【-神サロモ-file 07 /三上夕佳さん】 有名美容師からオファー殺到! あの人気モデルさんにフォーカス!
それぞれの美容師の世界観を発信するスタイル作り・撮影に欠かせない、”サロンモデル”。サロンモデルは、美容師を支える存在の一つといえます。
有名美容師たちから絶大な信頼を集める“神サロンモデル”を取材するシリーズ。第7回のゲストは、ナチュラルで柔らかなかわいらしさを持つ、三上夕佳さん。今年の1月に本格的にサロモとして活動を始めた三上さんですが、すでに多くの美容師さんから支持され、大活躍しています。元アイドルという経歴を持つ三上さんがサロモを始めたきっかけや、思い出深いヘアスタイル、美容師さんへの思いなどについて聞きました。
サロモ探しのポイントが知りたいという美容師さん、これからサロモになりたいという方も必読の記事です!
>神サロモ file06 風花さん
SPECIAL CONTENTS
2022.07.27
「何かを表現する人になりたい!」という思いから、アイドルに。
―まず、三上さんが今、サロモとして活動するまでの経歴をお聞きしたいです。元アイドルという経歴を持つ三上さんですが、アイドルとしての活動はいつごろされていたんですか?
高校3年生の秋から二十歳の夏ごろまでなので、1年半くらいですね。新型ウイルスの影響で解散してしまったので、アイドルの中でも短い期間かもしれません。
―もともとアイドルを目指していたんですか?
はい。高校1年生のときにあるアイドルグループと出会って、彼女たちの表現力にすごく惹かれて、「私も何かを表現する人になりたい!」と憧れていました。
そのころ事務所に所属していて、ちょうど事務所内でアイドルのオーディションがあったので、受けてみたところ、合格しました。
―アイドルとして1年半でとても色濃い経験をされたと思いますが、よかったことはどんなことですか?
まず、「ステージに立つ」経験ができたことです。普通の生活ではなかなか得られない、特別な楽しさがありました。そして、私が何より嬉しかったのはファンの方たちと熱い関わりを持てたことなんです。
私は、いわゆるライブアイドルとして活動していたのですが、アイドルって、女優ともモデルとも違うアイドルにしかできないファンとの近い距離感で活動しているんです。直接話したりチェキを撮ったりということももちろんなのですが、私たちアイドルは上を目指して頑張る。一方でファンの方はSNSで拡散してくれたりリプをくれたり、それを応援して支えてくれる、お互いが切磋琢磨している関係性なんですよね。
私は、ファンの方が大好きで、サロモとして活動をしている今も、ファンの方(≒フォロワーさん)に喜んでもらえるようなことをしてききたい、という思いがあるんです。
―三上さんのInstagramからは、周りの人を幸せにしたい!という気持ちが伝わってきます。
すごくこだわって一つひとつ投稿しているので嬉しいです、ありがとうございます!
アイドルとしての撮影とサロモの撮影はまったく違う!
―グループが解散してすぐにサロモを始めたんですか?
いえ、アイドルを辞めてからは、半年ほどSNSなどもすべてアカウントを消して、表に出る活動はせず、友達と遊んだりしてプライベートの時間を思いっきり楽しんでいたんです。そのときに、将来のこともいろいろ考えて。私は、自分から発信したり、活動したりして周りの人やファンの方に喜んでもらうのが好きで、その好きなことを仕事にしたい!と気づいたんです。
―そんな思いもあって、サロモをはじめられたのですね。
サロンモデルを初めてやったのは、昨年の夏だったのですが、それまで私はサロンモデルというお仕事のことをあまり知らなかったんです。
でも、撮影をするということは、被写体である私は表現ができるということでもあるので、それはぜひやってみたい!と足を運びました。そうしたら、その現場の空気感とかがめちゃくちゃ楽しかったんです。
―サロモを始めたばかりの撮影で印象深かった美容師さんはいますか?
Say.omotesandoのビリーさんですね。とっても明るくて、いつも楽しく話すのですが、私が本当に悩んでいるときには、背中を押してくれる美容師さんです。
―サロモの撮影は、やっぱりアイドルのときの撮影とは違いますか?
まったく違いました!アイドルって、自分が一番かわいく見えるポーズや角度を撮ってもらうことがほとんどですが、サロモの場合は、髪をキレイに見せることが大事で、表情もアイドルスマイルというよりは、アンニュイなものを求められます。
ポーズは、顔周りに手を持ってくるけど、髪は隠してはいけないというのが最初は本当に難しかったです。全体のバランスや構図は撮った後にしか見ることができないことも多いので、経験しながら学びました。
サロモとしての撮影は、自分自身とその表現が作品の要素の一つとして成立しているというのが、とてもやりがいになっています。
―サロモを始めてすぐ、活動は軌道に乗りましたか?
始めてしばらくして正社員として就職したのですが、その会社がサロモ禁止だったんです。以前から興味のあったコスメに関する仕事だったので、ものすごく悩んだのですが、どうしてもサロモを続けたいと思い、半年で退社しました。
だから、本格的にサロモをスタートしたのは今年の1月なんです。そのころは髪がミディアムくらいで、ビリーさんに相談して、フェイスレイヤーを入れたスタイルにしてもらったんです。そのスタイルをInstagramに上げたところ、とてもたくさん依頼をいただくようになりました。
私はそれが嬉しくて、1日にたくさん撮影の予定を入れていたのですが、体力が追いつかず、体調を崩してしまって…。やる気があってお引き受けしても、コンディションが万全ではない状態で撮影に行くのは失礼だな、と反省しました。その後は多くても1日に2件だけと決めて、その撮影に全力で臨むことにしました。
―体力や気力、環境はモデルさんそれぞれで違いますもんね。
好きなことを仕事にして全力で頑張っている美容師さんは、同士のような存在
―撮影の時に、大切にしていることはありますか?
美容師さんとの関係性は作品にとても大きな影響を与えるので、そこは緻密に築き上げるようにしています。あと、変に気を使うのではなく、同じ作品を作る上では対等な関係で絆を深めていくと良いと思います。
―これからサロモをやってみたい!という方にアドバイスをいただけますか?
自分から発信することが大事なので、SNSは絶対にやったがいいです!そのSNSが、最初はサロンモデルとしての活動に繋がらなかったとしても、媒体や編集者さんの目にとまることもあるかもしれないし、遠回りかもしれないけど、そこから美容師さんに繋がることもあるかもしれないので。
あと、自分がやりたいことや、どんな人に見てもらいたいのか、ざっくりでもいいのでペルソナを設定しておくとブレないし、それを魅力と思ってくれる人と出会えると思います。
―bangsは美容師さんの読者も多いメディアなので、最後に、美容師への応援メッセージをいただけますか?
美容師さんは、自分の仕事にすごく誇りを持っている方が多いですよね。そして、「ヘアメイクがしたい」とか「雑誌に載りたい」とか、美容師という仕事を通してやりたいことを明確にされている方が多いと感じています。私も同じタイプで、好きなことを全力でやりたいという感覚なのでいつも共感しているし、夢に対して一生懸命なところが魅力的です。
私にとっては、一緒に頑張れる同士のような存在なので、これからも一緒に作品を作っていけたら嬉しいです!
―今日はありがとうございました!
■今回の撮影で使用したアイテムはこちら!
【上段】左から
・コンシーラー celvoke ムードパレット 01
・チーク celvoke カムフィーブラッシュ 07
・アイシャドウ ADDICTION ザ アイシャドウ 92
・ハイライト YEAU nuance skin color 02
【下段】左から
・ベース下地 ナチュラグラッセ メイクアップクリーム 02
・コンシーラー ザ セム カバーパーフェクション チップコンシーラー 1.5
・アイブロウ SHIRO がごめ昆布 アイブロウパ レット9A01 ブラウン
・アイブロウマスカラ Laka ワイルドブロウシェイパー STRONG
・リップ celvoke ディグニファイドリップス 33
・ヘアオイル mood
■神サロモバックナンバーはこちらからcheck!
三上 夕佳みかみ ゆうか
2000年生まれ。アイドルグループK+RANK’IN(クランクイン)のメンバーとして活動したのち、フリーで活動を開始。現在はモデル、イベントの企画・運営などを行っている。
Director桑名 真理子(くわな まりこ)
メイク技術者の目線を武器に、美容WEBマガジンの創刊、12年間で延べ1000件を担当。人の魅力にフォーカスする企画が得意。美容ライフが豊かになる、ワクワクする景色をつくります。
Writer須川 奈津江(すがわ なつえ)
フリーランスの編集・ライター@東京東側。お仕事は美容師さんメディアでの執筆、教育、健康、レシピ本などの実用書・ライト文芸の編集などなど。
Photo&Movie Directormunico
美容師であり、クリエイターとしても活動するkiyoと冨岡奈央のユニット。美容師としての感性を生かした広告の制作などを手掛けている。