“個にフィットする洗練ヘア”を生み出す、実力派サロンiro.が登場!−人気サロンの”らしさ”を紐解く「iro.」【前編】
代官山エリアにあるヘアサロン「iro.」は、ファッションやデザインの感度の高い人たちから圧倒的に支持されています。
その人にフィットする洗練されたカラーで注目を集めていますが、カラーのみならず内装や照明、設備など空間の隅々にまでこだわりが詰まっているサロンです。今回はそんな「iro.」の“らしさ”を紐解きます。
インタビューは前後編の2本立て。前編では、代表の樗木佑太(おおてきゆうた)さんを始めとする4名に、メンバーが集まった経緯や、サロンの目指すところについて聞きました。
SPECIAL CONTENTS
2022.09.21
iro.メンバープロフィール紹介
iro.代表 樗木 佑太(おおてき ゆうた)さん
茨城県出身。日本美容専門学校卒業後、都内有名サロンに入社。デビュー後半年で月間売上200万円を突破。現在Instagramのフォロワーは16万人。カラー研究チームとして最先端の知識と技術を探求し、常にベストな施術・薬剤を使うプロフェッショナル。オンライン「share lab.」やセミナー・撮影・ショー・コンテスト審査員など、業界に向けて常に技術、知識を発信している。
iro.代官山店 店長 齋藤 アイリス 春花(さいとう あいりす はるか)さん
東京都出身。国際文化理容美容専門学校国分寺校卒業。都内サロン1店舗を経てiro.のオープニングに参画。代官山店の店長を務める。モットーは「お客様1人1人、今後の事まで考えたヘアの提案、完璧な技術共有」。最高峰の技術の提供を常に心掛けている。
iro.スタイリスト 向田 夏希(むかいだ なつき)さん
山形県出身。日本美容専門学校卒業。都内サロン1店舗を経てiro.の立ち上げから参加。2021年8月にスタイリストデビューを果たす。ハイライトカラー全般が得意。「生活に溶け込むhigh color」「黄味をコントロールしたblond hair」が売り。
iro.スタイリスト 石𣘺 晴香(いしばし はるか)さん
千葉県出身。国際文化理容美容専門学校渋谷校卒業。都内サロン1店舗を経てiro.に入社。樗木氏のメインアシスタント、サロンの管理スタッフを経験し、2022年5月からスタイリストに。ケアブリーチやブロンドカラー、ハイトーンカラーが得意。ブリーチのベースとなるヘアを整え、ダメージレベルに合わせて調整し、狙い通りのカラーを生み出す。
「なぜこのヘアデザインなのか? を突き詰める」【樗木】
bangs編集部(以下、編集部):早速ですが、iro.はどんなこだわりが詰まったサロンなのか教えてください!
樗木佑太(以下、樗木):iro.はカラーで注目されることが多いですが、それはあくまでサロンの特徴の一部で、「ヘアデザインとして魅せていくこと」を大事にしています。カラーだけキレイならそれでいいというスタンスではありません。
「なぜこのヘアデザインなのか」「なぜこのカラーをチョイスしたのか」など、徹底的に掘り下げて、トータルのデザインとして洗練されたデザインをつくることに重きを置いています。
編集部:みなさんは、前職のサロンで樗木さんのアシスタントだったのだとか。iro.に入られたのはどうしてですか?
齋藤アイリス春花(以下、齋藤):樗木さんは何事にもこだわりが強い人です。
私が何かにこだわってつくったものがあったとしても、樗木さんはもっと上のレベルでやっているから、常に追いつくために頑張り続けられます。ヘアデザインだけではなく、店内の照明など何に対してもこだわりがある様子に刺激を受けて、「私ももっとやろう!」と自然と思わせてくれるんですよね。
向田 夏希(以下、向田):私も樗木さんと長く働かせていただき、いつも楽しそうに仕事をしているし、向上心もすごく強いと刺激を受けています。せっかくやるなら私も志を高く、そして、楽しく働きたいと思ってiro.に入りました。
石𣘺 晴香(以下、石𣘺):前職のサロン時代から、ここにいるみんなは全てにおいて高レベルでやっていると感じていました。
私は1カ月遅れでこのサロンに入ったのですが、新しい薬剤やケア剤について、みんなで研究している姿を見て影響されましたし、私も同じように高いレベルでこの仕事をやっていきたいと思ったんです。
「パーソナリティを大事にして、常に新しいデザインを生み出したい」【樗木】
編集部:ここ最近のiro.のトレンドを教えてください。
樗木:僕たちは、あまりトレンドを意識してデザインすることはありません。その人にフィットするものをつくることと、ヘアデザインだけで語れるものをつくることが大事だと思っています。そのため、それぞれのパーソナリティーを大事にして表現の幅を広げ、常に新しいデザインを模索しています。
自分たちがつくりたいものを生み出すためにとことん技術に向き合うこと、自由で新しい発想や感覚を持つこと、そしてお客さまにフィットするものを選ぶ力が何よりも大事だと思っています。
齋藤:私もトレンドを意識するより、お客さまの今の気分を汲み取ることを大事にしています。
「ちょっとこの子には派手すぎる色なんだけれど…」と思うことがあっても、やってみたいんだったら応援してあげたくなります。ヘアスタイルを変えた後はもしかしたらちょっと違和感があるかもしれないけれど、そういうオシャレの試行錯誤を経て自分にフィットするメイクやヘアが見つかると思うので、その階段を登るお手伝いをしてあげたいんです。
齋藤:もちろん、自分にフィットする「かわいい」を知っている子の応援もしたいので、その子が今どんな段階にいるのか想像しながら、ヘアデザインの提案をしています。
石𣘺:私も同じです。今までで一番高いクオリティのデザインカラーやハイトーンを提供して、お客さまが今まで感じたことのない感動を与えられるようにしたいなと思います。
向田:せっかくiro.まできていただいているので、お客さまの期待を上回るカラーや、仕上がりを提供したいと思っています。そしてiro.から出たときに、ウキウキしてショーウインドウに映る自分を見ながら歩いちゃうみたいなヘアスタイルにはしたいです!
「街で見かけた素敵なバランスのものや、心が動いたデザインを撮りためています」【向田】
編集部:いつ見ても古くならないヘアデザインのつくりかたや、普段どのような情報をインプットしているのか教えてください。
樗木:結局、技術力がないとつくりたいものをつくれません。だから常に技術を磨くこと。そして、向き合うべきは目の前にいるお客さまです。
サロンワークでも撮影でも常に「なぜこのヘアスタイルをつくろうと思ったのか?」という問いを大切にしています。これが今流行っているよねとか、そういう話をしたことがありません。作品そのもののクオリティにこだわりますし、つくろうとした理由を徹底的に掘り下げるようにしています。
僕たちが向き合うのは、ファッションやデザインの感度が高い人たちです。自分たちがつくったものが、感度の高い人たちにどれだけ響くのかは意識していますね。
斎藤:情報収集をするときも、トレンドはあまり意識していないです。ヘアデザインに限らず、たとえば海外のオシャレな雑誌のInstagramをフォローするなど、よいものが自然と目に入ってくるように工夫していますね。逆に、情報に引っ張られることもあるので、必要ではないものが目に入ってこない工夫も大事なのかなと思っています。
向田:私は日常的に、街を歩いている方などを見ながら、素敵なバランスや、美しさを感じるものを、撮りためています。それをファイルに整理して、何かつくるときの参考にすることもあるんですよ。
アイディアが出てこないときに、そのファイルを見るといい感じのバランスのものが探せたりするんです。基本的に、自分の好きなものの系統は変わっていないので役に立つことも多いです。
石𣘺:私は休みの日に代官山の蔦屋でファッション誌など、自分のデザインの引き出しを増やすことにつながりそうなものを見るようにしています。
「時と場所を選ばない美容師の魅力を後輩たちに伝えたい」【斎藤】
編集部:最後に、これからの目標について教えてください!
樗木:これからやりたいのは、ヘアだけではないファッション寄りのアクションや、撮影です。一流のファッションスタイリストやフォトグラファーの人たちと仕事でコラボしてみたいですね。また、海外進出も視野にいれて活動していこうと考えています。
斎藤:私も将来的に活動の幅を広げたいと思っています。近いところで、『アジアビューティコングレス』というコンテストに出場する予定なのですが、それ以外では、どこにでも持ち歩ける美容師のスキルを携えて、自分の好きなとき、好きな場所で働けるようになりたいなと。もちろん、iro.に所属しながらですけれど。
斎藤:自分の知識と技術、経験値を積み上げていけば、30代になっても40代になっても自分が思い描くように働くことができるんだよ、ということを後輩たちにも伝えていけたらなと。そのためにも、ステップアップしていきたいなと思っています。
石𣘺:私はまだまだキャリア不足だと思うので、「気づき」を得られる日々を送りながら、ゆくゆくは樗木さんのようにセミナー講師をしたりして、美容師に教えられる美容師になりたいと思っています。
石𣘺:カラー剤やケア剤の特徴や成分についても勉強不足なので、あらゆるメーカーに精通して、セミナー講師として声がかかるような存在になりたいです。
向田:私はお客さまもスタッフもそうですが、関わる人がみんな楽しいと思ってくれるような自分でありたいと思っています。心から楽しいと思えるためには、やはり技術や売上も必要なので、それらを含めて「楽しい」をつくっていきたいです。
-後編は、実際にiro.のみなさんが生み出す、カラーとヘアスタイルを紹介! 作品に込めた思いやiro.の魅力についてうかがいます!お楽しみに!
>後編へ続く(9月27日公開予定)
樗木 佑太おおてき ゆうた
茨城県出身。日本美容専門学校卒業後、都内有名サロンに入社。デビュー後半年で月間売上200万円を突破。現在Instagramのフォロワーは16万人。カラー研究チームとして最先端の知識と技術を探求し、常にベストな施術・薬剤を使うプロフェッショナル。オンライン「share lab.」やセミナー・撮影・ショー・コンテスト審査員など、業界に向けて常に技術、知識を発信している。
齋藤 アイリス 春花さいとう あいりす はるか
東京都出身。国際文化理容美容専門学校国分寺校卒業。都内サロン1店舗を経てiro.のオープニングに参画。代官山店の店長を務める。モットーは「お客様1人1人、今後の事まで考えたヘアの提案、完璧な技術共有」。最高峰の技術の提供を常に心掛けている。
向田 夏希むかいだ なつき
山形県出身。日本美容専門学校卒業。都内サロン1店舗を経てiro.の立ち上げから参加。2021年8月にスタイリストデビューを果たす。ハイライトカラー全般が得意。「生活に溶け込むhigh color」「黄味をコントロールしたblond hair」が売り。
石𣘺 晴香いしばし はるか
千葉県出身。国際文化理容美容専門学校渋谷校卒業。都内サロン1店舗を経てiro.に入社。樗木氏のメインアシスタント、サロンの管理スタッフを経験し、2022年5月からスタイリストに。ケアブリーチやブロンドカラー、ハイトーンカラーが得意。ブリーチのベースとなるヘアを整え、ダメージレベルに合わせて調整し、狙い通りのカラーを生み出す。
Director桑名 真理子(くわな まりこ)
メイク技術者の目線を武器に、美容WEBマガジンの創刊、12年間で延べ1000件を担当。人の魅力にフォーカスする企画が得意。美容ライフが豊かになる、ワクワクする景色をつくります。
Writer外山 武史(とやま たけし)
SUKETTO LLC代表。インタビューをした美容師さんの人数は延べ1000人以上。いつも美容師さんの味方でありたいと願うライターです!
Photographer菊池 麻美(きくち あさみ)
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒、2003年・2004年 CANON写真新世紀佳作。レゲエと海外旅行をこよなく愛するフリーランスフォトグラファー・シネマトグラファー。