【-神サロモ-file 04 / 佐々木ゆかさん】 有名美容師からオファー殺到! あの人気モデルさんにフォーカス!
それぞれの美容師の世界観を発信するスタイル作り・撮影に欠かせない、”サロンモデル”。サロンモデルは、美容師を支える存在の一つといえます。
有名美容師たちから絶大な信頼を集める“神サロンモデル”を取材するシリーズ。第4回のゲストは、小さな顔とボブヘアがチャームポイントで、さまざまな表情を見せてくれる佐々木 ゆか(ささき ゆか)さん。佐々木さんがサロモとしても活躍するようになったきっかけや、バズったヘアスタイル、美容師さんへの思いなどについて聞きました。
サロモ探しのポイントが知りたいという美容師さん、これからサロモになりたいという方も必読の記事です!
>神サロモ file03 福地夏未さん
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2021.10.07
もし身長が高かったら、サロモになっていなかったかも!?
―佐々木さんのモデルとしてのご経歴を教えてください。
最初は、14歳のとき。キッズモデルから始めました。事務所に所属していたので、ファッションモデルという感じでランウェイはよく歩いていました。芸能界に憧れていて、2年くらい続けていたのですが、身長が伸びなくて…。
このままモデルとしてやっていくのは難しいのかも、と半ばやる気を失っていたときに街で美容師さんに声をかけられてサロンモデルをやってみたのが、16歳のときでした。
サロモをやってみるとすごく楽しくて、そのまま1年くらい続けていたのですが、歌をやってみたいと思い始めて一旦サロモはやめたんですね。なんだか当時の移り気な感じが出ちゃうのですが…(笑)。
それでしばらく間があいて「またサロモがやりたいな」と思ったんです。それまで撮影でお世話になった美容師さんとはInstagramで繋がっていたので、ストーリーでふと「またサロモやりたいと思います」とつぶやいたら「ぜひ!」と声をかけていただいてリスタートした形です。
だから、もし身長が高かったら、私はサロモをやっていなかったかもしれません。
―「もう一度サロモがやりたい!」と思った理由があるんですか?
私、サロモを再び始めた当初はロングだったのですが、ボブにしてメイクもしてもらって撮影したら、めっちゃかわいくなったんです。だから、もう一度楽しむという意味でやりたいなと思いました。
今はフリーランスで活躍されている加藤瑛里奈さんが作ってくれたスタイルなのですが、その写真は美容師さんからの反応もよくて、また声をかけてもらえるきっかけになりました。
―やっぱり美容師さんはInstagramをチェックしているんですね。
実は当時はあんまりハッシュタグとかをつけていなかったんですよ。10代のころサロモをやっていたときの繋がりは多少あったものの、予想以上の反応だったので、みなさんどうやって私を見つけてくれるんだろう、と。
それで美容師さんに聞いてみたことがあるのですが、一番おおっ! と思ったのが、美容師さん自身が好きな美容師さんのフォロー欄からモデルさんを探すらしいんです。
―それはあるあるかもしれまんね! bangsでお世話になっている美容師さんも、サロンモデルさんのインスタのトップページに、おすすめの人が出てくるのでそこから辿ることもあるそうです。
私も、DMがきたときにInstagram上に共通の知人がいると安心しますね。
とにかく依頼は断らない! 1日5件撮影を入れていた時期も
―再び本格的にサロモを始めて、ピークのときはどれくらい撮影をしていましたか?
すごく忙しかった時期は1日5件、撮影を入れることもありました。最低でも3件とか。一ヵ月で60人以上の美容師さんにお会いしていたんじゃないでしょうか。コロナの前の時期ですが、ひたすら毎日撮影が入るので、「よし、これで続けられる」と自信になっていた感じもありますね。今、私は25歳なのですが、それが23歳くらいの時期です。
―1日5件も入っていると、スケジュール管理が大変じゃないですか?
そうなんですよ! 当時キャスティング事務所には登録していたのですが、事務所に所属していたわけではないので、スケジュール管理はすべて自分自身でしていて。最初は、とにかくいただいた依頼は断らずに、交通費が出るのであれば地方にも行っていました。
もちろんとっても楽しいからやっていたことなのですが、DMが多いときにはすべてに返信できなくて…。それがもどかしくもあったのですが、それこそ自分でスケジュール管理すればよくて、きちんと自分で管理しきれる分だけ引き受けることにしたら、心に余裕もできました。
―そうしてサロモとして活動する中で、特に影響力があった一枚ってありますか?
いろいろな美容師さんに関わっていただいているので、本当に決めにくいのですが… drive for gardenの国武さゆりさんに作っていただいたスタイルかもしれません。これ以降の撮影では、この写真を参考にヘアセットをしている美容師さんがすごく多いというのと、この一枚をきかっけにInstagramのフォロワー数がすごく伸びたんです。1週間ずーっとフォローの通知が止まらないくらいで、すごくうれしかったですね。「私、きた!」と思いました(笑)。
ヘアメイクに合わせてそのときの自分を演じる、だから“自分らしさ”はいらない
―サロンモデルとして、佐々木さんらしさを生み出すために大切にしていることはありますか?
それが…よく聞かれるのですが、なんと答えていいのかいつも迷ってしまいます。私は、どちらかというと、その場に用意されたもので自分を表現する方が得意なタイプで、これまでもそうしてモデルをやってきました。
ヘアメイクに合わせて演じる、といったら大袈裟かもしれませんが、演じるためにカメラの前で自分らしさは出しすぎないようにしています。
―たくさんの撮影を通して、どんどん新しい自分に出会えるモデルさんならではの言葉だと思います。モデル以外に、これからやってみたいことはありますか?
たくさんあってやりたいことリストを書いているくらいなのですが、ダンスとお芝居はやっていきたいです。
サロモって、いろいろな世界観を表現する仕事でもあって、それが楽しいし、そういった世界観を作っている美容師さんやフォトグラファーさんのビジョンをモデルとして最終的に形にしているんだと思うと、この道を極めたいという気持ちになったんです。これは、サロモをやっていなかったら思っていなかったかもしれません。
―これからサロモになりたいという人にアドバイスをいただけますか?
何より、自分の髪の毛を出し惜しみせずチャレンジする覚悟が必要です(笑)。言い方は悪くなってしまうけれど、雑誌の企画などに出るときは、カットとカラーはやっぱり必須なので。私も、絶対にしたくないことだけは決めて、それ以外はなんでもOK! という風にしていたら、たくさんオファーがくるようになりました。
―最後に、美容師さんにメッセージをいただけますか?
「いつも、本当にありがとうございます!」と常に思っています。大変なことは多いと思いますが、くじけずに自分の世界を表現し続けてほしいです。そのためにお手伝いが少しでもできれば。
なんだか、上から目線になっちゃいましたが(笑)、いつも応援しています!
―今日はありがとうございました!
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佐々木 ゆかYuka Sasaki
1996年生まれ。茨城県出身。タイ人の母と日本人の父を持ち、14歳でキッズモデルに。現在はASOBISYSTEMに所属し、モデル業の傍ら、女優や歌手としても活動の幅を広げる。
Director桑名 真理子(くわな まりこ)
メイク技術者の目線を武器に、美容WEBマガジンの創刊、12年間で延べ1000件を担当。人の魅力にフォーカスする企画が得意。美容ライフが豊かになる、ワクワクする景色をつくります。
Writer須川 奈津江(すがわ なつえ)
フリーランスの編集・ライター@東京東側。お仕事は美容師さんメディアでの執筆、教育、健康、レシピ本などの実用書・ライト文芸の編集などなど。
Photo&Movie Directormunico
美容師であり、クリエイターとしても活動するkiyoと冨岡奈央のユニット。美容師としての感性を生かした広告の制作などを手掛けている。