どのヘアスタイルもパーフェクト美容師! unplugged紺野善仙ヘアスタイリスト図鑑!【前編】
「紺野ショート」で人気を集め、くせ毛や髪の量が多い方にも独自のカット技術で似合わせデザインが注目される紺野善仙さん。2019年9月にunpluggedをオープンし、枠にとらわれないサロン展開も目が離せません。今回はそんな紺野さんに、これまでのキャリアやヘアデザインへの思いを前後編でお届け! 前編は、美容師として大切にしているポリシーやサロンの強みをお伺いしました。ぜひ最後までご覧ください!
SPECIAL CONTENTS
2024.06.19
紺野善仙さんってこんな人
unplugged代表 紺野 善仙(こんの よしのり)
北海道理容美容専門学校卒。都内有名サロンで10年間勤務したのち、2019年に武藤希実彦さん前田伸一さんと共同代表で『unplugged』をオープン。独自カット理論で特にショート・ボブが秀でている。くせ毛など髪質に悩まれている方からの支持を集め、予約は3ヶ月待ち。大井町にunplugged COFFEE STAND、今年5月には福岡にも出店し、動向から目が離せない注目のカリスマ。
次回の来店まで毎日ヘアを楽しんでもらうために、最善を尽くす!
ー ショート・ボブのスペシャリストとして一目置かれる紺野さん。人気に火がついたのはいつ頃ですか?
美容師5年目ですね。スタイリストになって自分のやりたいスタイルを撮影し、さまざまなツールでアウトプットしたのがきっかけです。当時はホットペッパー全盛期、インスタもローンチしたばかり。
絶好のタイミングで始めて、時代の流れとやりたいことがフィットしました。ショート・ボブスタイルや僕の活動に注目していただき、撮影や取材のオファーも増えたのもそのころです。
unpluggedの前に努めていたサロンは一流美容師がたくさんいて、自分の強みを活かして活躍されている先輩ばかり。その姿に刺激をもらい、朝から晩まで美容に打ち込んでいた日々でしたね。元々の性格はガツガツしたタイプではありませんが、10年いたサロンの環境とカリスマたちの背中が美容に対する姿勢を形成してくれました。
ー 紺野さんが美容師として大切にしていることは?
一貫して大事にしているのは、失敗しないために最善を尽くすこと。カウンセリングも徹底していますし、失敗しないためのカットや技術テクニックを常に研究しています。
お客さまが次回来店されるまで、美容師のことを思い出さないで過ごしていただくのが理想ですね。いい感じに仕上がっていたら、美容師のことは思い出さないじゃないですか。髪の毛が決まらなかったりスタイルが気に入ってないと、きっと毎日思い出してしまう。下手したら別のサロンへ行きたくなってしまいますよね。
僕自身もヘアを失敗されたくない気持ちが大きいので、お客さまには最善の注意を払って希望を叶えられるように努めています。独自のカット技術もそんな思いから生み出しました。
ー カウンセリングや接客で大切にしていることは?
緊張せずにリラックスした状態で、話しやすい空気感を大切にしています。出会ったばかりの数分で全てを理解するというよりも、2回目、3回目を見越したカウンセリングを意識しています。理想のヘアスタイルに近づくために、強いパーマや縮毛矯正など難しい施術は段階を踏むように提案することが多いですね。
ー 実際、紺野さんのお客さまはどのような方がいらっしゃいますか?
一緒に年を重ねている顧客さまが多いです。30〜40代を中心におしゃれ感度の高い方がリピートしてくださってます。実は、新規の方も少しですが予約枠を設けて担当しているんですよ。インスタを見て来てくださったり、紹介も多くいらっしゃいます。
よくある美容室ではなく、独自路線を歩んでいきたい
ー unpluggedがオープンして5年が経ったとのことですが、改めてサロンの魅力は?
表参道は美容室の激戦区で、いろんな人が行き交う場所。さまざまな分野で特化したサロンがひしめき合う中で、unpluggedはブルックリン調のお店やスタッフのカジュアルな雰囲気、レコードやコーヒーなどカルチャーに惹かれて来てくださるんですよね。路地裏に佇む隠れ家みたいな居心地のよさが他のサロンとは一番違うところでしょうか。
大井町にunplugged COFFEE STANDというカフェも展開していて、そこに来てくれるお客さまもサロンに訪れてくれます。実は5月に福岡の六本松にもカフェをオープンしました。六本松は東京でいうと代官山みたいなオシャレな街。よくある美容室展開ではなく、独自路線で歩んでいます。
ー 隠れ家のような居心地のいい空間、取材班もunpluggedさんに来るとホッとします。
そう言っていただけると嬉しいです。unpluggedにはプラグを抜くという意味があり、リラックスする空間をお客さんに感じてもらいたいですね。ただ、本当にお客さまに愛されるサロンであるためにも、やはり技術あってのこと。現在10名のスタッフがいますが、それぞれの教育は徹底してますね。
ー どんな教育をされていますか?
週に2回は勉強会を開いています。カリキュラムに沿って学ぶだけでなく、営業ベースで教えるのが特徴です。カウンセリング内容の意図やお客さまとどのように向き合うことが大切なのかを伝えています。
ー スタッフさんは、どんな方がいらっしゃいますか?
やっぱりカフェとレコードが好きなスタッフが多くて、リクルートをかけると高確率でその二つが好きな人から応募がきますね。unpluggedの内装やスタッフの雰囲気を好んで集まっているメンバーですので、好きなものが一緒というだけでも一体感は増しますね。
今は、ショートやボブ暖色系カラーを推しているスタイリストが伸びて来ています。また、ヘッドスパ専門のスペシャリストも在籍しているんですよ!特にリピーターのお客さまはヘッドスパも楽しみに来てくださっています。個の強みを活かして、スタッフ同士でお客さまが循環しているのは嬉しい限りです。
後編は、紺野さんのイチオシヘアスタイルや、技術へのこだわりにフォーカス! お楽しみに!
紺野 善仙(こんの よしのり)
「紺野ショート」で人気を集め、くせ毛や髪の量が多い方にも独自のカット技術で似合わせデザインが注目される紺野善仙さん。2019年9月にunpluggedをオープンし、枠にとらわれないサロン展開も目が離せません。今回はそんな紺野さんに、これまでのキャリアやヘアデザインへの思いを前後編でお届け! 前編は、美容師として大切にしているポリシーやサロンの強みをお伺いしました。ぜひ最後までご覧ください!
Director桑名 真理子(くわな まりこ)
メイク技術者の目線を武器に、美容WEBマガジンの創刊、12年間で延べ1000件を担当。人の魅力にフォーカスする企画が得意。美容ライフが豊かになる、ワクワクする景色をつくります。
Photographer菊池 麻美(きくち あさみ)
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒、2003年・2004年 CANON写真新世紀佳作。レゲエと海外旅行をこよなく愛するフリーランスフォトグラファー・シネマトグラファー。