【-神サロモ-file 02 / ディヤナさん】有名美容師からオファー殺到! あの人気モデルさんにフォーカス!

それぞれの美容師の世界観を発信するスタイル作り・撮影に欠かせない、”サロンモデル”。サロンモデルは、美容師を支える存在の一つといえます。
有名美容師たちから絶大な信頼を集める“神サロンモデル”を取材するシリーズ。第2回のゲストは、柔らかな女性らしさと凛とした美しさを併せ持つディヤナさん。中学1年生からモデルとして活動してきたディヤナさんがサロモとしても活躍するようになったきっかけや、バズったヘアスタイル、サロモになりたいという人にアドバイスします!
サロモ探しのポイントが知りたいという美容師さん、これからサロモになりたいという方も必読の記事です!
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SPECIAL CONTENTS

2021.08.25

INDEX
目 次

上京する前から、あの有名店の美容師さんから熱烈なオファーが!?

―ディヤナさんのモデルとしてのご経歴を教えていただけますか?

私は最初サロモではなく、ウェディングやファッションのモデルとしてキャリアをスタートしているんです。北海道出身なのですが、中学1年生から高校卒業までは札幌を中心に活動していました。

モデルになろうと思ったきっかけは父の言葉。私の父はサッカー選手で、私にもサッカーをやらせようと考えていたんです。でも、私は線が細く華奢で…「これは向いてない」と思ったらしく、「モデルになれば」と、投げやりとも取れるような言い方で勧められたんです(笑)。体質的にも太りにくいのと、身長もよく伸びてきていたので、自分でもよいかなと思いました。

小さい頃からいくつかモデル事務所のオーディションは受けていましたが、まだ幼すぎるということでなかなか所属はできず、その後モデルへの興味は薄れていったのですが、中学1年生のときに友達の間でオーディションを受けるのが流行って、もう一度チャレンジしてみたんです。そのオーディションに合格し、今の事務所に所属することになりました。

サロモとしては進学をきっかけに上京した大学2年生から始めました。今は3年目になります。

―サロモを始めたきっかけはなんだったのでしょうか?

始まりは、北海道にいるときに、SHIMA HARAJUKU LEAP店の奥山アリサさんが「上京したら、絶対に私のところに来てください!」と私のTwitterのアカウントを見つけてDMをくださったことなんです。

それで、上京して3日目にサロンに足を運んでスタイリングとかをしていただいたのですが、当時は上京したばかりだし、「こういう撮影があるんだ」ってくらいサロモのことは何も知らなかったんです。

当時は事務所もサロモはNGだったので、大々的に活動するというよりはあくまで担当の美容師さんに髪をカラーしてもらうかわりに写真を撮ってもらう、という程度だったのですが、アリサさんの影響力はものすごくて! 少しして事務所的にもサロモとしての活動やSNSが解禁されたら、アリサさんが作って撮影してくれた私の写真を見てアリサさんのファンの美容師さんがサロモのオファーをしてくれるようになりました。

SHIMA奥山アリサさんとの撮影
SHIMA奥山アリサさんとの撮影

アリサさんには海外のファッションやトレンドなど、おしゃれに関することはすべて教えてもらっています。

今ではプライベートの悩みがあれば全て相談するほど関係が深くなりました。いつも私の気持ちに寄り添った助言をしてくれる、頼れるお姉さん的な存在です。

謙遜のつもりでも「私なんて」とは言わず、常にポジティブな姿勢でいる

―サロモとして選んでもらうために、ディヤナさんが大切にしていることがあれば教えてください。

現実的な話になってしまいますが、やっぱり需要の多い髪色と髪型を保つことには気をつけています。本当はピンクカラーとかもやってみたいですが、お仕事が限られてしまうのでブラウンのミディアムスタイルにしています。

現場では、一つひとつの撮影を楽しくやるようにしていますね。美容師さん同士って横の繋がりがすごくあるんですよね。「この前、◯◯さんの撮影やったんだってね。すごく良かったって言っていたよ」と別の美容師さんづてにおっしゃっていただけるとすごく嬉しいので、やっぱりネガティブなことは言わずにハッピーにできるように心がけています。

あと、褒めていただいたら必ず「ありがとうございます」と素直に応えるようにしています。謙遜のつもりでも「私なんて」という姿勢でいると、せっかく私のことを気に入って撮影に呼んでいただいたのに、失礼にあたってしまいます。その点でもやはりポジティブでいたいですね。

―サロモとして活動を始めてからは、どれくらいの頻度で取り組んでいますか? また、サロモをやる中で、「上手だな」「すごいな」と思う美容師さんに共通する特長があれば教えていただきたいです。

多い時期だと1日4〜5件サロモとしての撮影が入っている時期もありましたね。

「すごいな」と思う人の共通点は“速い”ということでしょうか。特に表参道 kelly.のオーナー齋藤純也さんは、ほぼ巻いていないワンカールにも関わらず柔らかい質感で美しいシルエットにスタイリングしてくださいます。

kelly.齋藤純也さんとの撮影
kelly.齋藤純也さんとの撮影

齋藤さんが作るナチュラルで女性の魅力を引き出してくれるスタイルはいつも反響がすごく大きいです。他サロンでの撮影に行くと、齋藤さんが撮った私の作品がお手本として紙に印刷されていて、それを美容師さんたちが「このスタイルどうやって作っているんだろう?」と言いながら再現しようとしていることが何度もありました。どの美容師さんと齋藤さんの話になっても「あの人は本当に上手だよね」と言われます。

齋藤さんにカットをしていただいていることは私の自慢です。技術だけではなく、お客さまやスタッフへの熱い気持ち、家族への愛、忙しい中でもモデルへの配慮も欠かさないところを非常に強く尊敬しています。

サロモの仕事は、モデルの個性が認められるすてきなお仕事

―引き算が上手なんですね、きっと。ディヤナさんは、ファッションモデルのお仕事も引き続きされていますが、サロモのお仕事の違いはどんなところにありますか?

まず表情の作り方が違いますね。ファッションのモデルだと思いっきり歯を見せて笑うような表情をすることが多かったので、サロモも初めてのときは同じような表情を作っていたのですが、実はそういうリクエストは少なくて、アンニュイな表情を撮ってもらうことが多いです。かわいい表情よりかっこいい表情でおしゃれに見せることが多いんですよね。

ポーズの付け方も上半身がメインなので、手を顔周りに持ってきて、なおかつ髪が隠れないように…と気をつけています。

ファッションモデルの世界も、今は多様性が叫ばれて久しいですが、まだまだ理想と現実は遠いところにあるのも事実です。一方で、サロンモデルはファッションモデルに比べると、モデルの持っている個性が幅広く認められているように感じています。だから、ほどよく肩の力を抜いて「なりたい自分を思い描く」ことから始めるのがいいかもしれません。

―これを読んでいる読者の中で、「サロモになりたい!」「やってみたい!」という人にアドバイスをもらえますか?

サロモって、誰かがややりかたを教えてくれるわけでもないし、サロモになるための学校があるわけでもありませんよね。だから、いざサロモになってもわからないことが本当に多いと思います。どうしたらいいかというと、私もそうでしたが、経験から学んでいくしかないんですよね。

たとえば、最初はどんなポージングがいいかもわかりませんが、美容師さんが優しく教えてくれるので、そのとおりにやって、教えてもらったポージングを覚えていくのがいいと思います。そして覚えたポーズは次の撮影で使ってみる。私たちや少し下の世代の人たちは、スマホ世代なので写真は撮り慣れているから、すぐに上手になると思いますよ!

あと、細かいことですが、どんな衣装を出されても響かない下着で行くこと、シャンプー台のないスタジオでの撮影のときは髪にスタイリング剤はつけていかないことなども大切です。

そして、またしても現実的な話になってしまいますが、モデル料のことはきちんと交渉した方がいいです。最初は、「かわいく撮ってもらえるし、撮影のデータももらえるから」と無料で応じることもあるかと思いますが、場所によっては遠方だったり、回数が増えていくと交通費もかさみますし、撮影が入るからバイトも思うように入れられなくて金銭的に厳しくなってきてしまったり。そうすると、やりたくても続けられなくなってしまいます。

私も最初から交渉したりはできませんでしたが、勇気を出して「モデル料はいくらですか?」と聞いてみることから初めてみてください。

そうしてたくさんの美容師さんに出会って撮影を続けていくと、ほんとうに素敵な美容師さんがたくさんいて、「絶対この人には売れてほしい」と感情移入するほどの信頼関係や絆が生まれていきます。なかなかできない経験だと思うので、まずは一歩を踏み出して頑張ってください!

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PROFILE
プロフィール
ディヤナ

ディヤナDijana

北海道出身。13歳から札幌を中心にブライダルやファッションのモデルを務める。大学進学を機に上京後、サロモとしての活動もスタートし、美容師の撮影現場でも人気を集めるようになる。オスカープロモーション所属。

EDIT
編集
桑名 真理子

Director桑名 真理子(くわな まりこ)

メイク技術者の目線を武器に、美容WEBマガジンの創刊、12年間で延べ1000件を担当。人の魅力にフォーカスする企画が得意。美容ライフが豊かになる、ワクワクする景色をつくります。

須川 奈津江

Writer須川 奈津江(すがわ なつえ)

フリーランスの編集・ライター@東京東側。お仕事は美容師さんメディアでの執筆、教育、健康、レシピ本などの実用書・ライト文芸の編集などなど。

munico

Photo&Movie Directormunico

美容師であり、クリエイターとしても活動するkiyoと冨岡奈央のユニット。美容師としての感性を生かした広告の制作などを手掛けている。