本場アメリカからも注目される超有名バーバー MR.BROTHERS CUT CLUB 代表/西森友弥の“粋”な生き方「7つのルール」【後編】
空前のフェードカットブームを生み出し、『メンズカットの日本代表』と称されるMR.BROTHERS CUT CLUB。代表の西森友弥(にしもりともや)さんは、美容師のみならずスタッフ、お客さんすべてを虜にする人物です。ヘアスタイルはもちろん、その生きざまもリスペクトを集めています。そんな西森さんの “粋な生き方”をつくる7つのルールとは? ぜひ前編
と合わせてご覧ください。
SPECIAL CONTENTS
2021.11.09
メンズカットの日本代表、MR.BROTHERS CUT CLUBとその代表
■MR.BROTHERS CUT CLUB
原宿、中目黒、大阪で人気のバーバー。古き良きAmerican Barber Culture、今も色褪せることのないその文化を日本の中心地から発信する。
■MR.BROTHERS CUT CLUB 代表/西森友弥
三重県出身。16歳からヘアサロンに勤務。住田美容専門学校卒業後、都内のヘアサロンをへて2015年2月、東京・原宿に「MR.BROTHERS CUT CLUB」を開業。「古き良きAmerican Barber Culture. 今も色褪せる事のないその文化を日本の中心地から発信する」がコンセプト。現在東京3店舗、大阪2店舗。MR.BROTHERS CUT CLUBのスタイルは、国内はもちろんバーバーの本場、米国の技術者からもリスペクトされている。
【Rule.04】前しか見ていないヤツとだけ付き合う -スタッフとの向き合い方-
僕ね、ネガティブなことをいうヤツと、グチをいうヤツがダメなんですよ。だって、グチたれても意味がないじゃないですか。スタッフがしょうもないことでクヨクヨしてたら、めちゃくちゃ叱りますよ。
過去に誰と何を話したとか、何をしたとか、そういう話にも年々興味がなくなってきていて。僕らは「次これやろう」「10年後はどうしとく?」みたいに、前しか見てないんで。それ以外は全部過去のことだし、もう変えようがないから興味ないです。
だからいつも前を見ているヤツとしかつるんでいません。前しか見てないヤツって、基本的にバカだから、クレイジーな人が多いです。
あと、僕らは勢いがなくなったら終わりかなと思っているんで。間違っていてもいいから何か新しいことを出していかないと。だからMR.BROTHERS CUT CLUBは人の言いなりになったり、リスクにやたらとビビっているような人はいらないです。
ただ、そんなことを言ってても、僕が新しいことをやり続けてないと、なんの説得力もないですから。勢いある背中を見せられなくなったら、上に立つのをやめようかなと思っています。
【Rule.05】仲間はきれいごと抜きで支えあう存在 -仲間・友人との付き合い方-
自分もそんな強い人間じゃないんで、燃え尽き症候群じゃないけれど、ちょっとテンションが下がることもあります。
実際、次の仕掛けのために日本と世界を出張しまくって、サロンワークして、5店舗見ているんで、普通の人がやれるMAXが100だとしたら、300くらい出してきたと思います。だからこそ、ガツンと下がってマイナス200になることもある。そうなるとなかなか抜け出せないんですよ。
そんなとき、メンバーの原敬志郎が「人が出せないMAX300を出してるわけだし、200下がっても人より100も多いじゃないっすか」みたいに言ってくれたんです。こんな感じで気持ちの支えになるようなことを言ってくれる仲間がいます。
スタッフ以外にもそういう人がいて、大阪にいる仲の良い会社オーナーさんが、僕と同じタイミングでちょっと下がってたんですよね。その人と寿司屋に入って5時間くらいサシで飲んで。そのときに「次、どうするよ?」とその人が言ったんです。僕も「全く同じことを考えてました」と。
そこから、「テンション上がる目標作ろうぜ」と語り合った。そうして、LA展開なども進んだわけで、こんな感じで周りの仲間に助けられることも結構あります。
【Rule.06】金は人のために使ってナンボ -お金の使い方のポリシー-
僕にとって金は、セコセコ貯め込むものじゃないと思っています。
金の使い方に、人間性が出ると思っていて。例えば、先輩のサロンがコロナでキツいときに、クラウドファンディングをしたとするじゃないですか。だとしたら、迷わず一番高いプランを選ぶ。安いプランを選ぶようなさむい後輩になりたくないんで。
会社の集まりも、先輩の店を使うし、遊び場も同じです。服も先輩や仲間から買う。「イケてる先輩や仲間がやっている店に俺らが行く」みたいな感じじゃなくて、「俺らが行っている場所がイケてる」みたいにしていきたい。
自分の金でクルマとかいろんなものを買ったりしていますけど、基本的には自分のために使うことに興味がないというか。自分が贅沢するために使うとかは、ちょっと違うなと思うんですよね。
【Rule.07】人生で一番失いたくないものは一つ。“仲間” -西森友弥の人生指針-
僕の中で人生の優先順位はめっちゃハッキリしてるんですよ。MR.BROTHERS CUT CLUBの仲間がいてくれれば、他はどうなってもいいと思う。金がなくても、店がなくても、仲間がいればなんとかなる。
だからね、僕の行動基準は、「仲間が見てどう思うか」なんですよ。仲間から見てカッコよくなかったら終わりですから。例えば、仲間の前で、めちゃくちゃ絶世の美女に誘惑されても、着いていかない(笑)。誘惑されてもびくともしないし、僕にとっては仲間の方が大事なんです。
とにかく仲間から見てカッコ悪いことは絶対にしない。誰と揉めようが、バッシングされようが1ミリも興味ないけど、仲間からどう見られているかは大事にしてる。仲間の信頼だけは絶対に壊したくないですね。
西森 友弥にしもり ともや
三重県出身。16歳からヘアサロンに勤務。住田美容専門学校卒業後、都内のヘアサロンをへて15年2月、東京・原宿に「MR.BROTHERS CUT CLUB」を開業。「古き良きAmerican Barber Culture. 今も色褪せる事のないその文化を日本の中心地から発信する。」がコンセプト。現在東京3店舗、大阪2店舗。MR.BROTHERS CUT CLUBのスタイルは、国内はもちろんバーバーの本場、米国の技術者からもリスペクトされている。
Director桑名 真理子(くわな まりこ)
メイク技術者の目線を武器に、美容WEBマガジンの創刊、12年間で延べ1000件を担当。人の魅力にフォーカスする企画が得意。美容ライフが豊かになる、ワクワクする景色をつくります。
Writer外山 武史(とやま たけし)
SUKETTO LLC代表。インタビューをした美容師さんの人数は延べ1000人以上。いつも美容師さんの味方でありたいと願うライターです!
Photographer菊池 麻美(きくち あさみ)
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒、2003年・2004年 CANON写真新世紀佳作。レゲエと海外旅行をこよなく愛するフリーランスフォトグラファー・シネマトグラファー。