HOT TOPICS | 2019.11.22
【徹底解説】美容師の年収はどれくらい?収入を上げるには?
美容師は国家資格が必須な職業ですが、その割にはあまり年収が高くないと思われている職業です。しかし、売れっ子になればかなりの高収入を得られることも!美容師の平均年収や収入を上げるコツをまとめました。
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美容師全体の平均年収はどれくらい?
美容師の年収は、おおよそ280〜300万円くらいと言われています。一般的な会社員の平均年収は430万〜500万程度と言われているので、それに比べると格段に低い年収ですね。
ですがこの美容師の平均年収は、【アシスタントからスタイリストまで美容師界全体の平均】になっているため、かなり低くなっていると思われます。美容師は手に職をつける仕事です。なので自身の経験年数や集客力、技術力などで年収もかなり個人差があり、中には年収1000万を超えるトッププレイヤーもいると言われています。
また収入面でのメリットとして、美容師は男女での年収の差があまりないのも1つの特徴です。女性は結婚や出産を機に男性に比べ年収が低くなる傾向にはありますが、一般職に比べると女性も役職につきやすいのでバリバリ働いたり、1度退職しても本人のスキル次第では再就職しやすいというメリットもあります。
そういったことから、美容師の年収は低いと思われがちですが、【自分の努力次第】でアップしていける可能性が高いのです。
アシスタントの年収は低めが当たり前
美容師は、本気で上を目指せば、高収入も期待できる夢のある職業ですが、最大の難関は【アシスタント時代】でしょう。
基本的に美容師は【固定給+歩合制】ですが、見習いとされるアシスタント期間はお客さんに直接カットの技術ができるわけではありません。スタイリストが売り上げを立てて、そこからお給料を頂いているような立場です。そのため低い収入になるのです。
サロンによっては経験年数やスキル、店の商品の売り上げ額などによってアシスタントでも月収はアップしていきますがそれでも平均で月の手取りは12〜15万くらいでしょう。
アシスタントの期間はおおよそ3年とされていますが個人の努力やセンス、サロンのカリキュラムなどでその期間は大きく変わります。都心の人気サロンでは初任給の手取りが10万くらいでアシスタント期間が7年もあるという苦労人も。
ですが、1000円カットのお店と都心のカット料金が5000円以上の人気スタイリストが在籍する超有名サロンとでは学べる技術にかなりの差があるはずですよね。そういったことから大変な道のりでも将来的な自己への投資として、人気店に就職したい人は多いんだとか。
スタイリストの年収は幅広い
スタイリストに無事合格すると、ジュニアスタイリストからスタートし、その後スタイリスト、トップスタイリストと昇格していくのが一般的です。昇格しカット料金が上がるのに比例してお給料もアップします。中堅スタイリストの平均的な月収の手取りは20〜25万程度です。
そこに歩合制が加わるので、人気美容師になるといくらでもお給料は上がっていきます。30万以上の月収になることも!
売れっ子になれば月収も上がる?【歩合制の意外な落とし穴】
自分の努力だけではどうにもならないことも
「一生懸命技術の練習に励んで、人気美容師になってたくさん稼げるようになろう!」と思う方もいると思います。
ですが、これは実際に働いてみてはじめてわかることですが、自分が稼げる美容師になれるかどうかは、どのサロンに勤めるかである程度決まってしまう部分でもあります。
アシスタントやレセプション含め従業員の人数が少ない美容室は1度にたくさんのお客さんを迎えることができず回転率が低くなりがちです。また、なるべくたくさんのお客さんをさばいていく形式か、1度に重複できるお客さんの枠を少なめに決めて人数を制限していく形式かでも変わります。
自分がどれだけ努力して腕を上げても店の方針や集客方法、仲間となるスタッフの熱量によっては1か月に担当できる人数はある程度決まってしまうことも。そういった部分も美容師全体の低収入につながっているのかもしれません。
収入を上げるにはどうすれば良い?
【スタイリストのランクを上げて役職につく】
スタイリストになって数年経つと、前述した理由などからも、自分がそのお店で稼げる収入の天井が見えてきて、そこから上げていくというのが難しくなります。収入を平均よりも上げていくにはどうすればよいでしょうか?
まず1つ目は、スタイリストとしてのランクを上げることです。ランクを上げることで固定給や能率給がアップします。そして2つ目に、役職につくことです。サロンの代表や店長になって人材の育成をする立場になると、責任ある立場ゆえ役職手当がでることも。
最終的にはオーナーや経営者になることで高収入になっていきます。
【業務委託(フリーランス)形式で働く】
最近注目を集めているのが業務委託(フリーランス)での働き方です。業務委託は、いわゆる面貸しと呼ばれるものです。一般的な美容師は雇用形態は会社員のような形で組織に属していますが、この形態はサロン内で働きながらも個人事業主という形になります。
なので、固定給という概念はなく完全歩合になります。
通常の美容師の歩合の割合に比べ、フリーランスは給料に自分の実力が還元される割合がグンと上がるので、売り上げが直接自分の収入につながります。こういったフリーランスに転向すると、しっかり自分に固定客がついていて技術力もある美容師であれば月収が40万に到達することも!
独立するよりも、近年はまずフリーになるという人が増えています。最近ではこのような需要が増えたことから100%面貸しの、フリーランス美容師しかいないサロンも登場しています。
美容師の資格やスキルを活かして転職をする人も
様々な理由で、美容師を続けていくのが困難になることもあるでしょう。美容師の人が転職する場合、今までの経験やスキルを活かして、違うタイプの美容の仕事に就く人が多いです。
具体的には、美容師免許が必要なまつげエクステ技術者や写真スタジオやブライダルのヘアメイク、ウィッグの制作や美容品(化粧品)メーカーへの転職などです。
最近の美容学校は、美容師免許以外にもネイルやエステの資格も取れることから、ネイリストやエステティシャン、着付け師などになる人も。
スタイリストになれなかったという人も、最近ではカラーリストやヘッドスパニストなどカット技術を要さない仕事も増えているのでそちらに進む道もあるかもしれませんね。
いずれにしても、美容系の職種であれば比較的、受け口は広く年収も様々でしょう。
終わりに
美容師は年収が低いうちはとても苦労しますが、それでも好きを仕事にして、人に感謝もされるやりがいのある素晴らしい仕事です。
今は比較的選択肢も多いので、平均年収にとらわれすぎず柔軟にトライしていくことで高収入につながっていくのではないでしょうか?
AZUMA
サロンで3年半勤務。現在はライターとして執筆業を中心にしています。オシャレなスタイルを日々発信していきます!