新星サロンの魅力に迫る『next door』02 PELE ハイライトカラーの王様サロンを俺たちがつくる!

美容師として独立し、「新しい扉」を開いたオーナーに取材する『next door』は、bangs編集部が注目する美容師が立ち上げた「新星ヘアサロン」の魅力に迫る企画です。
第二回は、渋谷から新しい歴史を刻む「PELE」。人気美容師RYUSEIさんと平野 康太さんがオーナーを務めるサロンであり、厳選した薬剤と妥協しない徹底した技術、圧倒的センス、ハイクオリティなヘアデザインをウリにしています。
今回は、平野 康太さんとYU-ZAさん、SAKURAさんの3人に、PELEの誕生秘話やサロンの魅力をたっぷり聞きました!

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2022.08.03

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目 次

PELEの3人ってどんな人?

平野康太さん<写真:中央>

東京都出身。資生堂美容技術専門学校卒業後、都内有名店に勤務。2年間勤務後、RYUSEIさんの誘いでBelezaへ。ブリーチ・デザインカラーに定評があり、スタイリストデビュー後9カ月で月180万円を達成するなど、早くから活躍。2022年3月、25歳にしてRYUSEIさんとともにPELEの共同オーナーに。

YU-ZAさん<写真:右>

北海道出身。札幌ベルエポック美容専門学校卒業。首都圏のサロンで5年間の修行の後、札幌のLIMへ。毎月、札幌と東京を往復しているのにも関わらず、LIM+plusでの売上はトップをキープ。PELEでは月に1週間のみ勤務している。ハイトーンカラーが絶大な人気。

SAKURAさん<写真:左>

長野県出身。山野美容専門学校卒業。新卒でBelezaに入社し、RYUSEIさんのメインアシスタントを務める。RYUSEIさん、平野さん直伝のデザインカラーを学び、スタイリストに向けて日々進化中。

「お店出したくない?」軽いノリからスタート

―早速ですが、3人がPELEで働くことになったきっかけを教えてください。

YU-ZA:きっかけは、InstagramのDMでRYUSEIさんから「一緒に働かない?」と誘われたことです。RYUSEIさんと一緒に働くのは初めてだし、僕は札幌の店舗では店長をやっているし、家族もいるので、ここに来るかどうかめちゃくちゃ悩んだんですよ。

東京で一回だけ、RYUSEIさんがコンテストの審査員で僕が審査される側として会ったことがあったんですけれど、直接言葉を交わしたわけでもなかったですし。でもチャンスだと思いました。

平野康太(以下、平野):YU-ZAくんは普段は札幌にいて、月に1週間だけきてくれているんですよ。

僕はRYUSEIと専門学校が同じで、卒業後は別々のサロンで働いていたんですが、Belezaで一緒に働くことになりました。PELEの立ち上げから携わっています。

SAKURA:私はもともとRYUSEIさんの会社に雇われているし、RYUSEIさんと働きたいと思っているので場所はどこでもいいと思っていました。新しい仲間と働くのも面白そうでしたし。

ー独立の話は以前からあったんですか?

平野:いや、突然でしたね。去年の夏くらいかな? RYUSEIと「お店出したくない?」って言い出して、「いいね、それ」という感じでバタバタっと始まった感じですね。

それからすぐ物件を探し始めました。でも、僕たち貯金していなかったんですよ。渋谷で出すとなると初期費用がそれなりにかかります。だから金融機関に融資をお願いすることになるんですけれど、お金を借りるにしても自己資金が必要なんですよね。で、Belezaの仲間から、借りたんです。ロレックスを売ってまでしてお金を工面してくれた人もいました。

平野:今年の3月にオープンすると決めて、物件を探したんですが決まりかけていたところがダメになり、今のこの場所になりました。もともと事務所だったし、スケルトン渡しでもなかったので、イチから改装工事をしています。

契約金も高額でしたし、あえていくらとは言いませんけどかなりお金がかかりましたね。色々ありましたけれど、店舗の立ち上げに最初から最後まで携われたのは良い経験になりました。

ーオープン当日はどんな感じでしたか?

平野:契約したのがギリギリのタイミングだったので、3月1日のオープン時の午前4時にも全然終わっていなくて。早朝から僕ら3人で業者さんの手伝いをして、保健所の審査も当日まで通らなかったんで、もうバタバタでしたね。そんな状態だったので、午前中はいつもきてくれるお客さまだけで固めて、午後からいよいよオープンという感じでした。

3月中はサロンワークをしながら、「追加でこれをつくってください」みたいに業者さんにお願いしながら営業していました。

サロン名の由来はブラジルのサッカーの王様!

ー初めてのことばかりで大変だったわけですね。ちなみにサロン名はどのようにして決まったのですか?

平野:ブラジルのサッカー界の王様「PELÉ」が由来です。僕たちも美容業界の王様を目指そうという意味を込めています。実はこの名前、僕でもRYUSEIでもなく、RYUSEIのお兄さんのアイディアなんですよ。美容室でPELEは珍しいし、覚えやすくないですか?

ーYU-ZAさんは札幌と東京の2拠点生活がスタートしたわけですが、周りからの反応はいかがですか?

YU-ZA:札幌では、トップから「俺は東京での活躍を応援するけど、周りがなんて言うかわからないよ」と言われたので、これはもう結果を出すしかないと思いました。だから、東京に1週間きているので、営業日は少ないですけれど、売上はトップを取り続けています

ーオープンしてまだ半年にも満たないですが、お店は順調ですか?

平野:最初は早くお金を返したいから、短期的な利益が気になって仕方がなかったですね。でも今は軌道に乗って、新店舗出店も視野に入れています。

SAKURA:これまでRYUSEIさんがやっていたカラーをサロンワークやセミナーで見て学んできたので、デザインカラーには自信があります。RYUSEIさんの予約が取れなかった方が、きてくださることもあるんですよ。ただ、RYUSEIさんの真似をするだけではなく、自分にしかできないこともやっていきたいと思っています。

「ブリーチしたいときは、PELEを選べば間違いない!」そう思われるサロンへ

ー今人気のヘアデザインや、これから打ち出していきたいヘアデザインを教えてください。

YU-ZA:自分的には、ケアブリーチ技術を使いながら、表面はラベンダー、インナーはブルーに仕上げたスタイルがウリです。ここ数年、ハイトーンが流行ってきましたから、これからもっと複雑に進化していくと思います。カラーなら1色より2色、そこにデザイン性のあるカットが加わった独自性のあるスタイルがくるような気がしてます。

平野:ちなみに、YU-ZAくんの東京のお客さまは、20代中盤くらいの美容師さんが多いです。だから、ハイトーンが好きなお客さまが多いですけれど、客層はかなり幅広いですね。

僕はハイトーンの中でも、さらにトーンが高いカラーですね。最近はトレンドとして、ブリーチカラーの明るさが上がっている気がします。ブリーチの回数も1回より2回、2回より3回のカラーに人気があります。

平野:あとは女の子が好きそうなカラーですね。ミルクティベージュにピンクを少し足した色とか。

スタッフはみんな自分の頭をハイトーンにしているので、「私もこういう色にしたい」というお客さまがたくさんいらっしゃっています。

ー最後に、これからPELEをどんなサロンにしていきたいですか?

平野:やっぱり圧倒的なクオリティがあると思われるサロンにしたいですね。「ブリーチしたいときは、PELEを選んでおけば間違いないよ」みたいな。みんなでそんなサロンをつくっていくのでよろしくお願いします!

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PROFILE
プロフィール
平野 康太
PELE OWNER

平野 康太ひらの こうた

東京都出身。資生堂美容技術専門学校卒業後、都内有名店に勤務。2年間勤務後、RYUSEIさんの誘いでBelezaへ。スタイリストデビュー後9カ月で月180万円を達成するなど早くから活躍。ブリーチ・デザインカラーに定評がある。2022年3月、25歳にしてRYUSEIさんとともにPELEの共同オーナーに。

PROFILE
プロフィール
YU-ZA
PELE TOP Designer

YU-ZA

北海道出身。札幌ベルエポック美容専門学校卒業。首都圏のサロンで5年間の修行の後、札幌のLIMへ。毎月、札幌と東京を行き来しているのにも関わらず、LIM+plusでの売上はトップをキープ。PELEでは月に1週間のみ勤務している。ハイトーンカラーが絶大な人気。

PROFILE
プロフィール
SAKURA
PELE Assistant

SAKURA

長野県出身。山野美容専門学校卒業。新卒でBelezaに入社し、RYUSEIさんのメインアシスタントを務める。RYUSEIさん、平野さん直伝のデザインカラーを学び、スタイリストに向けて日々進化中。

EDIT
編集
桑名 真理子

Director桑名 真理子(くわな まりこ)

メイク技術者の目線を武器に、美容WEBマガジンの創刊、12年間で延べ1000件を担当。人の魅力にフォーカスする企画が得意。美容ライフが豊かになる、ワクワクする景色をつくります。

外山 武史

Writer外山 武史(とやま たけし)

SUKETTO LLC代表。インタビューをした美容師さんの人数は延べ1000人以上。いつも美容師さんの味方でありたいと願うライターです!

菊池 麻美

Photographer菊池 麻美(きくち あさみ)

多摩美術大学グラフィックデザイン科卒、2003年・2004年 CANON写真新世紀佳作。レゲエと海外旅行をこよなく愛するフリーランスフォトグラファー・シネマトグラファー。