベスト!
編集部:いろいろなお客さまがONYXに来ていることが伝わってきました。みなさんがそれぞれカウンセリングなどで意識していることを教えてください。
TOMOYA:僕はお客さまが本当にやりたいことは何かを見極めることです。多くの場合、お客さまの口から出た最初の一言目が、本当にやりたいことだと思います。それを叶えてあげたいというのが大前提です。
それを叶えてあげられないと、「もっと切りたかったな」とか「ブリーチ断られたけれどやればよかったかも」などと、お家に帰ってから考えたりすると思うんですよね。だから、可能な限りお客さまのご要望を踏まえた上で、よりかわいくなってもらうための提案をしていくことを大事にしています。
TOMOYA:あとは、お客さまにはできるだけ写真などのビジュアルでやりたい髪型を伝えてもらうようにしています。そうやってイメージを共有しながらやることで、満足していただくようにしていますね。
KOUSEI:僕も同じで、写真を持ってきて「こんな感じにしたい」と伝えてもらえるとイメージしやすいです。あとはカウンセリングで、これまで思い通りにならなかったことを聞き出して、過去一のヘアデザインを提供するためにベストを尽くします。
もちろん、どういうふうにしたいのかしっかりヒアリングするんですけれど、施術に関しては「お任せで」と言ってもらったほうがやりやすいですね。絶対に満足させるので任せてほしいです。
yu-ta:僕も同じですね。「これにしてください」と写真だけ見せてくれたり、やりたいヘアスタイルだけ伝えてくれたりすることが多いんですけれど、イメージがある程度共有できたら、細かくオーダーしてもらうより、ドーンと任せてもらったほうがカッコいい髪型をつくれると思います。
aya:私の場合は、学生のお客さまが多いですし、地方からわざわざきてくださる人もいます。私もそうだったのですが、東京のおしゃれなサロンに入るのって緊張するんですよね。
aya:だから、リラックスして過ごせるように、親しみやすい話し方を意識したり、こちらから学生さんが答えやすい質問をして距離を縮めたりすることを大切にしています。なので、リラックスして思っていることを遠慮なく話してほしいです。
ONYXプロデュース「2022年夏のトレンドヘア」
編集部:では最後に、2022年にバズるヘアスタイルの予想をお願いします!
TOMOYA:インスタグラムでは鮮やかなカラーが人気ですけれど、僕は今後カットで変化を求める人が増えるんじゃないかなと思います。ロングの人もレイヤーを入れてみたり、そんなに長くない人もどこかポイント切り込んでみたり。ストレートヘアにハイトーンカラーのスタイルの人気はこれからも続くと思いますが、カットで変化を出すヘアスタイルが人気になると思います。
KOUSEI:それは僕も同感です。僕は夏に向けてレイヤーで軽やかに、動きを出していきたいというお客さまが増えてくるんじゃないかなと思っています。というのも、ここ数年は、毛先が重めのスタイルが続いていましたから。みんな変化を求めていると思います。
yu-ta:メンズの場合は波巻きパーマなどがすでに人気ですが、パーマをやりたいという人はこれからも増えてくるんじゃないかなと思います。あとは、フェードとか定番のヘアの人気も変わらないと思いますが、トップの髪にパーマかけて遊びを入れたり、カラーを入れたりして、ちょっと変化を加えるヘアスタイルが注目されるんじゃないかなと思っています。
aya:私がオーダーされるカラーはベージュやミルクティーなどが多いです。淡いカラーにも色々なバリエーションが出てきて、より人気になるんじゃないでしょうか。私自身もやりたいですし。
編集部:4人とも別々の視点からお話をいただき、ありがとうございました! 最後に代表のTOMOYAさんから読者さんへ一言お願いします!
TOMOYA:4人それぞれ得意分野が違うので、お客さまにも色々な方がいます。気になるスタイリストがいたらぜひ指名してください!
-後編は、実際にONYXのみなさんが生み出す、最新ヘアスタイルをご紹介! 作品に込めた思いや、ONYXの魅力について、伺います! お楽しみに!
KOUSEI
東京・渋谷「SHACHU」で渋谷本店の店長を務めたのち、「ONYX」をオープン。ハイトーンカラーやハイライトを用いたヘアカラーデザインなど透明感と立体感のあるデザインが得意。
TOMOYA
有名店でキャリアを積み、フリーランスに転身。独立の準備を始めたタイミングでKOUSEI氏と再会し、意気投合。プレイヤーとしては小顔に見せる洗練ウルフ×カラーを打ち出している。
yu-ta
カット、カラー、パーマのどれもハイレベルなオーラウンドプレイヤー。特技は、フェイドスタイルやパーマなどのメンズスタイル、エッジの効いたメンズ・レディース向けハイトーンカラー。
aya
美容専門学校勤務からONYXという珍しいキャリアの持ち主で、学生にも人気。ブリーチカラーを打ち出すとともに、オリジナルの成人式用ヘアアクセブランド「.fu」を展開している。
Director桑名 真理子(くわな まりこ)
メイク技術者の目線を武器に、美容WEBマガジンの創刊、12年間で延べ1000件を担当。人の魅力にフォーカスする企画が得意。美容ライフが豊かになる、ワクワクする景色をつくります。
Writer外山 武史(とやま たけし)
SUKETTO LLC代表。インタビューをした美容師さんの人数は延べ1000人以上。いつも美容師さんの味方でありたいと願うライターです!
Photographerトカジ ショウタ
人気美容師として活動する一方で、写真&映像クリエイターとして活躍中。サロンのIV/CM/コーポレートビデオ、芸能事務所のMVなども手掛け、業界から注目される。