唯一無二の存在感!ショートバング×カール×ミルクティーベージュのスパイシーミディアム -bangs cover 2022.3月- vol.3 KILLA 小林完さん【後編】
bangsに登録されている美容師さんの中から、常に洗練されたスタイルで読者を惹きつけるスタイリストにフィーチャーし、2022年の春におすすめのスタイルを紹介していただきます!
第3回目はKILLAの小林完(こばやしかん)さんです。おすすめのスタイルを前後編の2回に渡ってご紹介します。今回は後編です。ぜひ前編
と合わせてご覧ください。
SPECIAL CONTENTS
2022.03.23
小林完さんってこんな人!
長崎県出身。福岡美容専門学校を卒業後、ヘアブームを起こした都内有名店に就職するも1年目に退職。ブランクを経て、カリスマ美容ブームを火付け役となったサロンに入社し、美容業界に復帰。サロンワークのほか、雑誌撮影やセミナー講師としても活躍。現在もプレイヤーとして活躍しつつ、東京神奈川で3店舗展開するKILLAを経営する。
美容師の仕事はお客さまの自己肯定感を高めること
ヘアスタイルをつくる上で大事にしているのは「マイナスから直すこと」です。本人が気にしている「目立つマイナスポイント」があったとします。そうしたら、そのマイナスを削って、気にならないようにする。そうすることで自己肯定感が高まるからです。
その上で、「人から褒められるカタチに変化させること」を心がけています。もちろん、ご本人に満足していただくことが大事なのですが、ご家族や友人、恋人から褒められたら気持ちも上がりますよね。
僕はヘアスタイルを通じて、お客さまに高揚感を提供したいと思っています。そのために、どの角度からも素敵に見えるように、サイドやバックのバランスにもこだわっています。
【2022年スプリングヘア③】こなれ感の効いた眉上バングのスパイシーミディアムヘア
前髪に思いっきりカールをつけた個性的なスタイルです。ショートバングにして、ある程度強めのカールをかけることで、一気にオシャレさが出るので、挑戦していただけそうな場合は提案しています。やや面長さんのほうが、フルバング寄りにつくりやすいので、パーマの存在感がより出てきます。カラーは、ハイトーンのミルクティベージュですね。
カールは26mmのアイロンで巻いています。撮影のときはアイロンで巻くことが多いんですが、お客さまからパーマでやりたいというオーダーをいただくことがあるので、パーマで再現できることが一番重要だと考えています。作品撮りではできるけれど、サロンワークでは再現できない、というようにしたくありません。そういう意味で、美容師の技術が問われるスタイルです。
【2022年スプリングヘア④】やっぱりナチュラルが正義! 透明感のある艶髪ロング
このナチュラルロングはハーフのモデルさんにお願いしたので、彼女のお顔立ちや髪質に引っ張られる部分もあるんですけれど、日本人のお客さまにも似合せられます。細くハイライトを入れて、全体にハイトーンのカラーをのせていくことで、動きと透明感を出すことができるんですよ。
普段はタオルドライをして「エマルジョン」を馴染ませます。
少し動かしたいときは「ルミナススプレー」で自然なスタイリングに。ケアは「リトル・サイエンティストのトリートメント」がお勧めです。洗い流さないトリートメントとしても使えるし、お風呂でのケアにも使えるので便利ですよ。
美容師に必要な「6つの力」を磨き続ける
僕が美容師として大切にしている「力」は6つあります。まずは「傾聴力」。お客さまがどうなりたいと思っているのかをしっかりと聞き出して、理解することが大前提だと思います。
続いて「提案力」。お客さまのなりたい自分像をかなえるために、プロの視点から提案します。提案する際の引き出しの量が、美容師の力量の差とも言えるかもしれません。「また来たい」と思っていただける提案を心がけています。
「提案力」と「技術力」は不可分なものです。提案したものをいかに再現するか。これは美容師の技量が問われるところだと思います。期待に応え続けるためには、技術のアップデートは必須です。
自分だけではなくスタッフを含めた「コミュニケーション力」も欠かせません。お客さまのことを深く知り、また自分とスタッフのことを知っていただくことで信頼関係が生まれると思います。
美容「師」というくらいなので、「指導力」も必要です。お客さまも美容に気を使っている美容師さんにいろいろ提案してもらうと説得力があると思います。性別関係なく、『美容』に対して美容師自身がもっと向き合うことが大切です。
最後は「楽しむ力」。楽しくなければ続かないし、上達もしません。楽しく仕事をする美容師のもとに、人が集まるものだと思っています。
ご紹介した6つの「力」を養うために、スタッフ一同頑張っていますので、ぜひKILLAをのぞいてみてください。
小林 完こばやし かん
長崎県出身。福岡美容専門学校を卒業後、ヘアブームを起こした都内有名店に就職するも1年目に退職。ブランクを経て、カリスマ美容ブームを火付け役となったサロンに入社し、美容業界に復帰。サロンワークのほか、雑誌撮影やセミナー講師としても活躍。現在もプレイヤーとして活躍しつつ、東京神奈川で3店舗展開するKILLAを経営する。
Director桑名 真理子(くわな まりこ)
メイク技術者の目線を武器に、美容WEBマガジンの創刊、12年間で延べ1000件を担当。人の魅力にフォーカスする企画が得意。美容ライフが豊かになる、ワクワクする景色をつくります。
Writer外山 武史(とやま たけし)
SUKETTO LLC代表。インタビューをした美容師さんの人数は延べ1000人以上。いつも美容師さんの味方でありたいと願うライターです!
Photographer菊池 麻美(きくち あさみ)
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒、2003年・2004年 CANON写真新世紀佳作。レゲエと海外旅行をこよなく愛するフリーランスフォトグラファー・シネマトグラファー。