人気サロンMaison ACQUAの”らしさ” を紐解く! 唯一無二のオートクチュール・デザインで、女性の「まだ見ぬ魅力」を引き出すサロン【前編】
東京・南青山にあるMaison ACQUAは、カリスマ美容師ブームの火付け役であるACQUAの新ブランドサロン。20代中盤の嶋山 豪(しまやまごう)さんと平野 里奈(ひらのりな)さんの二人が中心となって、立ち上げています。二人をサポートするACQUA総店長の熊谷 安史(くまがいやすし)さんを加えて、3人にMaison ACQUAの魅力を存分に語っていただきました。
インタビューは前後編の2本立て。前編ではMaison ACQUAのコンセプトや、お客さまに提供したい価値について聞きました。オンリーワンのデザインを求めている方必見のインタビューです。
SPECIAL CONTENTS
2022.10.12
Maison ACQUAのみなさんはこんな人!
Maison ACQUA代表 嶋山 豪(しまやまごう)さん
千葉県出身。日本美容専門学校卒業後、ACQUAに入社。2019年10月にジュニアスタイリスト、翌年1月にスタイリストとなり、社内最速デビューを果たす。アシスタント時代からブリーチなしで透明感が生まれるカラーと前髪カットをInstagramで打ち出し、多数のフォロワーを獲得。確かな技術力で若い世代を中心に大きな支持を得ている。
Maison ACQUA代表 平野 里奈(ひらのりな)さん
千葉県出身。パリ総合美容専門学校柏校卒業。圧倒的な熱量で都内有名店にて活躍。フリーランスに転向後も月売上350万円を突破するも個人ができることの限界を感じ、Maison ACQUAへ。スタイリストとしてサロンを牽引するとともにスタッフ教育でも貢献している。
ACQUA総店長 熊谷 安史(くまがいやすし)さん
福井県出身。日本美容専門学校卒業。新卒でACQUA入社。表参道コレクション、神戸コレクションなどで、ヘアメイクやヘアショーのディレクションを担当。全国・海外向けの技術セミナー講師も行う。サロンワークでは、顧客に寄り添う的確なアドバイスにも定評がある。現在は総店長として、ACQUA全体をまとめている。
オートクチュールのデザイナーがいるヘアサロン
bangs編集部:早速ですが「Maison ACQUA」というサロン名の由来を教えてください。
嶋山:Maisonはファッション用語からとっています。例えば、メゾン・マルジェラなどが有名だと思いますが、オートクチュールのデザイナーがいるショップという意味合いもあるんです。だから、僕たちデザイナーが、お客さまに向けて「あなたにしかないオリジナルのデザインを提供します」という想いを込めました。
平野:南青山にあるサロンなので、同じく南青山にあるハイブランドを買い求めるときと同じ感覚で、ブランドの新作を手にするみたいな、新しいヘアデザインを体験してほしいと思っています。
ハイブランドの新作ってワクワクするじゃないですか。それを超えるようなワクワクを提供できるサロンにしたいと思っています。ここに来るたびに、過去最高の自分を更新できるような、そんな場所にしたいです。
bangs編集部:コンセプトは二人で話し合って決めたんですか?
平野:嶋山も私もカリスマデザイナーになりたいという共通点がありました。それが年月を重ねるにつれて具現化されて、Maisonという名前がスッと馴染んだのだと思います。私は、一人ひとりの魅力を引き出すデザイナーになることを常に考えてきました。お客さま本人が自覚している魅力だけではなく、まだ知らない魅力を引き出すことで、ドキドキを味わってほしいんです。
嶋山:まさに僕も同じことを考えています。例えば、服を買うときに「これは自分には似合わないかも」と思うものがあったとします。でも、トライしてみたら意外と似合うかもしれない。お客さまの要望を踏まえた上で、プラスαの魅力を引き出してもっと自分のことを好きになってもらうことが僕たちの仕事です。
お客さまの記憶に刻まれるヘアデザインをつくる
bangs編集部:お客さまはどのような方が多いですか?
嶋山:僕は美容学生から20代女性くらいの方が多いです。
平野:私は社会人の方が多く、20代から50代くらいまでかなり幅が広いです。「若い女性が魅力的」という価値観もありますが、私はお客さまがいくつになっても「今、この瞬間が一番美しい」と思っているし、後から見返しても素敵だったと思えるようにデザインしたいと思っています。
bangs編集部:嶋山さんは、お客さまにどんな価値を届けたいですか?
嶋山:先ほど平野が話していた内容と重なるんですが、「新しい魅力を引き出すこと」に重きを置いているので、あえてカウンセリングしすぎないようにしています。お客さまの悩みを全部聞いて、それに応えることも素晴らしいと思うんですが、それだけでは記憶には残らないと思うんですよね。
僕は、ACQUAの会長 綾小路竹千代(故人)のアシスタントとして、間近でその仕事ぶりを見ていた時期があります。綾小路は、ロングから急にバッサリ切ったりするんですよ。お客さまがびっくりしたり、困惑していたりするんですけど、また1カ月後に来店されるんですよね。
きっと、お客さま本人は驚かれたと思うし、希望と違ったのかもしれないけれど、周りから「その髪型素敵ね」と褒められたからなんじゃないかなと。これって新しい魅力を引き出したってことですよね。そういう姿をみて、僕も記憶に残る仕事をしようと思いました。
平野:私はカウンセリングでお客さまのコンプレックスを探り出すようにしています。女性ってきっとみんなどこかしら気にされているじゃないですか。頬骨が出ているのが気になるとか、よくあると思うんですけれど。そういう一番気にしているところを汲み取ってあげて、いつどんな角度から見てもコンプレックスが気にならないというか、それすらも素敵に見えるようなデザインにしたいと思っています。
嶋山:僕はお客さまの第一声を大事にしています。あとはカウンセリング中に触っているところとか。それが「お客さまが一番やりたいこと」のヒントだと思っているので。
今だとInstagramにたくさんスタイル写真が上がっているから、それを見せながら「これにしてください」というオーダーをされるお客さまも増えていると思います。でも、その通りに切るだけだったら、誰が切っても同じじゃないですか。僕は、「提案のないヘアスタイルは価値がない」と思っているのでそこは意識していますね。
bangs編集部:「提案のないヘアスタイルは価値がない」は名言ですね! ACQUA全体を見ている熊谷さんのヘアデザインのこだわりも教えてください。
熊谷:僕は日曜日のみサロンに出ていて、キャリアも違うのでお客さまとの関係性も二人とは違うんですよね。あまりヘアスタイルの話をしないこともありますし。髪を切るだけじゃなくて、心のモヤモヤを解消にしにくるお客さまなども多いです。
熊谷:また、メイクと組み合わせて考えられるところが自分の強みですね。もともとメイクはすごく苦手だったのですが、自分の時間とお金を目一杯投資してメイクを学びました。好きなメイクブランドのアーティストさんのところへ行って自分の顔にメイクをしてもらって、メイクされる側の気持ちを学んだこともあります。だから、顔まわりを切るときはそれこそメイクの筆で切っているような感覚です。お顔と髪、全体のバランスをみてデザインしているんですよ。
普通に生活していたら髪は動きますよね。歩いているだけでも揺れる。風になびくこともあります。日常でヘアスタイルを真正面から見てるシーンは意外と少なくて、むしろ横からとか斜め後ろから見て周りは褒めているいることが多いと思います。僕はどの瞬間も、素敵に見えるようにデザインしています。それがこだわりですね。
bangs編集部:Maison ACQUAで3人にお任せすれば、素敵なヘアデザインにしてもらえそうですね!最後に熊谷さんに質問です。これからのMaison ACQUAにどんな期待をしていますか?
熊谷:20代の若手が、自分たちのイメージをこうしてカタチにできることが大きいと思います。二人にサロンを託すことは、ACQUAの挑戦とも言えます。もちろん一番、挑戦しているのは二人ですけれど。あくまで主役はMaison ACQUAのメンバーたち。力が必要なときはサポートしますが、信じて任せることを大事にしています。二人の挑戦がきっかけで、ACQUA全体の雰囲気もまた活気づいているんですよ。ぜひ、多くの方に新生ACQUAにきていただきたいです。
-後編は、実際にMaison ACQUAのみなさんが生み出す、ヘアデザインを紹介! 作品に込めた思いやMaison ACQUAの魅力についてうかがいます!お楽しみに!
熊谷 安史くまがい やすし
福井県出身。日本美容専門学校卒業。新卒でACQUA入社。表参道コレクション、神戸コレクションなどで、ヘアメイクやヘアショーのディレクションを担当。全国・海外向けの技術セミナー講師も行う。サロンワークでは、顧客に寄り添う的確なアドバイスにも定評がある。現在は総店長として、ACQUA全体をまとめている。
嶋山 豪しまやま ごう
千葉県出身。日本美容専門学校卒業後、ACQUAに入社。2019年10月にジュニアスタイリストに、翌年1月にスタイリストとなり、社内最速デビューを果たす。アシスタント時代からブリーチなしで透明感が生まれるカラーと前髪カットをInstagramで打ち出し、多数のフォロワーを獲得。確かな技術力で若い世代を中心に大きな支持を得ている。
平野 里奈ひらの りな
千葉県出身。パリ総合美容専門学校柏校卒業。圧倒的な熱量で都内有名店にて活躍。フリーランスに転向後も月売上350万円を突破するも個人ができることの限界を感じ、Maison ACQUAへ。スタイリストとしてサロンを牽引するとともにスタッフ教育でも貢献している。
Director桑名 真理子(くわな まりこ)
メイク技術者の目線を武器に、美容WEBマガジンの創刊、12年間で延べ1000件を担当。人の魅力にフォーカスする企画が得意。美容ライフが豊かになる、ワクワクする景色をつくります。
Writer外山 武史(とやま たけし)
SUKETTO LLC代表。インタビューをした美容師さんの人数は延べ1000人以上。いつも美容師さんの味方でありたいと願うライターです!
Photographer菊池 麻美(きくち あさみ)
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒、2003年・2004年 CANON写真新世紀佳作。レゲエと海外旅行をこよなく愛するフリーランスフォトグラファー・シネマトグラファー。