HOT TOPICS | 2022.07.21
コンプレックスは強みになる。くせ毛を活かして最高にかわいいスタイルを作るポイント教えます
日本人はくせ毛の人が多い。くせ毛は梅雨時期になると膨らみ余計なボリュームが出てしまったり、まとまりが悪くなってしまったりとデメリットが目立つイメージがあります。しかし、くせ毛もカットやその他の技術を使いくせ毛の良さを活かすことによってかわいいスタイルが作れます。くせ毛はストレートの人からしたらとても羨ましい髪質です。くせ毛の欠点は技術でカバーし、活かす部分はしっかりと活かす。ポイントさえ押さえてしまえばかわいいスタイルをつくることができます。くせ毛をかわいく活かす方法をお教えいたします。
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くせ毛の特徴
くせ毛と一言で言っても色々なパターンがあります。
ゆるいうねりのあるくせ毛が【波状毛】ちりっちりのくせ毛が【捻転毛】といいます。これらを総称してくせ毛とよんでいます。
これらのくせ毛は毛根の形が曲がっていることで起こるので、遺伝の要素が強く根元から髪質が変わることは大人になってからほぼありません。まれに女性が妊娠や出産を経験をすると髪質が変わる場合がありますが、ストレートになる場合もありますが更にくせが強くなる場合もあります。
一部の例外を除きくせ毛を真っ直ぐにするには、今生えている髪の毛を縮毛矯正などでストレートに伸ばしていくしかありません。
そしてくせ毛は水分のバランスが不均一になりやすく、パサつきや広がりと言ったデメリットが出やすいのでケアには注意が必要です。
パサつきを抑える方法としては、油分の多いシャンプー、保湿成分のたっぷり入ったくせ毛用トリートメント、オイル系のアウトバストリートメントなどを使いケアしていくのがおすすめです。
くせ毛を活かす技術
くせ毛を活かす為にはいろいろな技術を組み合わせ、くせ毛の良いところを広げる必要があります。それと同時にくせ毛のちょっと扱いづらい部分を隠す技術も必要になります。
くせ毛の扱いは、ストレートの髪質に比べると、少し難易度が高いこともあり技術の選択をミスってしまうと「余計扱いづらくなった」なんていう悲しい結果になりかねません。
くせ毛の強さやカールの方向や広がり具合などを見極め、適切な技術を選んでいけるようにそれぞれの技術の特徴を見ていきましょう。
カット
ヘアスタイルを作るうえで欠かせない技術がカットです。カットでは長さを切る、量を減らす、毛先の動きを作るなど様々なことができます。
くせ毛の場合のカットは広がってしまうからといってむやみに毛量を軽くするのはNGです。適度に重さを残したカットにすることでくせ毛さんを悩ませるパサつきを抑え、カールの束感を出すことができます。
カットラインを残すカット方法で毛先のまとまりもキープし、扱いやすさをアップさせましょう。
細かいウエーブの方向性も、カットのハサミ入れ方で調整できます。
カラー
カラーリングは視覚的に凹凸をつくることができます。広がって見えてしまうくせ毛さんは、表面の髪の毛を暗めのカラーで引き締めてインナーに明るいカラーを入れるデザインがおすすめ。メリハリが出るのと、裾にアクセントが来ることで広がりを目立たなくしてくれます。
また、暗めのカラーで表面または全体を染めることで、パサつきを抑え艶やかに仕上げてくれます。
ダークトーンが苦手な方は、細めの束で明るいカラーを入れるハイライトやウィービングを取り入れるとパサつきを抑えながらトーンアップすることができます。
パーマ
「くせ毛でうねりがある髪にパーマをかけるの?」
こう思っているあなたも騙されたと思って聞いてください。自然なくせ毛はカールがランダムについていて、くせの強さも部位によって様々です。
そんなくせ毛にパーマをかけることで、ランダムなくせが計算されたカールに矯正することができます。それだけでもかなり扱いやすくなります。
パーマはくせ毛の髪の毛の結合を一度切り離し、ロッドを巻き付け狙ったカールの大きさ、方向性をつけることができる技術。パーマ液の作用により、髪の毛の構造を変化させ思い通りの動きを作っていきましょう。
縮毛矯正
くせ毛に効果がある技術の代表と言えば縮毛矯正です。昔は不自然に真っ直ぐにするしかできなかったイメージがありますが、最近は薬剤の進化によりナチュラルな仕上がりが可能になりました。
縮毛矯正は薬剤によって髪の毛の構造を変化させ、高温のアイロンでストレートに伸ばすことでその形をキープします。くせ毛を伸ばすと同時にボリューム感を減らすことができるので、変化を感じられる技術です。また面が整うことで艶感がアップします。毎日ストレートアイロンでくせを伸ばすことを考えると、一度縮毛矯正をかけてしまったほうがダメージレスで髪の毛の為になります。
全体にかけたり、部分的にかける事も可能。根元の伸びている部分は縮毛矯正でくせを伸ばし、毛先はパーマをかけてカールをつけるなどの合わせ技も可能。くせの強さやくせの部位によってかける範囲を調整しましょう。
おすすめスタイリング方法
パサつきやすいくせ毛さんは、スタイリングの方法も重要です。パサつきを感じさせないスタイリングをするためには、髪質に合ったスタイリング剤を選びセットする必要があります。
ドライな質感とウエットな質感。それぞれにおすすめなスタイリング剤の種類と、スタイリング方法をご紹介します。
ドライ
くせ毛のうねりをふわっと軽く見せれるのがドライな質感のスタイリング。ボリューム感もドライな質感であえて抑えずに仕上げることでガーリーな雰囲気に見せることができます。
ドライな質感を作るスタイリング剤としては、マットワックスなどのハード系スタイリング剤や、ドライスプレーなどの軽めなテクスチャーのものがあります。どちらも細かめな束感を意識して作り込むとかわいらしく仕上がります。
ドライな質感が行き過ぎるとパサつきに見えてしまうので、パサついてしまった場合は一度水スプレーで保湿して再度スタイリングをしていきましょう。
ウエット
セクシーで色っぽい雰囲気をつくれるのがウエット仕上げの特徴です。くせ毛のウエーブを艶っぽく見せることができるのでくせ毛との相性はばっちりです。
くせ毛のウエーブやカールは水分を含むことで強く出て艶感がでます。
なのでウエットに仕上げるためには、何と言っても水分量が大事。まずは水で髪の毛を濡らしたうえでスタイリング剤をつけていきます。固まりすぎないグロスタイプのスタイリング剤や、パリッとした質感をつくれるグリースやジェルなどもおすすめです。
くせ毛を活かしたスタイル集
もともとのくせ毛をカットやカラー、パーマや縮毛矯正を活用して作れるスタイルをご紹介します。
くせ毛の人はショートにするとくせが強く出てしまうからなかなかチャレンジできない人もいるでしょう。
そんな方にも、おすすめできるショートスタイルも解説します。
それぞれくせの出方や強さを美容師さんと相談しながら、ベストなスタイルを作ってもらえたら嬉しいです。
似合わせのポイントやスタイリング方法も併せてご紹介していきます。
スタイル①
毛先を重めに残し、まとまりを良くしたボブスタイル。
毛先のうねりを活かして、内巻きの部分と外ハネの部分をミックスしてカジュアルに。バングも長めに設定してゆるくうねるアンニュイな雰囲気に。
カラーリングは10トーンのブラウンベースで艶感を損なわず大人っぽく仕上げます。
ナチュラルな雰囲気を出すためにねじりながらドライヤーでブローして艶と動きを出し、ドライなスタイリング剤でまとめるのがおすすめ。
スタイル②
レイヤーを入れて毛先の動きと、コンパクトさを作ったショートスタイル。
レイヤーを入れることで毛先に軽さが生まれワックスで簡単に動かすことができます。サイドは短く整えてタイトに抑えボリューム感を感じさせないスタイルに。くせ毛の動きを活かすためにメリハリをつけたカットが重要です。
サイドを短くしてもボリュームが出てしまう場合は、サイド、必要があれば襟足に部分的に縮毛矯正をしてボリュームを抑えましょう。アイロンを通さず、薬だけの力でもボリューム感は十分抑えられます。
カラーは透明感のあるピンクカラーで毛先の動きをさらに軽やかに見せる。
スタイリング剤はセット力の強いワックスで毛先を自在に動かしましょう。
スタイル③
毛先にくせを残し裾に大きな動きをつけたロングスタイル。
ハチまわりやバングは縮毛矯正をかけてボリューム感とうねりを取りタイトに抑えることで、毛先と根元の動きの差をつけることができます。
毛先のウエーブは大きめのロールブラシを通しながらカールをつくると艶やかに。
縮毛矯正をかけることで艶感を出すことができるので、カラーリングを少し明るくしても艶やかに仕上がる。
スタイリング剤は毛先の動きのある部分にだけつけましょう。
スタイル④
艶っぽさを強調したダークカラーがきれいなワンレンボブスタイル。
うねる毛束も艶やかになるようにアッシュベースのスモーキーなカラーでトーンを落とし、きれいな面を見せる。ポイントで毛先を軽くして束感を出し動きをつけてスタイリングするのがおすすめ。
スタイリング剤は艶感の出るスプレーで軽めに仕上げつつ、バングはストレートでタイトに抑える。バングにくせが強く出る場合はバングだけ縮毛矯正をかけましょう。耳にかけてスタイリングすることでサイドのボリュームを抑えることができます。
スタイル⑤
ランダムなカールが自然な雰囲気を醸し出す大人っぽいロングスタイル。
毛先はランダムにウエーブが動くように毛先を先細りにカットし、毛量を調節しましょう。浅めにレイヤーを入れることで、ボリュームを出しすぎずに動きを出すことができます。もともとのくせでランダムなウエーブがでない場合は、毛先にパーマをかけて大きめなランダムカールをつけましょう。バングもくしゃっとした雰囲気を出すためにゆるいカールを出すのがおすすめ。
ドライな質感を作りたいのでクレイワックスで毛先を絡ませるように束を作りスプレーで形を整えていきましょう。毛先のウエーブをほつれさせるようにスタイリングするとふわっと仕上がります。
BS director
美容師→美容学校講師を経てライターとして一般の方はもちろん、美容師、美容学生に向けて知識を発信しています。ヘアスタイル、ヘアケアの悩みを解決する、役立つ記事をお届けします。