HOT TOPICS | 2022.09.27
色黒さんならこのヘアカラー!肌の色に合わせて似合うヘアカラーを選ぼう
人の肌はメラニン色素の濃さによって色白、色黒と区別されます。それぞれ色白さんには色白さんに、色黒さんには色黒さんに似合うヘアカラーがあります。これは『パーソナルカラー』という、その人に合った色を選ぶときの考え方です。自分に似合うヘアカラーを探すのはなかなか簡単ではありません。基本的には自分のやりたいカラーを選ぶのが正解ですが、肌の色を基準にカラーを選ぶことができれば美容室での「なんか違う」が減らせるかも!今回は肌の色が暗めな『色黒』さんに向けて、ヘアカラーを選ぶ際の考え方とおすすめヘアカラースタイルをご紹介します!
- カラー
- 色黒
肌が黒くなるメカニズム
肌の色は最初に書いた通り、肌の中にある色素細胞から生成される『メラニン色素』の濃さによって決まります。メラニン色素は紫外線を浴びると再生が活性化し、肌はどんどん黒くなっていきます。あなたも夏場に海やプールに行って肌が真っ黒になった経験がありますよね?あれはメラニン色素による反応です。
夏場の一時的な日焼けは時間が経てば徐々に元の肌色に戻っていきますが、遺伝などによるメラニンの濃さは時間が経っても自然に変わることはありません。外部的な要因で多少白くしたり、黒くしたりすることは可能ですが限界があるということを理解しましょう。
まずは自分のベースカラーを知って、ベースカラーを基準にヘアカラーを選べるようにしていきましょう!
色黒さんに似合うヘアカラーの傾向
色黒さんに似合うヘアカラーとはどういったものがあるのでしょうか?
色黒さんの肌色的に、アッシュ系やグレー系などの『くすみカラー』は、肌色をさらに暗く見せくすませてしまうので似合いづらい傾向にあります。
逆に似合う髪色はアッシュやグレーなどのカラーを避ければ比較的どんな髪色を選んでも似合いやすいです。
色黒さんの中でも肌の色が黄色寄りの『イエローベース』の人、青色寄りの『ブルーベース』の人がいます。イエローベース、ブルーベースによって選ぶ色味を変えていった方が満足のいく仕上がりを手に入れることができるでしょう。
イエローベースの肌の特徴
自分自身の肌色を見分けるのはなかなか難しいですが、簡易的に見分けられるようにそれぞれの肌色の特徴をご紹介します。
まずイエローベースの肌色の特徴は
・肌の色が黄味がかっていて、頬の赤味が薄い
・瞳の色は茶系
・地毛が茶色
・白目も黄味がかっている
・アクセサリーはゴールド系が似合う
・日焼けをすると肌が黒くなる
色黒さんに比較的多いのがイエローベースです。
健康的な印象を与える肌色なので、『小麦色』をイメージするとぴったりかもしれません。
イエローベースに似合うヘアカラーは、同系色のイエローやオレンジ、ブラウンです。
ブルーベースの特徴
続いてブルーベースの肌色の特徴です。
・肌の色が青味がかっていて頬に赤味がある
・瞳の色は黒
・地毛の色も黒
・白目は透き通る白
・日焼けすると赤くなる
・シルバー系のアクセサリーが似合う
これらの特徴に当てはまる人はブルーベースです。色黒さんの場合は自己判断が難しいかもしれません。
に合わせやすいヘアカラーは黒や青、ピンクなどです。
似合わないヘアカラーは諦めるしかないの?
「色黒の私は、アッシュやグレージュをやりたくても諦めるしかないんでしょうか…」
そんなことはありません!
似合わせづらいヘアカラーでも、カラー剤の配合を変えればに合わせることができます。
例えばくすみの強いアッシュだと肌がより暗く見えてしまうので、アッシュ2に対してブラウンを1足したアッシュブラウンにしてみたり、イエローを足してオリーブ系のアッシュにすることで透明感のあるアッシュカラーになりに合わせやすくなります。
このように配合を少し変えるだけで肌の色とマッチするカラーリングを楽しむことができるので、諦めずに美容師さんと相談して自分の肌色に合うヘアカラーを探していきましょう。
色黒さんにおすすめしたいヘアカラースタイル
肌色の特徴を知り、自分の肌色をセルフチェックできたでしょうか?
「自分はイエローベースかな」
「ブルーベースの特徴が多く当てはまった」
なんとなくであっても基準がわかることでヘアカラー選びは断然やりやすくなるはずです。
ここからは色黒さんにおすすめしたいトレンドヘアカラーをご紹介します。
自分の肌色を考えながら自分にぴったりなヘアカラーを見つけてもらえればと思います。
トレンドヘアスタイル①
あごラインのベーシックなボブスタイル。
落ち着いた雰囲気を与えるボブスタイルにシアーな質感を合わせて垢抜けスタイルに。ストレートの毛流れをきれいに見せるためにオイル系のアウトバストリートメントを髪の毛にもみ込み、櫛を通して毛流れを整えましょう。
ブラウン系のベージュカラーは透明感がありつつやわらかい印象も与えてくれるので、硬い髪質の方は質感をカバーしてしなやかに見せてくれるのでおすすめです。
トレンドヘアスタイル②
肩に沿って外ハネさせたミディアムスタイル。
顔周りに短い毛を作り単調なスタイルに変化を出します。バングは軽めに作りおでこの透ける量感で大人っぽく。サイドの毛を耳にかけて顔周りの短い毛を強調すれば小顔に見える。
イエロー系のベージュカラーで肌の血色をよく見せて健康的に。8トーンほどのイエロー系カラーはパサつきが出にくいので、くせ毛でパサつきやすい髪質の方でもチャレンジしやすいカラーリングです。
トレンドヘアスタイル③
ウエービーなワンレンボブスタイル。
毛先は外にハネさせてカジュアルに。ワンレングスの特徴を活かしてAラインのシルエットでカールをつけましょう。
細い毛束で動きをつけてゆるふわな質感にしていきます。
ベースはベージュ系のカラーで、ほんのりアッシュ系のくすみをプラス。靄がかかったような柔らかい印象に。
トレンドヘアスタイル④
鎖骨のラインでワンカールにした女性らしい大人スタイル。
バングも斜めに流し大人っぽさを演出。サイドバングはややリバースに流してあげて動きをプラス。
顎下にボリュームを出すことで顎のシャープさが気になる人にも似合わせやすいスタイルになります。
毛先に向かって徐々に明るくなるグラデーション状にカラーを施し、毛先の動きにポイントを持ってくるとともに、奥行きを出して立体的なシルエットにしてくれます。ベージュ系のカラーにブラウンの温かみを足して。
トレンドヘアスタイル⑤
基本のワンレンスタイルに、顔周りにレイヤーをプラスしたスタイル。
顔周りは第一印象を決める大事な部分。顔周りにレイヤーがしっかり入ることで重めなワンレンスタイルでも軽やかな印象を与えることができます。外ハネの毛先が、更に軽さとカジュアルさを出してくれる。
カラーリングは毛先に向けて明るくなるグラデーションで、グレー系のカラーを混ぜたグレージュ。グレー系の分量を少なめにすれば色黒さんでも似合わせやすい。
トレンドヘアスタイル⑥
くしゃっとラフな印象のウエーブスタイル。
洗いざらしのような無造作な印象を作るために、ウエットな質感になるクリームやオイル、ムースなどでスタイリングしましょう。
カールの大きさは大き目なカールと、細かめなカールをミックスすることで無造作感を出すことができます。
ハイトーンカラーでも、しっかりと保湿してクリームやオイルでスタイリングすればパサつかず仕上げることができます。
トレンドヘアスタイル⑦
セミロングの韓国風カールヘア。
トレンドの韓国風ヘアは、リバースに巻かれた顔周りの髪の毛と波打つカールが特徴。
日本人の顔立ちに合わせるためには、細めの毛束を作り崩してあげるのがポイント。
暗めのブラウンカラーで落ち着いた印象にして艶やかな髪を手に入れよう。
トレンドヘアスタイル⑧
短めに切りそろえたバングと、インナーカラーが個性的なスタイル。
ブリーチを使い内側をリフトアップし、表面の髪の毛とのコントラストをつける。バングにも筋状にハイライトが入るようにブリーチを施し抜け感を作る。
バングは幅広めのショートバングで輪郭をしっかりと出していきましょう。
トレンドスタイル⑨
アジアンテイストのストレートロングスタイル。
ストレートのロングスタイルは艶が命!うねりが残っていると綺麗に光が反射せずに艶が出にくいので、クセがあるようであればブローやストレートアイロンなどでしっかりとクセを伸ばしましょう。髪の毛は熱を通すと面が整い艶がでるので、髪の毛を引っ張るようにしてまっすぐにしていきましょう。。
カラーリングは落ち着いたブラウン系のカラーリングに、ブリーチを使ったハイライトがオシャレ。ストレートで動きの少ないヘアスタイルも、ハイライトが入ることで凹凸が感じられます。
トレンドスタイル⑩
色黒さんにもに合わせやすいほんのりグレージュのゆるふわセミロングスタイル。くすみ感を和らげるためにブルーカラーやイエローカラーもプラスして肌色に合わせて。
トレンドの薄めバングがキュートな印象を与える。
毛先に大きめなカールを作るために、36ミリなどの太めのヘアアイロンを使い、毛先から巻き込んで跡をつけていきましょう。
しっかりと跡が付いていれば、セット力の弱めなスタイリング剤でもしっかりキープできます。
やりたいカラーが見つかったらとりあえずやってみる
自分の肌色を観察し、「イエローペースに似合う色」「ブルーベースに似合う色」の基準も分かったと思います。もしかしたら今まで自分で思っていた似合うカラーが180度変わったという方もいるかも知れません。
ヘアカラーを選ぶ基準を知ったところで一つ注意して欲しいことがあります。
それは、この基準はあくまで目安であって絶対ではないということです。
「私の肌色にはこの色は似合わないからやらない」
こう考えてしまうと選択の幅が狭くなってしまいます。
ヘアカタログを見て素敵だなと思ったカラーがあるのなら、一度やってみた方が良い。傾向的には似合わないヘアカラーだったとしても、実際やってみて、「すごく気に入った!次もまたやりたい」と自分自身が感じたのならそれは誰が何と言おうと正解のヘアカラーです。
その上で、「次回はこうしてみよう」と挑戦した経験を元にどんどん新しいカラーを試していって欲しいと思います。
いろいろなヘアカラーに興味を持ちながら楽しんでいきましょう!
BS director
美容師→美容学校講師を経てライターとして一般の方はもちろん、美容師、美容学生に向けて知識を発信しています。ヘアスタイル、ヘアケアの悩みを解決する、役立つ記事をお届けします。