どのヘアスタイルもパーフェクト美容師! kelly.代表/齋藤 純也の作る4ヘアスタイル徹底図鑑! <ボブ・ミディアム>【後編】

時代に左右されることなく、どの角度から見ても洗練されたスタイルを提案するヘアサロンkelly.の代表、齋藤純也さん。齋藤さんは美的センスの高い芸能人やモデルからも圧倒的な支持を集め、確かな技術で王道スタイルをハイクオリティに仕上げる“パーフェクト美容師”です。
今回は、そんな齋藤さんがつくる4種類のスタイルを、齋藤さんのこれまでの軌跡と合わせて紹介します。後編はボブとミディアムです。まだの方はぜひ前編とあわせてご覧ください!
>前編を見る

SPECIAL CONTENTS

2022.07.13

INDEX
目 次

齋藤純也さんって、こんな人!

kelly.代表 齋藤 純也(さいとう じゅんや)

群馬県太田市出身。 足利デザイン・ビューティー専門学校卒業後、都内サロンにて10年間勤務。 2017年に『L.O.G. 』に入社し、東京・群馬3店舗の経営を手掛ける。有名芸能人やモデル、有名アイドルグループ、韓国アイドルグループ、TVニュースキャスターなど多くの著名人を担当している。TOKYO BLEND主催 SMAJ グランプリ。2021年独立し「kelly.」立ち上げて表参道と群馬県伊勢崎市、太田市にて店舗を展開。

東京と群馬の2拠点で活躍しているわけ

僕の母は地元群馬で美容室の経営をしています。ひとりでお店を切り盛りするのは本当に大変そうでした。だから、僕がいつか群馬に店舗展開して、母を安心させたいと思っていたんです。

そのためにもまずは美容の道を極めたいと思い、美容専門学校卒業後、芸能人やモデルさんに支持されており、雑誌にも頻繁に掲載される表参道の有名店に入りました。そこで約10年間、技術や接客、雑誌撮影のノウハウを学びました。

スタイリストとして売れるようになったのは、モデルさんや学生さんに助けられた部分も大きいです。カットモデルさんがのちに有名モデルになったり、すごい人脈を持った学生サークルの代表さんだったりして、どんどん紹介が広がって、アシスタント時代からお客さまが増えていったんですよね。アシスタントの時点で売上がかなりあったので、先輩たちを追い越してスタイリストデビューできました。

ちなみに、『Ray』『LARME』の専属モデルの加藤ナナさんの実家と、僕の実家が近いんです。顔見知りだったこともあり、雑誌の撮影のモデルと紹介したら、そのまま専属モデルになってしまって。加藤ナナさんがどんどん人気になり、それにつられて僕もスタイリストとして注目されるようになったという感覚もあります。

そうして経験を積んだのちに2021年に独立し、表参道と群馬でkelly.ブランドを展開できるようなりました。

カットが上手いだけじゃない!芸能人やモデルからも信頼されるワケ

昔はアーティストのようにクリエイティブな作品をつくる美容師に憧れていました。でもいつの日か、自分には才能がないことに気づいたんです。天性の才能はないけれど、努力はできるタイプだったので、カットの技術や接客など努力で極められることに集中しました。僕の技術は「なんとなく」身につけたものはなく、全て理屈や裏付けがあります。

カウンセリングでは、新規のお客さまはもちろんですが、常連のお客さまこそ丁寧にヒアリングをします。なぜなら、お客さまの髪質も、ライフスタイルも、変化し続けるものだからです。同じヘアスタイルでも扱いづらくなっているかもしれないし、職場や家庭の事情が変わりヘアスタイルもそれに合わせて変化したいと考えているかもしれない。僕はその変化を汲み取るようにしたいと思っています。だからリピーターのお客さまが多いし、それがあるから、指名し続けられるスタイリストになれたのだと思っています。

齋藤流【抜け感のあるロングボブ】

シャッタースピードを下げて、あえてブレさせることで、ストーリー性のあるイメージ写真っぽくつくりました。

長めのボブで、イメージとしては「表参道で一番、おしゃれな女の子」ですね。ストレートアイロンを軽く通して、スタイリング剤は、milbon DOORというスフレバームを使いました。洗って乾かしただけのようなナチュラルな雰囲気に仕上げています。

齋藤流【エアリーミディアム】

前編で紹介したショコラベージュロングのモデルさんの髪をバッサリと20cmくらい切ってミディアムにしたのがこちらです。かなり高いレイヤーを入れて、顔まわりにちょっと毛先がかかるデザインになっています。これもスタイリング剤は、milbon DOORというスフレバームを使いました。

僕が目指すデザインは、いつの時代も美しいデザインです。「流行らなければ、廃れることもない」という言葉にもあるように、トレンドを追いかけたり、流行らせたりすることを狙いに行く必要もないと思います。

でもそれだけでは不十分で、王道のデザインを時代に合わせることは意識します。特に前髪の切り方に時代性が出ます。例えば今は前髪を流すスタイルはあまり人気がありません。どちらかというと、黒目幅でパッツンに切った前髪を広げるのが今の気分。長さは目と眉の間ぐらいがベターです。

ここ最近は韓国風が流行っていますけれど、○○風という名前がついているものは、いくらヒットしても時間が経つとブームが落ちる恐れもあります。だから僕は、お客さまがいつか昔の自分の写真を見たときも、「やっぱりかわいい」と思ってもらえるようなスタイルを提案し続けたいのです。

-以上、齋藤さんの2つのヘアスタイルはいかがでしたでしょうか。 タイムレスで都会的なおしゃれ感を出したい方はぜひ齋藤さんに相談してみてください!

PROFILE
プロフィール
齋藤 純也
kelly. 代表

齋藤 純也さいとう じゅんや

群馬県太田市出身。 足利デザイン・ビューティー専門学校卒業後、都内サロンにて10年間勤務。 2017年に『L.O.G. 』に入社し、東京・群馬3店舗の経営を手掛ける。有名芸能人やモデル、有名アイドルグループ、韓国アイドルグループ、TVニュースキャスターなど多くの著名人を担当している。TOKYO BLEND主催 SMAJ グランプリ。2021年独立し「kelly.」立ち上げて表参道と群馬県伊勢崎市、太田市にて店舗を展開。

EDIT
編集
桑名 真理子

Director桑名 真理子(くわな まりこ)

メイク技術者の目線を武器に、美容WEBマガジンの創刊、12年間で延べ1000件を担当。人の魅力にフォーカスする企画が得意。美容ライフが豊かになる、ワクワクする景色をつくります。

外山 武史

Writer外山 武史(とやま たけし)

SUKETTO LLC代表。インタビューをした美容師さんの人数は延べ1000人以上。いつも美容師さんの味方でありたいと願うライターです!

菊池 麻美

Photographer菊池 麻美(きくち あさみ)

多摩美術大学グラフィックデザイン科卒、2003年・2004年 CANON写真新世紀佳作。レゲエと海外旅行をこよなく愛するフリーランスフォトグラファー・シネマトグラファー。