ファッションも変化してきた25歳。憧れだったウルフスタイルで、大人っぽくオシャレに! なりたい自分への第一歩【Second face 04 セカンドフェイス】-COA 細田 真吾さん-
女性はいくつになっても美しくありたいと思うものです。けれど、ヘアやメイクをがんばってみても、「自分でできることの限界」を感じたことがある人もいるのではないでしょうか。
普段の生活やSNSで他人と比較したり、年齢や体型、骨格などを理由にしたりして、「なりたい自分」を諦めてしまうことも…。でも、私たちは、「全ての女性は生まれながらにして美しい」と信じています。「なりたい自分」を叶えながら、その人ならではの「輝き」をプロが導き出す。それが「Second face」です。
今回のモデルは、高尾香央子さん。空間デザインを生業にする社会人です。高尾さんが大学生のころからヘアを担当しているCOAのプロデューサー細田真吾さんが、高尾さんの「なりたい自分像」を叶えます!
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SPECIAL CONTENTS
2022.10.26
今回ご協力いただいたのはこのお二人!
【ヘアメイク】
COA/細田 真吾(ほそだ しんご)さん
埼玉県出身。資生堂美容技術専門学校卒業。新卒で某有名店に入社後、クリエーションチームのリードデザイナーとして業界紙・ファッション誌の撮影なども担当。2021年10月、COAに就任。骨格、髪質に対しての似合わせはもちろんのこと、ライフスタイルに沿ったやわらかく扱いやすいヘアスタイルが、多くのお客さまや同業者から支持を集める注目の美容師。現在はサロンワークを中心に撮影やセミナー、商品開発など多方面で活躍中!
モデル/高尾 香央子(たかおかおこ)さん
現在、25歳のデザイナー。5年ほど前、大学生の頃から細田さんのところへ通っている。朝が早い職業柄、普段はナチュラルなスタイリングやメイクのため、今回はありのままで大人ぽくおしゃれになれるスタイルを希望。
細田さんがプロデュースする高尾さんの変身動画をチェック!
ボブかウルフで迷い中! 大人っぽくてオシャレに見えるスタイルを希望!
高尾香央子さん(以下、高尾):今回はオシャレで大人っぽい感じにしたいです。ボブくらいまでバッサリ切ってしまおうか、ずっと憧れていたウルフヘアにしようか迷っているんです。
細田真吾(以下、細田):うんうん。普段のセルフスタイリングは、どんな感じ?
高尾:巻いたりはあまりしないですね。ほぼ“ありのまま”で、オイルだけつければOKな感じが理想です。
細田:そうしたら、ある程度長さが残っていた方が毛先が跳ねててもかわいいと思いますよ。
高尾:実は映画『パプリカ』の主人公のウルフヘアに憧れていて。私にもウルフって似合うかな?
細田:いいね! そうしたら、顔周りにラインが出るようにして、結んだときにそこが残るような感じにするとかわいいかも。絶対短くしたい! というわけではなくて、オシャレにしたいということであれば、今回はそこまでバッサリ切らずに様子を見てもよさそう。
高尾:たしかに、バッサリ切りたいというのとはちょっと違うかも。今、提案いただいたヘアスタイルでお願いします!
細田:ではさっそく切っていきましょう! 高尾さんは、ハチの下から顎にかけてシャープなので、フェイスラインに沿った長めのウルフにするよりは、顔周りの髪をパツッと頬のあたりで切ってライン感が出るようにするとバランスが良くなります。前髪は今よりもう少し幅広かつ厚めに作りますね。
そして、前髪は前髪、顔周りは顔周り、下は下とはっきり分けるように切ります。こうすることで、スタイリングしなくても今どきっぽくオシャレにまとまりますよ。
高尾:ボブっぽさとウルフっぽさの融合って感じですね!
細田:そのとおり! じゃあ、前髪から切ります。
高尾:私、おでこが広いんですよ。コンプレックスというわけじゃないんですけど、似合う髪型ってどんなだろうって思います。
細田:おでこを出したくないのなら、最初から薄く前髪を作ってしまうとすぐにぱっくり分かれてしまうので、最初は厚めに前髪を作っておきます。それが徐々に左右に分散してちょうどいいシースルーになるんです。前髪の左右とウルフのラインがつながるように気になりますね。大人っぽくしたい、ということだったので、前髪をパツッとしすぎると、子どもっぽい印象になってしまうので。
高尾:すごい! 細田さんの解説で自分のことがよくわかりました。
細田:ありがとう(笑)。改めて褒められるとうれしいです。サイドを短くしたら、パプリカ感が出てきたね。最初、ボブくらいまで切ることも考えていたってことだったけど、何か心境の変化があったの?
高尾:うーん、25歳になったので、今のうちにいろいろな髪型にチャレンジしてみたいなって。あと、最近、今まであまり着なかったジャンルの大人っぽい服やカッコいい服を選ぶことが増えて。それに合わせて変えたくなったのかもしれません。
細田:そういうことだったんだね。ファッションや年齢の好みでヘアを楽しんでほしいし、高尾さんをウルフに切るのは僕も初めてだから、ワクワクするよ。
細田:さて、後ろを切っていきましょう。
今、毛先が重くなっているので、5cmくらい切って顔周りでくびれを出します。耳にかけるとウルフ感が出ますよ。
モードなスタイルも好きということだったので、髪色が暗くてラインもはっきりしているとモード感は出るけどやわらかさは出なくなってしまうので、切り口とか動きでやわらかさを出していきます。
結んだときに、顔周りの短い部分は残るのですが、今後ボブにする可能性があるということだったので、後ろは短くしすぎなうようにしました。
高尾:結構短くなってきて今すごくワクワクしています!
細田:スタイリングはやりすぎない感じにしたいので、レイヤーの部分にアイロンを通す程度。アイロンを通すときに、横にひっぱりながらやってしまうと、レイヤーが横に広がってしまい扱いにくくなってしまうので、レイヤーの部分を顔の前に持ってきてアイロンをかけると、バランスよく仕上がります。後ろの毛はそのままにしてまっすぐなラインを残すことで、ウルフ感が際立ちますよ。
色味はポイント使いに抑えて、モードになりすぎずにやわらかなおしゃれ感を表現
細田:普段メイクで大切にしていることってあるかな?
高尾:ナチュラルメイクが多いです。リップが好きなので、リップは必ず塗っています。“エロリップ”としてSNSでバズっていたちふれの549番を愛用中で、もう4本目のリピート中です。
細田:そうなんだ! 深みのあるボルドー色なので、今の髪色とも合いそう。
今回は、ベースはIPSAのコントロールベース(ブルー)です。高尾さんは肌に透明感があるので、あまりぬり重ねる必要はないのですが、今回はハイライト代わりに顔の中心をメインにぬってツヤ感を出していきます。
細田:次は、アイブロウです。高尾さんは、眉がしっかりあってきれいなストレートなので、その形に沿って、隙間を埋めるくらいの感覚で形を整えていきます。ここで濃い色を使ってしまうと、眉の印象が強くなりすぎてしまうので、明るいブラウンを選びました。眉の下の部分はあえて骨格には沿わせずまっすぐにしますが、アイブロウの色が明るいのでモードになりすぎずにキリッとした印象に仕上がります。
そして、さらにFujikoのアイシャドウのパレットを使います。今回は、色味を足しておしゃれな印象にしたいので、左端の2色を混ぜてアイブロウ代わりにしますね。仕上げに、クリアの眉マスカラで眉頭に束感を作ります。
そして、アイシャドウです。使うのはSUQQUのシグニチャーカラーアイズ。温かみのあるブラウン系3色をメインに使いながら、イエローをポイントにしたいと思います。
まず、光沢のあるピンク系のブラウンをアイホールの外側から内側に向かって全体的に入れます。まぶたの上はさらに重ねてグラデーションを作ります。
目尻から下まぶたにかけては、同じく光沢のある明るいブラウンをのせていきます。そして、アイラインの代わりにオレンジの強いパレットを目尻の際にオン。マスタードイエローが印象的なパレットなのですが、イエローを強調しすぎると腫れぼったい印象になってしまうので、イエローは最後、目尻にポイントとしてのせています。イエローをのせたことで、おしゃれでモードっぽい仕上がりになります。
高尾:普段、しっかりアイメイクをすることがあまりないので新鮮です!
細田:そしてリップはB IDOLのマットリップ。オレンジっぽい色味なのですが、重ねてぬることで少しずつ色が深くなり、リップの色味がはっきり出るようになります。
モードっぽい要素がほしいので、今回はチークはなしにします。顔周りにヘアがポイントであるので、チークなしでもかわいいですし、自然と唇に目がいくようなメイクにしました!
【使用アイテム】
・下地
コントロールベイスe(ブルー)
・ファンシーラー
&be
・アイブロウパウダー
&be パレットアイブロウ
Fujiko足しパレ 彫り深ウォーム 01
・アイブロウマスカラ
& マスカラ
・アイシャドウ
SUQQU シグニチャー カラー アイズ 10
・リップ
B IDOL むっちリップ ふいうちレッド02/きづいてテラコッタ 05
美容師さんはヘアを任せるだけじゃなく、“会いに行きたい”を思わせられる存在
高尾:今日はありがとうございました! 新しいヘアにしてもらえてすごく満足ですし、楽しかったです。細田さんとは、しゃべっていてもいなくても居心地がいいんです。
細田:よかった! そういうお客さまは多いかもしれないです。
高尾:マスクで顔が隠れていることが多い今だけど、だからこそヘアの重要性を実感しました。それに、美容師さんって髪を切ってもらうだけじゃなくて、会いに行く楽しみもあるなぁというのを改めて思いました。担当のスタイリストさんだでなく、アシスタントさんからも、いつも元気をもらっています。
細田:そう言ってもらえてうれしいです。こちらこそ、今日はありがとうございました!
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細田 真吾ほそだ しんご
埼玉県出身。資生堂美容技術専門学校卒業。新卒で某有名店に入社後、クリエーションチームのリードデザイナーとして業界紙・ファッション誌の撮影なども担当。2021年10月、COAに就任。骨格、髪質に対しての似合わせはもちろんのこと、ライフスタイルに沿ったやわらかく扱いやすいヘアスタイルが、多くのお客さまや同業者から支持を集める注目の美容師。現在はサロンワークを中心に撮影やセミナー、商品開発など多方面で活躍中!
Director桑名 真理子(くわな まりこ)
メイク技術者の目線を武器に、美容WEBマガジンの創刊、12年間で延べ1000件を担当。人の魅力にフォーカスする企画が得意。美容ライフが豊かになる、ワクワクする景色をつくります。
Writer須川 奈津江(すがわ なつえ)
フリーランスの編集・ライター@東京東側。お仕事は美容師さんメディアでの執筆、教育、健康、レシピ本などの実用書・ライト文芸の編集などなど。
Photographerトカジ ショウタ
人気美容師として活動する一方で、写真&映像クリエイターとして活躍中。サロンのIV/CM/コーポレートビデオ、芸能事務所のMVなども手掛け、業界から注目される。