本場アメリカからも注目される超有名バーバー MR.BROTHERS CUT CLUB 代表/西森友弥の“粋”な生き方「7つのルール」【前編】

空前のフェードカットブームを生み出し、『メンズカットの日本代表』と称されるMR.BROTHERS CUT CLUB。代表の西森友弥(にしもりともや)さんは、美容師のみならずスタッフ、お客さんすべてを虜にする人物です。ヘアスタイルはもちろん、その生きざまもリスペクトを集めています。そんな西森さんの “粋な生き方”をつくる7つのルールとは? 前編後編の2回にわたってご紹介します。

SPECIAL CONTENTS

2021.11.04

INDEX
目 次

メンズカットの日本代表、MR.BROTHERS CUT CLUBとその代表

■MR.BROTHERS CUT CLUB

原宿、中目黒、大阪で人気のバーバー。古き良きAmerican Barber Culture、今も色褪せることのないその文化を日本の中心地から発信する。

■MR.BROTHERS CUT CLUB 代表/西森友弥

三重県出身。16歳からヘアサロンに勤務。住田美容専門学校卒業後、都内のヘアサロンをへて2015年2月、東京・原宿に「MR.BROTHERS CUT CLUB」を開業。「古き良きAmerican Barber Culture. 今も色褪せる事のないその文化を日本の中心地から発信する」がコンセプト。現在東京3店舗、大阪2店舗。MR.BROTHERS CUT CLUBのスタイルは、国内はもちろんバーバーの本場、米国の技術者からもリスペクトされている。

【Rule.01】媚びるな、合わせるな、いつも自然体であれ -顧客との向き合い方-

僕らが普段MR.BROTHERS CUT CLUBでやっているのは、いわゆる世間一般的な接客とはちょっと違うんですよ。もちろんお客さんの要望は聞きますけど、お客さんの顔色をうかがったり、好かれるために媚びを売るようなことはしない。似合わないものは正直に似合わないとはっきり言うし、できないこともできないとはっきりと言います。

相手に無理矢理自分を合わせていく人間関係って長続きしないじゃないですか。その場限りになりがちというか。やっぱり、自分を歪めたり、違和感があったりすると、一生続く関係は築けないと僕は思っているんで。お互いに窮屈になっちゃうじゃないですか。

だから僕は、誰の前であっても自然体です。相手のことはちゃんと考えるけれど、自分がどう思われても関係ないですね。

僕らの中には八方美人みたいなスタッフは一人もいませんよ。いちいち相手に合わせていたら、疲れるでしょ。

MR.BROTHERS CUT CLUBのみんなも、お客さんも似たもの同士なんですよ。似たもの同士が集まって、めちゃくちゃ好きなことを楽しくやってる。だから、僕らとお客さんだけじゃなく、お客さん同士もどんどん仲良くなる。それがMR.BROTHERS CUT CLUBのカルチャーなんです。

【Rule.02】「明日死んでもいい」という覚悟でやる -仕事のルール-

僕らは死ぬ気でMR.BROTHERS CUT CLUBっていうブランドをつくっているし、「明日死んでもいい」と思って全力で生きているんで、コロナだって怖くないです。コロナなんかに、やりたいことを邪魔されたくないんですよ。

例えば、横断歩道を渡っているとき、車が突っ込んできて死ぬかもしれない。けれど、それを怖がっていたら、一生、道路を渡れないじゃないですか。そんなことにビビってたら目的地に着けるわけがない。

生きていく上でリスクはつきものだし、数えたらキリがないじゃないですか。もうそこは開き直らないと、何やっても成功しないと思う。

正直、1回目の緊急事態宣言が出たときは、僕らもひるみましたよ。いや、僕は平気だったけど、心配するスタッフもそりゃいるわけで。

誰もが経験したことがないことだし、先行きが不透明すぎてどうなるかわからなかったから。そんな中でリーダーとしての選択を迫られたから、めちゃくちゃ考えましたよ。

でもそこで、歩みを止めると言う選択肢はなかった。「俺らが気合い入れてやらずにどうすんだ?」と思ったから。各店、相当気合い入っていましたよ。髪切りたいお客さんもたくさんいたから、バリバリ働いていました。そういう意味で、同じバイブスの仲間に助けられたと思います。

もうね、僕らはマジでコロナとか興味ないです。世界一のバーバーを目指しているんで。

【Rule.03】野郎の技術者が遊ばなくてどうするよ? -遊びとの付き合い方-

僕は、仕事と遊びは1:1かな。そうじゃなきゃ、なんのために働いているのっていう話で。金を稼ぎたいから技術者やっているとしたら、それは仕事を間違えていると思うし。好きな仕事して、終わったら遊ぶ。これを毎日やっています。

そもそも僕らこういうスタイルでやっているのに、見た目と程遠いプライベートを過ごしていたら違和感あるじゃないですか。やっぱり見た目だけじゃなく、中身が伴わないとダサい。

僕らはね、お客さんに舐められたらおしまいなんですよ。だって自分よりダサい男に髪を切ってもらいたくないじゃないですか。カッコいい人生を送っている人に切ってもらいたいはずだし、技術者が求められているのって、そういうところだと思うんですよね。

→後編を見る

PROFILE
プロフィール
西森 友弥
MR.BROTHERS CUT CLUB 代表

西森 友弥にしもり ともや

三重県出身。16歳からヘアサロンに勤務。住田美容専門学校卒業後、都内のヘアサロンをへて15年2月、東京・原宿に「MR.BROTHERS CUT CLUB」を開業。「古き良きAmerican Barber Culture. 今も色褪せる事のないその文化を日本の中心地から発信する。」がコンセプト。現在東京3店舗、大阪2店舗。MR.BROTHERS CUT CLUBのスタイルは、国内はもちろんバーバーの本場、米国の技術者からもリスペクトされている。

EDIT
編集
桑名 真理子

Director桑名 真理子(くわな まりこ)

メイク技術者の目線を武器に、美容WEBマガジンの創刊、12年間で延べ1000件を担当。人の魅力にフォーカスする企画が得意。美容ライフが豊かになる、ワクワクする景色をつくります。

外山 武史

Writer外山 武史(とやま たけし)

SUKETTO LLC代表。インタビューをした美容師さんの人数は延べ1000人以上。いつも美容師さんの味方でありたいと願うライターです!

菊池 麻美

Photographer菊池 麻美(きくち あさみ)

多摩美術大学グラフィックデザイン科卒、2003年・2004年 CANON写真新世紀佳作。レゲエと海外旅行をこよなく愛するフリーランスフォトグラファー・シネマトグラファー。