HOT TOPICS | 2020.12.30
【インタビュー】ハイライト&インナーカラーのスペシャリスト・稲若健太郎さんに聞く、『色落ち後も可愛いハイライト&インナーカラー』の秘訣!
オシャレ女子たちの間ですっかり浸透したハイライトとインナーカラー。立体感ができ髪が伸びてもおしゃれに見えるハイライト。黒髪やロングヘアの方でも気軽にこなれ感が生まれると評判のインナーカラー。そんないまオシャレ女子に人気のカラーで評判のスタイリスト・稲若健太郎さんに、その魅力とよりカラーを楽しむポイントを尋ねてみました。
- インナーカラー
- ハイライト
稲若健太郎さん(weaves -SETAGAYA-)
ハイライトは入れるだけで「こなれ感」をゲット! インナーカラーはアクセサリー感覚で楽しんで欲しい。
ハイライトは巻いた時に見える部分、表面と耳下を中心に入れる。耳にかけることで、より目立たせることができる。
インナーカラーやハイライトのオーダーを日々受けている稲若さんですが、その魅力とメリットを教えてください。
「ハイライト」は、入れるだけで動きが出るので、簡単にこなれ感をつくれるのが魅力ですね。グラデーションカラーだと、髪の毛を巻かないと可愛くならなかったりしますが、ハイライトならセットしなくても可愛くキメることができます。
「インナーカラー」は、さりげないオシャレを楽しみたい人におすすめです。耳にかけた時にチラッと見えるので、イヤリング感覚でビビッドな色を入れるのも可愛いですね。
アクセサリーのようなインナーカラー。
退色後でも可愛さ続く「インナーカラー」がおすすめ!
「インナーカラーは落ちやすい!?」といった不安イメージを持っている方もいるかと思います。実際はどうなのでしょうか?
残念ながらカラーリングである以上、「退色」を完全に防ぐことはできません。ですので、私が常に意識しているのは「退色しても可愛い」施術をいつも心がけています。退色しにくくすることはもちろんですが、退色後の色味にすごく気を遣っています。お客様の中には、なかなか頻繁に美容院へ来ることができない方もいるので、そういう方でも「長く綺麗なカラーを楽しめる」ことを追求しています。
具体的にはどのような方法で、退色後のカラーを綺麗に保つようにされているのでしょうか?
片側のみのインナーカラーでオシャレ感を引き立てます。
例を挙げると、アッシュ系やグレージュ系の色味の場合、ブリーチをすると、どうしても黄色味が出てしまいます。その黄色味をカラー剤の中にどれだけ抑え込むのかが重要なんです。黄色味を抑えることで、退色し始めてもキシキシした感じにならずに済みます。できるだけ入れる色の邪魔をしないように、黄色味が出ないための下地を作るようにしています。
ブリーチの黄色味を生かしたオレンジインナーカラー。
髪の傷みを最小限に抑えるハイライトの入れ方とは?
ハイライトは「髪の毛が傷む」イメージもあります。
そのようなイメージを持ったお客様のために、「weaves」ではマニキュアに近い酸性のカラー剤を使っています。表面に乗せるように色味を入れるため、一般的な薬剤よりもダメージが少ない施術を徹底しています。また、ブリーチ剤も幅広く種類を揃えているので、髪質や髪の状態に合わせた薬剤を使いダメージの軽減に努めています。
ハイライトに関しては、「入れる場所」にも、気をつけています。髪全体に入れてしまうと、そのまま全体がダメージを受けてしまうため、巻いた時に見えるところだけとか、表面だけとかにしています。なので、長さに応じて、しっかり見えやすいところに数を増やして入れています。そうすることで、ダメージの範囲も少なく、その後にカラーを重ねて抜けた時にも綺麗に仕上がります。
トリートメントよりもシャンプーにこだわるのが稲若流ホームケア!
普段、どのようなホームケアをすれば、色味が長持ちしますか?
色味を持たせるために、ムラシャン(紫シャンプー)を使う方も多くいると思います。個人的には、ムラシャンのように色味を保つためのシャンプーではなく、髪の毛の傷み自体を抑えるシャンプーをおすすめしています。
トリートメント以上にシャンプーが大切なんですね。
「weaves -SETAGAYA-」の店内に置かれた「SEE SAW」の商品ラインナップ。
そうなんです。ホームケアというと、ついトリートメントに意識が行きがちですが、ホームケア用トリートメントにはどうしても限界があるんです。なので、トリートメントはお店でしっかりして、家ではその状態を長く保つためにシャンプーにこだわることがおすすめです。トリートメントは、基本的にどの商品を使ってもダメージを補修してくれますが、シャンプーの場合は、選ぶものによっては髪を傷ませてしまうこともあります。いま一番のおすすめは、お店でも使っている「SEE SAW」。使用感や傷みを補修する力はもちろんですが、ボトルデザインの可愛さや香りも人気があります。
職場や学校が髪色に厳しくても「インナーカラー」や「ハイライト」を楽しみたい人へ
最近のイチオシは束インナー。ポイントにインナーカラーを入れるとビビッドなカラーも馴染んでおすすめ!
「インナーカラー」や「ハイライト」にチャレンジしてみたいけれど、迷っている人におすすめのカラーはありますか?
髪色が厳しい職場や学校の方は、襟足などに控えめなインナーカラーを入れたり、内側だけ細かくハイライトを入れて、そのハイライトを暗めのカラー剤で消してしまう方法をおすすめしています。そうすることで、表面は暗めのカラーでも、ハイライトを入れていた内側の髪の毛のおかげで透明感が生まれます。もちろん退色はするのでメンテナンスが必要ですが、暗めのカラーのまま、退色の変化を楽しめます。
最後に、インナーカラーやハイライトを、より可愛く見せるヘアアレンジを教えてください。
ナチュラルになじむミルクティーベージュ系のインナーカラー。
インナーカラーやハイライトは、そのままでも十分に可愛いので、シンプルなヘアアレンジがおすすめです。
例えば、手先を軽く巻いてあげることで、よりハイライトやインナーカラーに動きが出て、より可愛く見せることができます。インナーカラーやハイライトを施術した際には、簡単なへアアレンジをアドバイスしています。ぜひ参考にしてください!
ヴァイオレットインナーにアクセントで細かめのターコイズを数本プラス。耳かけやアレンジした時に見える位置にターコイズを入れるのがポイント。
<プロフィール>稲若 健太郎
島根県出身。島根県立東部高等技術校卒。表参道のサロン勤務を経て、現在、用賀「weaves -SETAGAYA-」にて、スタイリストとして活躍する。インナーカラーやハイライトを得意とし、多くの支持を集めている。
weaves SETAGAYA(用賀)
表参道ヒルズ老舗サロン店長と、青山・駒沢人気サロンのトップスタイリストが共同独立した実力派サロン。クオリティの高さと技術力・提案力で、オープン3年にも拘らず、用賀エリアでも屈指の人気を誇る。シンプルで落ち着きのある店内で、癒しのサロンタイムを提供する。
インスタグラム @weaves_setagaya
Salon:weaves SETAGAYA
bangs編集部
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