どのヘアスタイルもパーフェクト美容師! 長山ゆうきヘアスタイリスト図鑑!【後編】
ピンパーマと合わせたメンズショートや骨格やクセに合わせた刈り上げスタイルなど、その高い技術力やデザイン性に定評があるL.O.G SHIBUYA代表の長山ゆうきさん。生み出すヘアスタイルはもちろんのこと、アパレル事業を展開するなど業界の枠を超えて活躍する姿にも注目を浴びています。今回は、そんな長山さんの美容師としての歩みやヘアスタイルのこだわりなど前後編でお届け! 後編は、サロンの強みや長山さんのイチオシスタイル、また今後の展望についてお伺いしました! ぜひ最後までご覧ください!
SPECIAL CONTENTS
2024.03.27
長山ゆうきさんってこんな人
L.O.G SHIBUYA/代表
長山ゆうき(ながやま ゆうき)
足利ビューティ・デザイン専門学校卒業。都内1店舗を経て、L.O.Gに入社。フェードカットやピンパーマを合わせたツーブロックなど同性からの支持を受け、L.O.G SHIBUYAの代表に抜擢。メンズのファッション雑誌のヘアカタログや、ファッションショーのヘアメイクの仕事も多数。SNSを通して本人のファッションやライフスタイルも注目されておりファンも多い。アパレル事業AMBERGLEAMも展開し、業界の枠を超えて活躍中。
立ち振る舞いや技術、クオリティー重視で勝負
ー接客で大切にしていることは?
僕のところに来てくれる男性のお客さまは、クオリティーを重視している方が多いので、カットするときの目線や立ち振る舞いは気をつけていますね。また、刈り上げやセニングを入れる際は、時間をかけて手間を惜しまず、丹精込めて向き合っています。
お客さまとのファーストコンタクトで、今日はお話をしたいのか、それともリラックスしたいかなどは16年間で培ってきた美容師の勘や空気感で察知できますし、一番満足していただけるように接しています。コミュニケーションを軸に美容師をやるよりは職人気質なスタンスにシフトしてきましたね。
ー数々のトレンドを生み出してきた長山さん。最近のイチオシヘアは?
今シーズンはパンキッシュなヘアを打ち出しています。ちょうどこのモデルさんもイギリスのパンクロックなカルチャーが好きで、くせっ毛を生かした個性的なウルフスタイルに仕上げました。
クロップをベースに襟足はマレットスタイルを取り入れています。190センチの高身長で恵まれている体格や骨格、また自分を貫く姿勢などモデルさんの魅力がこういった気鋭なスタイルを引き立たせてくれます。
ーメンズショートやパーマスタイルにオススメのスタイリング剤は?
最近よく使うのが『CARAVAN』。ライトグリース(写真:左)は伸びが良くて濡れたような艶感と動きがでます。ホールドジェル(写真:中央右)はハードタイプで硬毛の方におすすめです。
『COCK GREASE』(写真:中央左)は、ショートヘアの毛先の流れが作れて、持続力があるテクスチャー。『DEMI ELEVATE』は強力なセット力でスタイルを一日中キープでき、落とすときはお湯でサッと落とせる万能アイテムです。
若いスタッフにブランディングを託すことで、L.O.Gが強くなる
ー移り変わりが激しい美容業界で、確固たる地位を確立しているL.O.Gさん。その人気の秘密は?
代表の僕がブランディングに固執せず、若手スタッフを軸に動くようになってからさらに軌道に乗りました。現在の店長と僕は10歳くらい年が離れているのですが、店長を通して若い子たちの感性を目の当たりにし、美容師としてどう過ごすことが正解なのかを考えさせてもらっています。
L.O.G渋谷は僕がいつまでも君臨してリードするのではなく、若手が自分たちでブランディングしていけるよう、任せているウェイトは多いです。最終ラインに関わるくらいですね、僕は。
ー見守ることも勇気が必要ですし、それが長山さんなりのスタッフ愛なんですね。
どういうふうになりたいかをイメージして、自発的に動ける子が多いんです。これまでもスタッフにバトンを渡そうと何度も思っていましたが、コロナ禍でそれどころではない状況が続いてて、落ち着いてきた今がタイミングかと。美容師の働き方も多種多様に変化しているので、変な固定概念でマネージメントせず、スタッフに任せてトップは朗らかに見守るくらいが全員の幸せにつながるかなと。
ースタッフさんは、どんな人が多いですか?
20代を中心に、純粋なスタッフばかりです。元々は僕のお客さんだったスタッフもいますね。 社会人よりも学生時代が長く社会に揉まれる経験をあまりしてないピュアさがあるので、親代わりとして見守っています。きっと親御さんも大切な子供を社会に送りだすのは心配でしたでしょうし、任せていただいたからには美容師としてだけではなく、生きていく上で人として大切なことを伝えています。
ー最後に、今後の展望をお聞かせください。
L.O.Gに入って10年間、がむしゃらに走ってやりたかったことを全て叶えてきました。これからは大切にしてきたL.O.Gの将来性を考えると、若い世代にブランドを引き継ぐことが理想的だなと思っています。また僕自身37歳という年齢やライフスタイルの変化で、これまでのバックボーンとこれから望むステージに差を感じ疑問が湧く瞬間が出てきました。
まだ時期は決まっていませんが、サロンを離れる予定です。L.O.Gの別ブランドを立ち上げる気持ちでいましたが「長山ゆうきとしての美容室をやりなさい」と、オーナーから背中を押していただきました。
具体的なことはこれからですが、自宅近くのエリアで保育園帰りに子供が店に立ち寄れるのが理想ですね。
今の自分は不思議と地位や名誉に全く興味がなく、自分らしさを貫きたい気持ちが強いです。これまで経験してきた歴史とそこで出会った人たちがいて美容師「長山ゆうき」を確立することができました。数々のキャリアと出逢いに感謝して、後悔のない道を歩んでいきます。
長山ゆうき(ながやま ゆうき)
足利ビューティ・デザイン専門学校卒業。都内1店舗を経て、L.O.Gに入社。フェードカットやピンパーマを合わせたツーブロックなど同性からの支持を受け、L.O.G SHIBUYAの代表に抜擢。メンズのファッション雑誌のヘアカタログや、ファッションショーのヘアメイクの仕事も多数。SNSを通して本人のファッションやライフスタイルも注目されておりファンも多い。アパレル事業AMBERGLEAMも展開し、業界の枠を超えて活躍中。
Director桑名 真理子(くわな まりこ)
メイク技術者の目線を武器に、美容WEBマガジンの創刊、12年間で延べ1000件を担当。人の魅力にフォーカスする企画が得意。美容ライフが豊かになる、ワクワクする景色をつくります。
Photographer菊池 麻美(きくち あさみ)
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒、2003年・2004年 CANON写真新世紀佳作。レゲエと海外旅行をこよなく愛するフリーランスフォトグラファー・シネマトグラファー。