どのヘアスタイルもパーフェクト美容師! 長山ゆうきヘアスタイリスト図鑑!【前編】
ピンパーマと合わせたメンズショートや骨格やクセに合わせた刈り上げスタイルなど、その高い技術力やデザイン性に定評があるL.O.G SHIBUYA代表の長山ゆうきさん。生み出すヘアスタイルはもちろんのこと、アパレル事業を展開するなど業界の枠を超えて活躍する姿にも注目を浴びています。今回は、そんな長山さんの美容師としての歩みやヘアスタイルのこだわりなど前後編でお届け! 前編は、メンズヘアに特化するきっかけになったお話や美容師として大切にしていることをお伺いしました! ぜひ最後までご覧ください!
SPECIAL CONTENTS
2024.03.21
長山ゆうきさんってこんな人
L.O.G SHIBUYA/代表
長山ゆうき(ながやま ゆうき)
足利ビューティ・デザイン専門学校卒業。都内1店舗を経て、L.O.Gに入社。フェードカットやピンパーマを合わせたツーブロックなど同性からの支持を受け、L.O.G SHIBUYAの代表に抜擢。メンズのファッション雑誌のヘアカタログや、ファッションショーのヘアメイクの仕事も多数。SNSを通して本人のファッションやライフスタイルも注目されておりファンも多い。アパレル事業AMBERGLEAMも展開し、業界の枠を超えて活躍中。
共に月日を重ねてきた常連さんが9割。世代のニーズに合わせて進化する技術
ー 絶大な人気を誇るカリスマ美容師の長山さん。美容師としての武器は何ですか?
ショートスタイルに特化したメンズヘアの技術ですね。カラーやパーマと掛け合わせたり、骨格やクセに合わせてバーバースタイルもやれば刈り上げないスタイルもやるので、オールジャンル施術をしています。セルフスタイリングのしやすさや長持ちするカット、またシルエットを重視したヘアスタイルを提供しています。
このスタイルのようにピンパーマを合わせて刈り上げるショートヘアはとても人気があります。 僕のお客さまは30代が中心で、髪の毛で遊ぶいうよりは清潔感のあるスタイルにニーズがあります。毎日のスタイリングがしやすくて収まりやすいピンパーマは特に評判がいいですね。クオリティーの高いカットと合わせて施すビンパーマは、美容師として確固たる武器です。
ーお客さまはどんな方がいらっしゃいますか?
共に歳を重ねている30〜50代の常連さんが多いです。大半がInstagramを見てリピーターになってくださって、お客さまからご紹介いただくことも! 自分に娘が産まれてからは、お子さんと一緒に親子できてくださる方もいますね。
僕の雰囲気的に尖ったイメージがあるようですが、営業職の方など会社勤めの方も結構いらっしゃいます。9割は男性のお客さま。メンズヘアに絞る前は女性も切っていたので、1割ほど女性もいらっしゃいます。
最近のトピックスだと、女性の僧侶のお客さまが何名かきてくださいますね。
ーどんなきっかけで女性の僧侶がお客さまとしていらっしゃったんですか?
学生時代から切っているお客さまに有名な神社の家柄の方がいて、そのお弟子さんから「美容師を探してる」と相談を受けたときに紹介してくださったようです。そこから周りに口コミで広がって、今に至ります。
修行のときは女性も丸刈りにし、終えたあと髪が伸びていく段階を楽しめるよう工夫しています。一度坊主にすると短いスタイルを好む傾向があり、僕が得意としているショートを軸にデザインする方が多いですね。メンズライクにしたい場合はメンズヘアに近い工程で仕上げますが、女性らしさを残したい場合はあえてセニングを入れなかったり、毛先をブラントに切るなどして調整しています。
メンズに特化して道を開拓しようと決めた、そのきっかけとは?
ー美容師として大切にしてるモットーはありますか?
自分らしさを失わないようにしてます。客観的に自分を俯瞰して評価し、個性を活かせるようにしてますね。がむしゃらだった20代のころは他人の評価も多少気にしていましたが、今は人の意見に流されずに、やりたいことをやってます。
ー20代はがむしゃらだったとのことですが、特に思い出深い時期は?
L.O.Gを立ち上げた26歳ごろです。それまでは、美容師として大事なものはお客さまとのコミュニケーションや社交性、ファッションなどの見た目が大事だと思ってたんですよ。ただL.O.Gに入って技術力で勝負するサロンを作ることになってから、とにかく腕を磨くことに必死でした。
師匠の高木裕介さんに毎日のように教えてもらい、働く姿を間近で見させていただいて勉強してました。いまだに高木さんのセニングの使い方やカットのスタンスは頭から離れません。
女性のレイヤーカットの神である高木さんのスタンスを学び、そこからメンズカットに落とし込めた時期が僕にとって美容師としての転機ですね。それまでカットに固執していなかった分、純粋にうまくなるために努力できた時期です。
ーメンズヘアに特化する不安はなかったですか?
当時は男性にフォーカスした美容師はいなかったのでやはり怖さはありましたが、誰もやっていないからこそチャレンジしたいとワクワクする気持ちが強かったです。動き出してみると実際に求めてくださるお客さまも多く、バリカンワークなど独学で身につけながら必死にメンズヘアの道を開拓しました。
ーご自身の歴史を振り返って、美容師として手応えを感じたのはいつ頃ですか?
世間から美容師として認知され始めてたのは、28歳ごろです。スタイリストとして一人前になったタイミングでInstagramが出て、SNS創世記の美容師として注目していただきました。
実はそれまで作品撮りをしてなかったのですが、Instagramをきっかけに、やり始めたんですよ。施術したお客さまをモデルにスタイル撮影して、投稿画面をカタログのようにしたところ、それがヒットしました。今でこそリアルスタイルを撮影するのは支流となりましたが、その当時は一般のお客さまに施したスタイルをあげている方がいなかったので、すごい反響でしたね。時代に合わせてTikTokでもリアルスタイルを投稿しています。
男性はやりたいスタイルをわざわざ雑誌から切り取ったり画像を持ち込む方は少ないので、担当美容師のインスタをカタログ代わりしてオーダーできるのは、すごく便利だと評判です。
長山ゆうき(ながやま ゆうき)
足利ビューティ・デザイン専門学校卒業。都内1店舗を経て、L.O.Gに入社。フェードカットやピンパーマを合わせたツーブロックなど同性からの支持を受け、L.O.G SHIBUYAの代表に抜擢。メンズのファッション雑誌のヘアカタログや、ファッションショーのヘアメイクの仕事も多数。SNSを通して本人のファッションやライフスタイルも注目されておりファンも多い。アパレル事業AMBERGLEAMも展開し、業界の枠を超えて活躍中。
Director桑名 真理子(くわな まりこ)
メイク技術者の目線を武器に、美容WEBマガジンの創刊、12年間で延べ1000件を担当。人の魅力にフォーカスする企画が得意。美容ライフが豊かになる、ワクワクする景色をつくります。
Photographer菊池 麻美(きくち あさみ)
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒、2003年・2004年 CANON写真新世紀佳作。レゲエと海外旅行をこよなく愛するフリーランスフォトグラファー・シネマトグラファー。