人気サロンの“らしさ”を紐解く！ オーラを引き出すメイクの”葉月”と、過去イチの髪色を創る”彩斗”「Null」の若手アーティスト2人に迫る【後編】

Nullの若手アーティストプロフィール

葉月（はづき）

合同会社Null hair make artist / founder

大阪府出身。グラムール専門学校卒業。アシスタント期間0日で美容師として活動。その後、カフェでメイクやシェアサロンで経験を積み、Nullのオープニングに参画。唯一無二の「オーラを引き出すメイク」がSNSで話題となり、一躍人気のメイクアップアーティストに。

前田 彩斗（まえだあやと）

合同会社Null stylist / founder

三重県出身。旭美容専門学校卒業。都内有名店1店舗を経てフリーランスに。その後、Nullのオープニングに参画。サスーン仕込みの似合わせカットと、自由な発想から繰り出されるデザインカラーが強み。

「オーラを引き出すメイク」でニュースにも取り上げられる

編集部：オーラを引き出すメイクのショート動画で話題になっている葉月さん。Nullに入るまではどんなことをしていたのですか？

葉月：美容専門学校を卒業後、美容師として働いていてたまにメイクもしていました。入社2カ月目からは店長を任されるなど、普通ではない経験をさせていただきましたね。アシスタントの期間なしで、いきなり本番だったんですよ（笑）。

美容師を経てヘアメイクでフリーになることを決断してから、2ヶ月間は仕事がなかったです。そんなときにTikTokに載せたオーラを引き出すメイクの投稿がバズりました。そこからカフェでメイクをし、そのあとフウガさんに誘ってもらったシェアサロンに入りました。1年前はTwitterやTikTokなどのSNSのフォロワーは2000人くらいだったんですけれど、今では11万人を突破しています。

葉月：お客さまの自信を引き出すメイクを一緒に作り上げることに心を砕いています。カウンセリングでは、お客さまが考えている可愛さを引き出しつつ、私が考える可愛さを融合させていきます。

最近は「オーラを引き出すメイク」という言葉で投稿したところ反響がすごくて。一般的なメイクとは異なり、私の好きな世界観が反映されています。普通のおしゃれメイクとはまた違う世界観を出せるように意識しています。ちなみに、こちらのメイクではブラックを使わず、ホワイトとピンクカラーでデザインしました。透明感のある肌やペールトーンカラーに合わせてお客さまの魅力を引き出し、クールで色気のあるアーティストのような印象に仕上げました。

葉月：TwitterとTikTokでオーラを引き出すメイクを投稿し続けていたところバズり、それがきっかけとなって、ねとらぼ、ORICONニュース、LINEニュースなどで取り上げられました。デザイン性のあるメイクだけではなく、普段メイクにおしゃれをプラスするようなオーダーも人気ですね。

葉月：Nullのスタイリストがヘアを担当し私はメイクをしてコラボレーションをすることもあります。Nullにはそういったメニューもあって、人気なんですよ！　これはフウガさんとのコラボです。制服を着た清楚な学生さんをガラッと変身！　モードで大人っぽい印象にしました。

葉月：時代の流行としてナチュラルメイクが支流ですが、実は個性的なメイクに憧れを持っていらっしゃる方も多いんですよね。メイクって人の数だけバリエーションがありますから、毎回私自身も発見が多いし、そこがおもしろいですね。心を込めて施したメイクが、モデルさんやたくさんの方に支持していただけて幸せです！

松岡諒（以下、松岡）：葉月ちゃんはクリエイターとしてのポテンシャルも高いし、人としても魅力的だし、本当に尊敬しています。メイクは本当に唯一無二のものを持っているし、そのうち売上も僕らを悠々と超えていくと思う。だから本当に３人で話しているんですよ。「負けないようにマジで頑張ろうぜ」って。

フウガ：葉月ちゃんは本当にエンターテイナーだし、アーティストとしてめちゃくちゃ尖っててかっこいいと思います！

最高峰の環境で学んだカットとカラーで、お客さまの人生に寄り添う

編集部：前田さんも美容師3年目の若手ながら、都内最高峰の環境で学んだのちにNullにジョインしたと伺っています。

前田彩斗（以下、前田）：最初に勤めたサロンで徹底的にカットとカラーの技術を学び、フリーランスになってからオリジナルを追求し、今に至ります。デザイン性の高いカラーと英国仕込みの技術を元にする似合わせカットが得意です。

デザインカラーを求めるお客さまが多いのですが、そのほとんどはお任せでオーダーしてくださいます。自然や場所、空気感、匂いなど五感で感じたことが、インスピレーションの源です。お客さまの雰囲気を見て、自分のインスピレーションとロジックを組み合わせて、デザインとしてアウトプットしています。

僕の中でも手応えがあってお客さまからも反響が良かったのは『惑生』と名付けたこの作品。

前田：このヘアスタイルはグリーンからブルーに向かって、色のトーンを少しずつ変えることにより、グラデーションをつくっています。このモデルは、実は葉月なんです。アーチスティックな彼女の世界観とマッチしていますよね。独特のデザイン性は僕の武器ですし、ぜひ新しい自分に出会って欲しいと思います。

お客さまは10代から50代までさまざまですが、10代から20代が最も多いです。凝ったデザインも、もう少しナチュラルなデザインも、オールジャンルで対応しています。お客さまの要望に応えることが第一です。

前田：他のサロンでなかなか思い通りのヘアにしてもらえなかった人にも満足してもらえるよう、しっかりとお客さまの要望を聞いて、イメージをすり合わせてから施術しています。

お客さまの人生に寄り添うことをテーマにしているので、1年先まで見据えて提案します。黒染めしたところから明るくする、もしくはその反対にするなど、先々の計画まで踏まえて一番理想のカラーをつくっています。

フウガ：彩斗は安定感が抜群なんです。それって、覚悟だったり責任がそうさせているんだと思います。オープニングメンバーというよりは、代表の一人のようなスタンスで共にサロンづくりをしてくれていることに感謝ですね。

川久保直明：とにかく二人ともいいやつですよ。僕が言えるのはそれだけです！

夢は深海生物!? 普通じゃない2人のビジョン

編集部：最後に2人の目標を教えてください。

葉月：私は深海生物になりたいです。深海生物ってすごく変わった形や色をしていて、何だか怖いし、不思議じゃないですか。何考えているかもわからないし。

それと同じで、「何考えているんやろこの人？」って思われるような注目される人になりたいです。何を考えているのか大体想像がつく人には魅力を感じないと思うので。なので、得体の知れない生物になりたいです。

前田：僕も今までにないものを生み出したいという気持ちを持っています。

美容業界は、若い人たちが活躍する業界に変わってきました。それが当たり前になりつつあると思っています。これからは、高校生や美容専門学校生など、美容師になる前の子たちも、美容業界の真ん中に引き上げていけるようにしていきたいし、自分もそのための力になりたいです。

それともう一つ、僕は周りにいる人たちを大切にしたいと思っています。家族、友達、彼氏、彼女、同僚など、身近にいる人全ての幸せに貢献したい。何かあったときに助けられる自分でありたい。人を大切にすることが自分の原点なので、そのことを忘れずに、一人ひとりに寄り添っていきます。

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