この春、旬のカラーで差をつけたいならフェイスフレーミングorミストバングの進化系にトライしよう! -bangs cover 2022.2月- vol.2 Bruder 後藤ユースケさん【後編】
bangsに登録されている美容師さんの中から、常に洗練されたスタイルで読者を惹きつけるスタイリストにフィーチャーし、2022年の春におすすめのスタイルを紹介していただきます!
第二回は、Bruderの後藤ユースケ(ごとうゆうすけ)さんです。2022年におすすめのスタイルを前後編の2回に渡ってご紹介します。今回は後編です。ぜひ前編
と合わせてご覧ください!
SPECIAL CONTENTS
2022.02.22
後藤ユースケさんってこんな人!
茨城県出身。東京美容専門学校卒業。都内有名サロン2社を経てOCEAN TOKYOの立ち上げに参画。OCEAN TOKYO shibuyaの代表など、重要な役割を経験したのち、30歳の節目でフリーランス美容師に転身。家業を手伝いながら自分だけの生き方を模索。その後、「新たな美容師の在り方を創る」という理念のもと、渋谷や恵比寿からも近い代官山に「Bruder」を立ち上げる。サロンワークを軸に、業界誌、ファッション誌、WEBメディアの撮影やセミナー講師など幅広く活動を展開している。
衣装選びや撮影も絶対に自分でやる!
僕は作品をつくるとき、モデルさんの衣装やポージング、撮影も必ず自分でやっています。なぜなら、自分がかっこいいと確信した作品じゃないと、見た人に届かないと思うからです。
「これでいいや」というレベルの作品は絶対に出したくありません。「これじゃなきゃダメ!」というものを届けたいんです。
あとは、撮影するときの背景を統一しているのも僕のこだわりです。なぜならロケーションよりも、髪と衣装で勝負したいと思うから。それに、同じ場所で撮影するからこそ、衣装とヘアを変えることで、大きく見え方が変わることを実感してもらいやすいんですよね。無機質なロケーションに対してモデルさんをどう反映させていくかが、腕の見せどころです。
「リアル」であることも重要だと思っています。写真は加工ができるけれど、動画ではごまかすことができません。僕のお客さまも、動画のスクショを持ってくるケースがすごく増えました。だから、自分も写真撮影に加えて、動画撮影にも力を入れて、お客さまに本当のカッコいいを届けていきたいと思っています。
【2022 年スプリングヘア③】この春は、フェイスフレーミングの進化系が流行る!
昨年あたりからフェイスフレーミングがじわじわきている気がします。女性の間で人気でしたが、メンズにもその波がきていますね。
フェイスフレーミングとは、顔まわりの髪の毛で顔を囲む枠をつくるようにカラーを変えるスタイルです。ミランダ・カーさんや、BLACKPINKのメンバーの方がやっていたこともあり、人気に火がつきました。
ただ、メンズはレングスが短いので全く同じようにはつくれないんですよね。なので、メンズ向けにフェイスフレーミングをつくりました。それが今回の作品です!
僕のお客さまは刈り上げやツーブロックも多いので、このバランスがおすすめです。一般的なフェイスフレーミングの逆バージョンで、全体をハイライトにするパターンもアリだと僕は思っています。
【2022 年スプリングヘア④】トレンドを先取りしたい派には、変化球のミストバング推し!
これまで海外から日本に降りてきたトレンドを見ていると、全く同じではなく少しずつ進化しているんですよね。例えば、1990年代に海外で流行っていたツートーンカラーは、色の割合が5対5とかそのくらいだったと思います。それが、8対2になり、9対1になり、少しずつ変化しながら日本に取り入れられていくイメージです。
僕はこうした流れを先読みしながら、ちょっと変化を加えたスタイルを提案しています。このミストバングがまさにそれです。全体のカラーのトーンを下げて、前髪だけちょっと明るくするのもアリですし、その逆バージョンもアリだと思います。
目立ちたい人は「全体明るめ」、ちょっと変えたい人は「全体暗め」にするのがおすすめです!
理想のヘアスタイルになれるように、僕が導いてみせます!
今の10代、20代の方たちは韓国を意識しているのを感じます。BTSやG-DRAGONなどの影響でセンターパートが流行っているのもあると思います。そして、今回紹介したスタイルは全部リンクしているんですよね。お客さまの好みに組み合わせることができます。
どういうヘアスタイルにしたいのかの希望さえ伝えてもらえば、そこまで導いていくのが僕ら美容師の仕事だから、遠慮なく伝えてほしいと思います。ただし、言葉だけではお互いに同じものをイメージできないので、画像や写真、画面キャプチャーなどで「コレにしたい」と伝えてほしいです。他の美容師さんにお願いするときも同じで、ビジュアルで伝えたほうが間違いないと思います。
髪のダメージなどの問題があって、希望通りのスタイルができないこともあるかもしれません。そんなときも、「まずはこのレングスで楽しんでみては? スタイルチェンジもセルフスタイリングもしやすいよ。1カ月後、2カ月後にこのヘアになろう」という感じで、なりたい自分に近づくためのプロセスとして、カッコいいヘアを提案するので安心してください。
一度きりの関係ではなく、ゴールに向けてプロセスをつくることが大事だと思っているから、カウンセリングをかなり丁寧にやっています。ヘアスタイルだけじゃなく、ライフスタイルや夢、目標、なりたい自分を明確にしてからハサミを入れるのが僕らの仕事。ヘアスタイルをつくるだけではなく、幸せな人生をつくることがミッションなんです。
後藤 ユースケごとう ゆうすけ
茨城県出身。東京美容専門学校卒業。都内有名サロン2社を経てOCEAN TOKYOの立ち上げに参画。OCEAN TOKYO shibuyaの代表など、重要な役割を経験したのち、30歳の節目でフリーランス美容師に転身。家業を手伝いながら自分だけの生き方を模索。その後、「新たな美容師の在り方を創る」という理念のもと、渋谷や恵比寿からも近い代官山に「Bruder」を立ち上げる。サロンワークを軸に、業界誌、ファッション誌、WEBメディアの撮影やセミナー講師など幅広く活動を展開している。
Director桑名 真理子(くわな まりこ)
メイク技術者の目線を武器に、美容WEBマガジンの創刊、12年間で延べ1000件を担当。人の魅力にフォーカスする企画が得意。美容ライフが豊かになる、ワクワクする景色をつくります。
Writer外山 武史(とやま たけし)
SUKETTO LLC代表。インタビューをした美容師さんの人数は延べ1000人以上。いつも美容師さんの味方でありたいと願うライターです!
Photographer菊池 麻美(きくち あさみ)
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒、2003年・2004年 CANON写真新世紀佳作。レゲエと海外旅行をこよなく愛するフリーランスフォトグラファー・シネマトグラファー。