【-神サロモ-file 03 / 福地夏未さん】有名美容師からオファー殺到! あの人気モデルさんにフォーカス!

それぞれの美容師の世界観を発信するスタイル作り・撮影に欠かせない、”サロンモデル”。サロンモデルは、美容師を支える存在の一つといえます。
有名美容師たちから絶大な信頼を集める“神サロンモデル”を取材するシリーズ。第3回のゲストは、キュートで飾らない人柄から女性ファンから圧倒的な支持を得る福地夏未さん。福地さんがサロモとしても活躍するようになったきっかけや、バズったヘアスタイル、サロモとしてのポリシーなどについて聞きました。
サロモ探しのポイントが知りたいという美容師さん、これからサロモになりたいという方も必読の記事です!
>神サロモ file02 ディヤナさん

SPECIAL CONTENTS

2021.09.09

INDEX
目 次

高校時代は、「自分のことを見てほしい」という気持ちが人一倍強かった!?

―福地さんが初めてサロモを経験したのはいつになりますか?

私は静岡出身なのですが、大学進学と同時に上京してきて、その年の夏に原宿で声をかけられたのがきかっけです。今年28歳になりますが、その美容師さんとは未だにInstagramで繋がっています。

―その時の撮影はどんなものだったのでしょうか?

サロモを始めたばかりの頃は、両親が厳しかったこともあり、一般誌やSNS上に登場するのが難しく、業界紙が中心でした。

半年間くらいで3回ほど業界紙の撮影に参加させていただくうちに、評価していただいたり他の美容師さんから声をかけていただけたりして、「もっといろいろな撮影をやりたい!」と思うようになりました。

実はもともとこういったお仕事にはすごく興味があったんですよね。私が高校生くらいのときに携帯ブログサイトが流行って、私も身の回りのことを発信していたのですが、当時閲覧数のランキングで静岡では1位、全国では5位以内に入っていたんです。だから、「自分のことを誰かに見てほしい」という欲求は人一倍強いんだと思います(笑)。

―「もっといろいろな撮影をやりたい!」と考えてから、サロモの依頼は自然に増えていったのでしょうか?

一般誌に出るようになると、それを美容師さんに見ていただいて声をかけてもらうことが増えたので、そうした撮影には必ず行くようにしていました。同時に、ちょうどSNSも広がりつつある頃だったので、Instagramのフォロワー数を伸ばす努力もして……声をかけていただくのと、自分で努力するのと両軸で依頼が増えてきましたね。

撮影は、多い時だと朝1回、大学が終わってから夜1回の1日2回、サロンの営業がお休みの日は1日3回入ることもありました。それが週3〜4回続くこともありました。

笑顔の写真で評価を受けることが圧倒的多数! 撮影中は楽しいから自然と笑顔に

―サロモを続けてきた中で、周囲の反響が大きかったのはどんな写真でしたか?

“この1枚でバズった!”というのを経験したことはないのですが、私の場合は、笑顔の写真を評価していただけることが多くて。撮影中は楽しくて、自然と笑顔になっていることが多いからかもしれませんが(笑)。

特にNORA HAIR SALONのakaneさんの作品撮りのモデルをさせていただいたのは反響が大きかったです。これは、2015年の写真なのですが、時を同じくしてar girlになったときも、自分の中では大きなターニングポイントになりました。

NORA HAIR SALONのakaneさんとの作品
NORA HAIR SALONのakaneさんとの作品

―福地さんがサロモとして大切にしているポリシーはありますか?

傲慢にならないことですかね。やっぱりモデルとしてメディアに登場することが増えたり、Instagramのフォロワー数が伸びて知名度が上がると鼻が高くなりがち。自分ではそんな態度は取っていないつもりでも、そういう気持ちってふと外に出てきてしまうものです。だから、常に謙虚な気持ちで、自分がされたら嫌なことは絶対にしないようにしています。

あと、細かいことなのですが、撮影にはワンピースでは行かないようにしていますね。サロンでの撮影だと、トップスしか衣装が用意されていないことや、バリーエーションとして私服で撮影することも。そんな時にトップスとボトムスが別々の服のほうが着替えやすいので。

ファッショナブルな福地さんの私服。
ファッショナブルな福地さんの私服。

衣食住に関しては、オンオフはしっかりメリハリをつけて、1日の中でほっと安らげる時間は必ず作るようにしています。その時間は食べたいものを食べたり、好きなお酒を飲みながらアニメを見て過ごすことが多いです。

モデルにアパレル、これまでの経験を生かした新しい仕事も

―サロモって大学生に多いイメージで、卒業と同時に辞めてしまう方も多いですよね。福地さんがサロモを続けていく中で、社会人になったと同時に依頼が減ってしまうことの焦りってありましたか?

ありましたね……!

ただ、私の場合はアパレルに就職したこともあり、数は減ったとはいえ週に1回くらいの頻度で続けてはいたんです。選ぶ、といったら生意気かもしれませんが、数が減った代わりに一つひとつのお仕事は自分のブランディングに繋がるようなものを意識して、常にメディアに出ている状態になるようにはしています。

実は最近アパレルの販売員は卒業して、Webマーケティングに関わる仕事に転職をしたんです。もともと服が好きなので、今度は新しく立ち上がったブランドをたくさんの人に知ってもらうためには働きかけたり、自分が持っているInstagramのノウハウを提供したりなんてこともこれからは考えています。

―モデルとしてのお仕事、アパレルのお仕事の経験をフルに活かされているんですね!最後に、これからサロモになってみたいという方に向けて、アドバイスやメッセージをいただけますか?

私はサロモがきっかけで、自分に自信を持つことができました。撮影では、メイクひとつで新しい自分を見つけられるし、発見がたくさんあります。その発見から、自分がやりたいことや、してみたい仕事、例えば本気でモデルを目指すのなら事務所に入ったりとか、そういう夢への一歩となるきっかけが経験できる場所と時間を過ごすことができると思います。

最初は緊張するかもしれないけれど、人と人との関係性を作り上げていくのも面白いし、みんなが楽しんでいて最先端のビューティー体験ができる現場は刺激的です。ぜひチャンスがあれば挑戦してみてください。

そして、次の撮影に繋げるためには、「社会人としての佇まい」で望むように心がけるといいかもしれません。社会人としては当たり前のことかもしれませんが、私も、撮影が終わったあとのお礼の連絡は欠かさずにしています。

緊張してうまく話せないという人は、上手に話そうとしなくても大丈夫だから、きちんと受け答えだけはできるように、そして笑顔を絶やさないでいると、次に繋がる確率も上がると思いますよ!

■神サロモバックナンバーはこちらからcheck!

→神サロモ file01 しおたあやのさん

→神サロモ file02 ディヤナさん

PROFILE
プロフィール
福地夏未

福地夏未Natsumi Fukuchi

静岡県出身。大学生のときにサロモデビュー。様々な美容師の撮影現場でモデルを務めるほか、多くのファッション誌にも登場。現在はar girl としても活躍中。

EDIT
編集
桑名 真理子

Director桑名 真理子(くわな まりこ)

メイク技術者の目線を武器に、美容WEBマガジンの創刊、12年間で延べ1000件を担当。人の魅力にフォーカスする企画が得意。美容ライフが豊かになる、ワクワクする景色をつくります。

須川 奈津江

Writer須川 奈津江(すがわ なつえ)

フリーランスの編集・ライター@東京東側。お仕事は美容師さんメディアでの執筆、教育、健康、レシピ本などの実用書・ライト文芸の編集などなど。

munico

Photo&Movie Directormunico

美容師であり、クリエイターとしても活動するkiyoと冨岡奈央のユニット。美容師としての感性を生かした広告の制作などを手掛けている。